soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/08/23 One Music Camp 2014 (psybava、JESUS WEEKEND、チーナ、Senkawos、Emerald、イルリメ、森は生きている、Homecomings、Toconoma、cro-magnon、吉田ヨウヘイgroup、bonobos、sugar me、LITTLE BITCH)


兵庫県三田市の山で毎年開催されてるインディペンデント野外フェス。他フェスでは見ない出演バンドを読んでくるので毎回新しいバンドと出会わせてくれるフェスです。


昨年は帰りに豪雨が直撃して電車がストップする事件が。
今年も前日がどしゃ降りの雨で不安になっていました。行きの電車では川西能勢口駅で”台風来てたっけ?”ってなレベルの豪雨&突風。”こりゃ今年は大変なことになるで〜”と思ってたら会場のある三田までくるとめっちゃ晴れてる。けっきょく天気に恵まれたフェスになりました。よかった〜。


ステージはメインの(Star Field)と小さめの(Wonder Hive)の2つがあります。

psybava (Star Field)


一組目の演奏を聴きながらテント建てるのが好きなんです。
今年はpsybavaの幸せそうな音楽を聴きながらテント設置。買ってきたお酒を飲みながら〜。暑い中で作業してると汗だくになるけど笑顔になる〜。


psybavaは名前はよく聴くけど毎回ニアミスします。今回ようやく音楽は聴けたものの演奏は見れず;*1


3年連続でほぼ同じ位置にテント立てて、いざ本格的にOne Music Start!


JESUS WEEKEND (Wonder Hive)

女性3人のバンド。
ローファイな空気のニューウェイブ/ロック。かわいらしいユルさよりソニック・ユース的なクールで廃退的な雰囲気があります。


どうやら機材トラブルでサンプラー(だったかな?)の音が出てなかったよづえ不完全な中でのライブになってしまいました。でもヘタウマ感が癖になる感じでなかなか良かった。


なお残念ながらバンドは2014年12月に解散してしまったそうです。



チーナ (Star Field)

キーボ/ボーカル、ギター、ドラムに加えてヴァイオリンとコントラバスがいる珍しい形態のバンド。


音はエゴラッピン的な歌謡感もあるロックにヴァイオリンの優雅な響きが絡む形。女性ヴォーカルは綺麗一辺倒ではなく適度なラフ感を伴ってる。


元気の良いロックではありますがヴァイオリンというクラシカルな楽器もあるんだから、穏やかなステージング/ライブになると思っていました。
しかし、実際はステージ前はモッシュ直前のお祭り騒ぎ!それに負けじとヴァイオリンの人も飛び跳ねながら演奏してる。めっちゃアグレッシブなハッピー感のあるライブでした。


One Music Campマジックがかかってた部分もあるんだろうけど、後日他でライブを見たかぎり普段から相当テンションの高いライブをしているようです。


ステージ前は大盛り上がり、ステージより高所に設置されたテントの横で踊ってる女子たちもいて理想の野外フェスの空気が出来てました。幸福感がスゴすぎてヒトリこっそり泣きそうになったりしてました;

Senkawos (Wonder Hive)

パーカッショニストがいたりと音に厚みのあるオサレなジャムを展開してました。
なかなか良い感じの音楽で踊りまくりました〜。


Emerald (Wonder Hive)

PaperBagLunchboxという解散したバンドのVo.が新しく始めたバンドらしいです。
アンニュイなアーバン感と言いますか、ゆったりとアンコールが身体に染みこんでくるような音楽。


綺麗な声で演奏を聴いてると夢見心地に。
めっちゃ良かったんですがもうひとつのステージのイルリメ先生が始まってしまうのですぐに離脱。くぅ、良いバンドばかりなのも辛いっすわー


イルリメ (Star Field)

イルリメ先生は帽子無しのイケメン風バージョン。


おなじみの客のど真ん中でのライブ。サンプラーも己の言葉も自由自在に操って客を沸かせてくのはもはや職人芸です。
セトリはいつもと大きく変わらずライブの定番曲。


「MC&PUSHER」ではちっちゃい子にビート任せたイルリメ先生。小節の後ろでボタン連打してビート止めて頭に戻ってくるスゴワザ起こった。このハプニングも込みでライブをスペシャルにしちゃうのがイルリメのライブの真髄だなぁー。


「トリミング」あとは「いい時間」もかましてシアワセな空間/時間を作って終了〜。



森は生きている (Star Field)

多くのひとが座ってまったりと聴いてました。自分も同じく座りながら。
見るのは昨年のフジのRookie a gogoから2回目。間奏で急に熱量15倍増で演奏しはじめるキーボードで”おぉっ!”ってなったのを覚えてます。


