2014/08/31 RUSHBALL 2014 (QUATTRO、SHISHAMO、Czecho No Republic、tricot、the band apart、the telephones、神聖かまってちゃん、ストレイテナー、SiM、the chef cooks me、サカナクション、MO'SOME TONEBENDER、[Alexandros]、ゲスの極み乙女。)
関西の夏フェスの定番・RUSHBALL。
今年は”ベテラン勢が少なくてどうしようかなぁ”と悩んでたんですが、見たことのないかまってちゃんが出ることやハマってたSHISHAMOが出るとのことで一応行ってみることに。
結果”行ってよかったー!!”と心から思えるくらいに楽しめました!
泉大津駅からシャトルバス乗り場へ。おなじみ選曲わかってる居酒屋さんキター。これ見るとラッシュきたって気分なります。
今年から会場のレイアウトが少し変わっていて四角から円形のスペースになり、物販がいままでのATMCステージの近くではなく、円形の外側の遠い場所になってました。物販エリアの地面は細かい木片が敷き詰めてあって面白い感触。
と入場/物販は変更あったものの中に入っちゃうとそんなに違いはなかった印象です。ただメイン前の地面(≠木片)は違いがあったらしく、モッシュ/ジャンプが激しいライブだとステージが霞むレベルの砂煙になったりしてました。
到着したらまずはシートエリアで場所探し、2〜3番目のアクトにはシートでいっぱいになってるので場所探しも一苦労。なんとか空いてる所を見つけて……Rushball楽しむぞー!!
QUATTRO (メインステージ)
今年のメインステージのメンツの中では浮いてたからか客はまばら。でもスゴくいいライブしてました。
楽曲はモータウンや大人のディスコの匂いが感じられるダンス・ミュージック。
なんですがメンバーは自由人な若者……ステージの端に座って弾いたり、寝転んで弾いたり、急に走り出したり、と人を舐めてるような飄々とした佇まいでそのアンバランスさが好きです。
一部メンバーがMIRRAZに抜き取られたのも納得な生意気さにニヤニヤする。
青空の下でゆったり踊れて気持ちよかったです。
SHISHAMO (ATMCステージ)
ATMCにはモノすごい量の人が詰め寄ってて人気バンドになってるのをヒシヒシと感じました。
1曲目から代表曲の「僕に彼女ができたんだ」でグワッと盛り上がり、2曲目「サブギターの歌」の後半でハードコアバンドのような大轟音を聴かせて”かわいくてポップなだけのバンドじゃないぞ”ってのを見せつける。自己紹介には最適な始まり。
次は「バンドマン」を軽快に演奏し、松本さんの”タオル持ってますかー。みんなで回しましょう!”としゃべり慣れてない感ありありのMCで「タオル」。
ラストの(当時の)新曲「君と夏フェス」ではサークルからモッシュが起こるロックフェスならではの光景が。
サラッと爽やかな曲でまとめててシンプルにノリやすい、楽しみやすいライブでした。
風で音が流されてのがかわいそうだったかな?
SHISHAMOのライブとしては特筆すべき点はないライブではありましたが、この日のライブは見ておいて本当によかった。なぜならこの10日後にベースの松本さんが突如脱退してしまったからです。ATMCを人いっぱいにしてバンドがノリまくってるこのタイミングでまさか辞めるとは思ってなかったから衝撃は相当なモノでした。*1
また、新加入した松岡さんとはこのRUSHBALLのステージ裏で出会ったそうです。SHISHAMOにとって運命的な一日。
自分は松岡さんの入った現体制のSHISHAMOも嫌いじゃない。ただ高校軽音部からフェスに出るまで成長した”初期3人”ってのはやっぱり特別なモノがありました。
最後に見れてよかった……。
Czecho No Republic (メインステージ)
チェコのカラフルな音楽は野外が似合う!
楽曲はメロディがそこまで好み直撃じゃなく音源だとあと一歩って感じなのですが、躍動感のある演奏を野外で聴いてると身体の芯からワクワクしてくる。
想像してた以上に楽しんでる自分がいました。
「Festival」の2番から入るタカハシマイさんの”ランランランラントゥットゥトゥラ〜♪”がカワイすぎて死ねます。”ほわぁ〜”って脳からとろけました。
tricot(ATMCステージ)
うーん、今回のライブは微妙だった……。
「爆裂パニエさん」のPVを初めてみたときは衝撃的だったんですが、そのあとの曲は変拍子が入りすぎててどうもノリにくい。ライブでもそれは同じでなんか入っていけないなー、と。
力強いステージングからは熱気を感じるんですがどうも楽曲が身体に合わない。そんな印象が強く刻まれるライブになってしまいました。
2年ほど前にカミコベで見たときはそこまで苦手に思わなかったんだけどなぁ……。
the band apart (メインステージ)
バンアパのライブは当たり外れがある印象が強いんですが、この日のバンアパはよかったぞー!
