soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/05/24 トリオ DE フォーク・ジャンボリー(山本精一、不破大輔、佐々木彩子 & ゲスト:芳垣安洋+辰巳光英)、栗コーダーカルテット、おおはた雄一 @ 梅田クアトロ

みんなでフォークソングを歌うイベント、ザ・トリオ de フォーク ジャンボリー、面白かった~。
昔のフォークは詳しくないけど意外と知ってる曲も多かったのが嬉しい。
つい先日にホンモノを聴いた「センチメンタル通り」も!ってかあのライブを受けての選曲だろうなぁ。自由な大人達が楽しそうに歌って演奏してましたわ~。


トリオのショーだけでなく、ゲストの吉垣さんや対バンのおおはた雄一さんや栗コーダーもどんどん前に出てきて、全員でひとつのライブ・ショーという感じでした。ゲストもいっぱい演奏。最後は全員でセッション。

トリオ DE フォーク・ジャンボリー

最初はトリオ+芳垣さんの歌に重点を置いたアクト。
歌はもちろん実力者ばかりなので素晴らしい演奏。特に手数多くてトリッキーなフレーズを連発してるのに、ソフトな感触でスッと入ってくる芳垣さんのドラムは素晴らしかった。


全員でボーカル交代制。山本さん佐々木さんは言わずもがな、不破さんは吠えるように渋熱い歌でめっさ良かった!
相当なレアらしい芳垣さんボーカルも。がっつり叩きながら歌っててすげぇ……。声もステキでした~。
芳垣さんはソロでドラム叩きながらでもよく非言語(アフリカ語?)で歌ったりしてるからさほど意外には感じなかったけども。ステージ上の人達は”歌った!”と大興奮してました;


MCはそこそこにダラダラ感ある感じで。いや、話してるだけで面白い(笑)


「センチメンタル通り」は本家と違いも比較できて面白かった。トリオは音を絞って歌を中心に。はちみつぱいは分厚い音の塊で一気に押し寄せる感じで

おおはた雄一

おおはた雄一さんは芳垣さんとのセッションをメインに。アップテンポの曲なんかもあり。「生活の柄」で”あ、ハンバートハンバートの曲だ”と思うくらいにフォークに馴染み薄い私です;

栗コーダーカルテット

栗コーダーカルテットのターン、歌モノ続いた直後にライヒっぽいミニマルな曲やって面白い(笑)
初・栗コーダーでしたがいいなぁ。素朴さと可愛らしさと心地よさと。


ハンバートハンバートを思わせる飄々としたトークも面白い(笑)
なんとなく真面目な人達なのかなと思ってけど漫談のようなしゃべりで”あぁ、この人達もだいぶ変わってるな”と;
芳垣さんとのセッションで、芳垣さんが栗原さんの演奏を見ながら子供みたいな笑顔で楽しそうに叩いてたのが印象的。


栗コーダーおおはた雄一+芳垣さん不破さんで渋栗としてリリースした曲も。
ミドルテンポで同じフレーズを繰り返してどっぷり酔わせ、各々が自然発生的にソロをはじめる。個々が主張するでなく”ソロ”やってても”全体”として形作られるような独特の形態でした。


全員

最後は全員で。一曲目が終わっても山本さんのギターから音が出ず。”トラブル発生か?”とみんなで見守ってると、シールドが刺さってなかっただけなのが判明;やってくれますわー。


全員だと音が混ざりまくってるので個々の音を抜き取って聴くのは難しい状態。でも全体で聴くとえらく気持ちいい。プレイヤーが9人いてバンドを作ってる、というより9人がバンドっていう一つのモノって感じでした。


山本さんにしてははっちゃけて歌う「マリリン・モンロー・ノー・リターン」。芳垣さんおおはたさん佐々木さんのコーラスがTVから流れてくるように完成度高くてゾクっとした。


最初のトリオは静かな歌モノだったけど。全員演奏はすごい音の壁に変化してました。MCも良い感じにテキトーさが盛り上がってきて好きな空気だったなぁ。


キャパと客数は合ってなかったかもだけど大きいステージで見る強者達の演奏は小さいアングラなハコで聴くのとは違う良さがあって好き。シャングリラで即興演奏よくやってた頃を思い出した。またこういうのやってくれないかなー