soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2012/05/04 Brutal Ass 6(merupo、C-TYPE、SILDUN、KENASON JAHSON、LINDA、撲殺少女工房、444CAPSULE、Myosuke a.k.a Filthy) @ CLAPPER

関西ハードコアクルー・GRIND CIRCUSが送るイベントBrutal Ass。
いままではオールナイトイベントだからなかなか行けなかったけど今回はデイイベントということで行ってきましたー。


出演者のtwitterとかを見てると今回のイベントに対する気合の入り方が半端無かった。
同じくGRIND CIRCUSが主催するEat Outは「みんなで大騒ぎして楽しもうぜ!」ってノリだけど、Brutal Assは「オレの音でぶっ殺してやるよ」って怒気にも似たパワーが篭ってる。
それにフロアの盛り上がりも共鳴していた良いイベントでした。

merupo

CLAPPERに到着すると入り口への階段を降りてる時点から凶々しい音が聴こえてくる。
到着した時、ほぼmerupoさんが終わりかけだったけど、一番手だから様子見とかじゃなくて最初からブッコロス気持ちで音を出してるのがわかる攻めてる音。こっちもめちゃくちゃ気合入りました。


見事このイベントの空気を作ってた気がします。
この1stアクト抜きにした今回のBrutal Assは語れない。

C-TYPE

包帯を顔面に巻いたC-TYPE先生がmerupoさんの作ったケイオティックな空気をさらに濃化。


ノリが四つ打ちガバキックではなく、ヒップホップのブレイクビーツが凶暴化してループマシーンから飛び出そうとしているかのようなノリだった。
こういう音はモロに好みなのでさっそくブチ上がっていくのでございます。

SILDUN

別イベで見た時の印象でUKハードコアとかそっちの人かなぁってイメージがあったんでこのイベントのハッピー成分部分になるかと思ってました。結果は相当なブルータル・サウンド。


最初こそ遠目に見てたんですが、終盤に音がノイジーになっていって凶悪そのものに。デジタルだからこそできるバイオレンスが詰まった音だった。ブチアガり。

KENASON JAHSON

知らない人だったけどyoutubeをみる限り自分の好みっぽい。


このジャンルにしては遅めのBPMオールドスクール・ハードコアにインダストリアル*1をミックスした感じ。


ロック度高めなノリでやはり完全好み。フロアもモッシュが発生しはじめてサークルみたいになってた時も。本日の脳みそぶっ壊れゾーン。
次のLINDAさんまで体力を残すつもりがほぼ使い切っちゃうような状態に = ペースメイキングとかいう甘っちょろい理性を吹き飛ばされました〜。


LINDA

疲れたので最初の方はゆったり見てようかな、と座ってたもののリベンジさんにSLIPKNOT ティーシャツを見せつけられテンション上って一曲目にはモッシュピットへぴょーん。


フロアはモッシュあり、おんぶあり、プロレス技(?)ありのハチャメチャな状態でしたが、LINDAさん本人はいつも以上にクールに構えていて、本イベントの主催としての重みを感じさせるステージングだった。


セトリがいつもの傾向と少し違って、ガバ/グラインドの突進力よりハードコア・パンクというかむしろポップコアすら感じる良い意味でのキャッチーさがあった。
わかりやすいがゆえに凶暴性へと繋がる音で完全に俺好みの音。ぶっちゃけBPM180超えるとロック側の自分は自然に入れないんですよ〜。


途中でBMSでお世話になった*2『Gods Makes Fuckin' Wonderful World』のリリックが飛び出した時は絶頂モノだった。


みんなで大暴れして楽しかったー。難点を挙げるとすれば最後を締める必殺曲が欲しいとも思ったかも。いつもどうやって終わってたっけ?