今回もそんな”実は熱いんです”みたいなのを期待してました。しかしずっと”まだ本性見せてない感”のままでゆったりとした演奏が続き、そのまま終わってしまいました。


あら〜?と拍子抜け。あんまり印象に残らなかったかも。
どうやら自分は森は生きているの”熱い”部分が好きみたいです。


Homecomings (Wonder Hive)


小さめのステージで電灯色(ランプ色)の光に照らされながら演奏するホームカミングスはこのうえなく暖かい雰囲気に包まれてました。ホームっぷりがハンパない。

しかしhomecomingsを”ツンデレ感”って表現した人は天才やと思う。(どっかのレビューサイトだったはず)
めっさかわいかった〜。

toconoma (Star Field)

話題のインストバンドtoconoma、アッパーでポップで最高やったー!
この日のライブは色々と書くより、公式がほぼフルの映像をyoutubeにアップしてるんでそれを見てもらうのが一番早いかと思いますが……とにかくやることなすことドッカンドッカンとウケて空前の大盛り上がり。


toconomaは初関西ライブとして2012年のOne Music Campにも出てました。その時はサブステージでの出演でしたがかなり盛り上がってた。
そして今回はメインステージの良い時間帯に大抜擢。メンバーからはメインステージで演奏できる喜びに満ち溢れてました。演奏も相当気合が入っていたように思います。
客も受け入れ体制はばっちし!後半はアホみたいに踊ったなー。



クライマックスの「ありがとうございます、toconomaでした。あと…あと30秒!30秒付き合ってください!アリガトーっ!」ってMCは震えるほどカッコ良かった!


フル映像をアップすることからもバンドとしても手応えのあったライブなんじゃないでしょうか。
めちゃくちゃ良いライブでした。


cro-magnon (Star Field)

テクノ/ダンスミュージック寄りのインストバンド


toconomaで疲れた身体に大人なビートが心地よかったです。良いタイムテーブルの流れ。
横揺れで無心になった踊れるサウンドは大好き。


PV見て気になってた「Patchwork Jazz」も聴けて満足!


吉田ヨウヘイgroup (Wonder Hive)


フルートやキーボードがいるちょい変則的な構成からして面白いし、音楽的にも変わったことをやってるけどすんなり耳/頭に入ってくるポップネスに着地してるのが気持ちいい。
意外と熱い演奏でバンド/ロックを感じさせる部分もあってめっちゃ良かったです。


なんと言っても「ブールヴァード」がアンセムすぎる!イントロから鳥肌が立ちまくりでした。サビの「Ah〜♪ (Ah〜♪)」の返しも上手くできてる。CDだけじゃなくてライブでも最大限に光る名曲。



2015年は第一弾発表で大々的に発表されてて、いまから楽しみです!

bonobos (Star Field)

ただただ良いライブでした。
”音楽っていいなー”って感情がどんどん湧き上がってくる、そんなライブ。
今年のフジで見かけたときの多幸感はフジマジックでも特別編成だったからでもなく、バンド本来のポテンシャルだったみたい。


toconoma、cro-magnonと音/バンドに集中するライブ、バンドとオーディエンスが線状の音で繋がってるライブだったけど、bonobosは音がステージからブワッと広がってオーディエンスの頭上にパラパラっと降ってくるみたいなイメージでした。


「三月のプリズム」「あなたは太陽」あたりは幸福オーラが放出しまくりで聴きながら放心しそうでした。ポカーンと口を開けて聴いてる人もいた。
One Music Campの青い照明がまたサウンドにぴったり合ってました。


見事なトリでした!


sugar me (Star Field)

イス座ってコーヒー飲みながらクロージングアクトのsuger me。このうえなくシアワセ。


弾き語り、かと思いきやバンド形態でした。とても穏やかな歌声。チルアウトに聴くにはちょうどいい。
あとPVよりホンモノは3倍くらいかわいかったです。


LITTLE BITCH

メインステージのロッジの下で深夜のロックDJ。
チラッとだけ覗いてくつもりだったんですが、なかなかにニクい選曲をしてて1〜2時間ぐらい楽しんでました。


ハイロウズの「日曜日からの死者」とかBack Drop Bombの「Back Drop Bomb」とか。特に前者は僕がハイロウズの良さがわかったころには解散してたからDJという形でみんなと「シャララララーラーラー」出来たのは嬉しかった。


邦楽だけじゃなく洋楽もけっこうかけてました。しばらくして体力が切れたのでテントへ〜。



翌日、起床 → テント畳む → バス。そして三田駅 → 中山寺駅 → 宝の湯(スーパー銭湯)。ここまでが僕のOne Music Campのワンセットです。


今年も楽しかった〜。One Music Campは客の盛り上がりが異常でケミストリーを生むことがあります。それが良い方向に行くときも悪い方向に行くときもあるけど、今回はほぼ良い方向に作用してたように思います。


*1:2014年の後半にようやく見れました。知ってから5年越しくらい。