当たりの時はオサレなメロディがスッと身体に入ってきて爽やか幸せ気分になります。自分の身体的/精神的コンディションもけっこう関係してくるのかも。
今回はまさにコレ。ゆらゆら〜と揺れながら”いま良い音楽聴いてるわ〜”って気分に浸ってました。
「coral reef」で笑顔全開で動きまわる原さんに目を奪われ、「I love you Wasted Junks & Greens」のオサレでヘヴィな音を揺れながら楽しんで、「夜の向こうへ」でさらにオサレゾーンに連れて行かれ、アンセム「Eric.W」で昇天。
この時点ですでに満足だったのに最後が「K. and his bike」!なんでも仲の良いGREENSスタッフにぜひこの曲をやってくれと言われたらしいです。スタッフGJ!
今年のメンツは合わないかもと思ったけど、この頃にはめっちゃ楽しんでる自分に気づきました。
the telephones (メインステージ)
腹ごしらえをしながら後ろから見てました。
客はしっかり盛り上がってて、砂煙がスゴくてステージ前が霞んでるw
「Hyper Jump」では客のジャンプっぷりを審査するスーツを着た謎のおじさん、その名もジャンプ審査員が登場。本当に双眼鏡で客席を審査してました。アホすぎる(笑
2週間前のサマソニ(ミッドナイト)では新しい路線を前に押し出してて結果なんだか締まらないライブでしたが、今回は最後に「Love & Disco」でしっかりと締めてました。
神聖かまってちゃん(ATMCステージ)
今年の台風の目玉・かまってちゃん。今回が初見。
サウンドチェックからの子が喚いてる。客を挑発するより「大阪のテンションが大好きだー!」「俺らが盛り上げてやんぜー!」とポジティブなアジテーション。早くも展開されるかまってちゃんワールドにニヤニヤしました。
登場して「”ポップロックバンド”・神聖かまってちゃん!」と叫ぶといきなり「ロックンロールは鳴りやまない」!一気にエンジンかけてきました。掴みバッチリのイントロ、一緒に叫ぶパート、ロックな熱さを見せるぶっ壊れパート。この曲は問答無用で名曲ですね。
「コンクリートの向こう側へ」「ロボットノ夜」「ゆーれいみマン」と曲を続けていく。の子を中心にすごく楽しそうにライブしてました。グダグダすることもほとんどなく真っ当なライブ。それでなんら問題なく納得できる楽しさ。色々やってるけど元々のポテンシャル高いんだなぁ、と感じました。
ラストに演奏された「自分らしく」ではmonoがサンプラーでラテンなビートを叩いて明るく楽しいムードで終了。ハッピーな空気に笑顔が止まりませんでした。
最後はまだ喚き足りないの子がスタッフに引きずられながら退場。不穏な空気になることなく、それでいてかまってちゃんらしさを感じさせるライブに客も笑顔が溢れてました。
最初に自分たちで宣言してたとおりに真っ当なポップロック・バンドだった!よかった〜。
”なにをしでかすのか?”という期待と不安に反してとにかくどストレートなライブ。あのピュアなポップさはグッとくるものがありました。
ストレイテナー (メインステージ)
毎年出演して毎年雨が降ってるイメージのあるテナー。
熱心に追ってるバンドでもないし、シートに寝転びながらゆったりと聴いてました。
好きな「Berserker Tune」はナシで特に印象には残らず。
ただ今年(2015年)に入ってベスト盤を聴いてようやくハマってきてるので次回見るのが楽しみだったり。全然違う感想になりそう。
「melodic strom」なんか最近ヘビロテしてるのに、この時も一曲目でやってるはずなんですよね……。
SiM (メインステージ)
SiMは大人気。ステージ前いっぱいに客が集まってました。
その人たちが一斉にツーステやるもんだから砂ぼこりがモノスゴイことに!僕は後ろのほうから見てたんですがもはやステージが見えなくなってました……。
この事態をみて翌週のOtodamaでは早急に砂埃対策が取られたのだとか。
日が沈み始めたなかでの砂埃。うっすらと見えるサイレンのような赤基準の証明はなかなかカッコイイものがありました。
ただMaHさんの喉の調子が悪かった?どうもシャウト/スクリームでかすれてて……音楽的にはそこまでグッと来なかったかも。
the chef cooks me(ATMCステージ)
”(ハスキンの)イッソン・ソロでキーボード弾いてた人のバンド”ぐらいの認識で、そこまで注目してなかったんですが……意外にも(?)めっちゃよかった!