ちなみにライブ中は後ろでB45HさんとDJ Kashiwagiさんが煽りまくり。たまにスクラッチなども音的にも貢献しながらいい味出してたなぁ。強烈な音の後ろで二人が肩くんで笑顔で騒いでる温度差がアホっぽくてシュールで面白かった。merupoさんはフロアで騒ぎまくって場を温めてたしLINDAさんだけじゃなくGRIND CIRCUSクルー全体で盛り上げてたライブだった。



↑当時の映像。0:34あたりに例のTシャツ云々がちょこっとだけ見えるw

撲殺少女工房(BSK)

KENASON JAHSONさん、LINDAさんと全力で楽しんだあとに騒げる体力を残しているはずもなく、フロア横の方でぐったりしてるとBSKさんの出番……って、アレ?BSKさんってこんな好青年だっけ?もっとワイルドな、MARUOSAさんみたいな風貌のイメージだったけど。でも音は確かにチップチューンなんで……MCでの自己紹介まで半信半疑で見てたw


そしてその音圧っぷりに驚かされる。音が強烈すぎて”脳”が揺さぶれる感覚。脳がシェイクされて気持ち悪くなるレベルでした。(褒め言葉)
ゲームボーイを握りしめながらアクティブに動いてて「あ、やっぱBSKさんだ」と
チップチューン恐ろしや……すげー音だった。



さすがに体力切れはじめたのでラーメンとか食べに行って帰ったら機材転換タイム。この時もB45HさんとDJ Kashiwagiさんが楽しそうにDJしてて……二人はGRIND CIRCUSのマスコットキャラみたいだな。

444CAPSULE

ダブステップ、ヘヴィロック、デジタルハードコアあたりをクロスオーバーするサウンド。


あまりに危険過ぎる風貌と音に戸惑いすら見せてしまう客。それにを見てキレるように「死ね!帰れ!」と罵倒するMC。終いにはステージ前の立ち台を蹴り飛ばしてしまう始末。これぞアンダーグラウンドという緊張感。


少しづつ強烈な音にヤラれて暴徒かしていくフロア。自分も楽しく騒いでたらフロアにはカオティックイマラチオ周辺の人が集まってて、自分のすぐ横には憧れの某Mさんがいてドキドキ。


十分凶暴だったいままでの空気のさらに上を行くモノホンのアブナさ。がっつり大暴れしていきました。
その緊迫感のあるライブの終盤、Soundを担当していたメンバーと最前で楽しんでたmerupoさんが笑顔でがっしり握手してたシーンは騒ぎきった者通しの友情の証みたいでなんだか感動した。


Myosuke

混沌としたステージのあとの若干やりにくいかもしれないポジションで今回のメイン(?)Myosuke a.k.a Filthyさん。


BPM激速!な中にもメタルコア/スクリーモ的なヴァイヴもちょこちょこあって楽しめました。
Myosukeさんが長身だからまたステージの上で映える。


自分はこれ見たら帰る予定だったので力を残すことなく暴れてきました。「ドーン、ドーン、ドーン、ドーン」て一定感覚にキックが鳴る曲が良かったな。
ラストにPhyco Filth Recordに収録されてるLINDAさんとのコラボ曲を披露して終了。


時間帯がフロアの体力的に少し厳しかったかもしれないけど音は本当にかっこ良かったっす。




続いてB45Hさんがかっこええブレイクコアをかけてたけど明日の予定もあり離脱。次の出番だったはずのDJ Kashiwagiさんが開始5分ぐらいでスクラッチで乱入してました。やりたい放題やー。




各アクトの音自体の良さはもちろん、”本気っぷり”が味わえるのが気持ちよかったイベントでした。
この界隈でよく見るテキーラ祭りのノリよりもっとライブイベントな感覚を受けました。
当日、CLAPPERのトイレにバーンと貼ってあった下山のライブの危険さに通じるものがあった気がします。


いや、ほんとめちゃくちゃ楽しかった!

*1:SPKとかじゃないデジタルハードコアなほうの

*2:強く叩きすぎてキーボードが壊れました