キーボードが2人いて(+たまにボーカルもキーボ弾く)7人の大所帯で祝福的なポップソング。ceroやnabowaみたいな音楽の幸福感が溢れてる音楽/ライブでした。森のなかの野外が似合いそうで良い意味でRushballらしくないライブが展開されてました。シェフのときだけATMCがフジロックになってた〜。
中心人物のボーカル・シモリョーは楽しそうに、そしてダイブしたりとわんぱくな部分も見せながら歌っててソレが良い空気を作ってました。
メロディラインはめちゃくちゃ良い。楽しくなりながらちょこっとの切なさもある。ってのはわかってたんですが、あんな祝福系パーティバンドな側面を持っているとは予想外でした。
予想の3倍は良かったアクト!
夜中のATMCステージって魔法かかってるよなぁ、と。'11の撃鉄しかり、'12のQuattroしかり、'13のgroup_inouしかり。昼のライブハウスの拡張版、ロキノン系とは違った顔を見せてくれる。
サカナクション (メインステージ)
サカナクションはもう桁違い。堂々としたステージングで大物/カリスマ感がすごいです。緑色のレーザーが映える演出も一瞬で客全員のハートを持っていきます。
一曲目「Ame (B)」でテクノな音がRushballを会場を包んだときにもう空気が変わりました。会場全体が高揚してるのがわかった。
ライブで聴くのははじめての「ミュージック」も良かった。新曲出すたびにライブのハイライトが更新されていく底のなさには毎回驚かされます。
ただ今回はトリじゃないってことであっさりしてた気もします。「Aoi」で比較的静かに終了。
最後のフィナーレに綺麗にバトンを渡しました。自分たちの出番でアゲまくることだけに執着せずフェス全体にまで目を向けてる……すごいなぁ。
MO'SOME TONEBENDER(ATMCステージ)
ベースがスキンヘッドになってるの知らずにびっくり。強烈なビジュアルですなー。
ビジュアルに負けず音も強烈。バキバキってな擬音が似合いそうなえげつない音で迫力満点。
前半は「FEEVEER」「ロッキンルーラ」とハイテンションな曲で盛り上げて他バンドとは段違いのワイルドさを見せつける。
かと思ったら後半は「未来は今」「Shining」と昇天系トランスな曲でシリアスな面でもぶっ飛ばしてくれる。白い光と一緒に宇宙まで連れてってくれそうな気持ちよさがありました。
代表曲連発でよかったわー
[Alexandros] (メインステージ)
歴代のRushballからすると若いキャリアでのトリを務めたのが[Alexandros]。サカナクションの後に大丈夫か?という心配もしたけど……堂々としてて見事トリを飾ってました。
一曲目「starrrrrr」のアコギからビートが入ってくる瞬間にステージの前からCO2が大噴射して鳥肌立つぐらいに痺れました。アレは反則!前のサカナクションからバトンをもらって、CO2をRushballが用意して……彼らのトリを良いモノにしようと色んな人が支えてた…という点にもグッときました。
「Waitress, Waitress!」「City」といったライブ定番曲に「Run away」「city」と最近の曲も織り交ぜて一貫して力強さを感じさせるライブでした。
2013年のRushballでベテランバンドに囲まれてトリ前に配置されて*2、MCバトンで飛ばされながら「もっとすごくなって帰ってくるよ」と宣言してたのを聞いてたので今回のトリは特別な想いで見てました。
そんななか聴く本編ラストの「Adventure」はグッときた。ハンドマイクなんっすねー。皆で「ウォーオーオー♪」とシンガロングしながら感動的に終了。
そして少し長めに間を置いてからのアンコールで「Kick & Spin」。焦らされてからイントロのフレーズが聴こえメンバーが再登場した瞬間は本当にカッコよかったです。2014年Rushball一番のハイライトだと思う。
この曲は大好きなんで僕も全力で飛び跳ねながら楽しんでました!”Stay alight♪ Stay alive♪”の部分のリズムが大好きなんです。
これ以上ないラスト・ソングのあとに花火がなってRushballメインステージ終了!気持よく終われた!!