soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/04/23 nabowa、Uncommon Ghost @ 梅田シャングリラ

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Uncommon Ghost

ACOのニューバンド、uncommon ghost。スマパンダイナソーJr……あとシーガルあたりを思わせるダルさとエッジのあるオルタナロックでした。


R&B、エレクトロニカ歌ってた人とは思えないしゃがれ声ロックボイスがカッコよかった〜!
バンド全体でもええ感じ!

今日はACO(Gt&Vo)、おなじみの岩谷啓士郎さん(gt)、Lostageの岩城さん(Dr)の3人に加えてチェロのサポートメンバーもいました。
でもチェロの音が小さくて聴きとりにくかったのが残念だったなぁ。良いフレーズ弾いてたと思うけども……。


岩代さんはジャズっぽいのから切れ味あるドラムン的ビートから器用に叩いててLostageとはまた違ったドラムでした。


今日がバンドとして初ライブだそうで。持ち曲は3曲だけなのでACO曲もいっぱいの1時間。
「4月のヒーロー」のバンド版のカッコよさよ!


ACOのもともとのアバウトさにプラスまだ成熟してないバンドの状況が加わってラフ極まりない進行。グダグダ一歩手前。でもリンダ&マーヤといい新しいロックンロールが生まれる瞬間はドキドキするなぁ
いくつか”おぉカッコいい!”ってなリフがあって好みなバンドでした!

nabowa

アルバム・レコーディング明けのライブ1発目だったそうで。


劇的に方向転換ではなくオーガニック感、プログレ感、ジャム感、ロック感、ファンク感、音響派感……今まで持ってた要素が純粋にパワーアップしてる。


録音が完成した新譜からの新曲祭り。新曲×6ぐらいだったかな?
「pulse」みたいなテクノに大きく振れた曲ではなく、スタンダードなnabowaの曲調を基準に色んな要素を組み込んだ感じでした。めっちゃよかった!


新曲で、穏やかなメロディから音響派のような開放感+昇天感のあるフレーズがサビ(?)になる曲はうわぁヤバい!ってなりました。
旧曲からは「今日の空」や「SUN」。やっぱ「SUN」の祝福感はスゴい! 


ギターはシンプルな機材で軽快に弾きまくってた。
改めて聴くとベースがめっちゃメロディアスでsquarepusherみたいだなぁ、って思うことも。


アンコールはACOを呼んでの「キッチンへようこそ」。ACOはMCはテキトーでダラ~っと喋ってるのに歌い出すとホントすごい!
素晴らしい演奏に歌、そして素晴らしい楽曲。良すぎて泣きそうになりました。


今日のライブでnabowaのニューアルバムはすごいのになると確信!
しかも音源聴き込んだほうがライブが楽しくなるタイプの曲だ。
大阪にも絶対にレコ初来てほしいー!いまから楽しみ!


2017/04/22 OUTDOOR PARK 2017(DE DE MOUSE、溺れたエビ!) @ 万博記念公園

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毎年、万博公園で開催されているOutdoor Park。
アウトドア用品の販売をメインに、いつもツボを押さえたアーティストをブッキングしてライブしています。
万博公園で聴く音楽は気持ちいの一言!

溺れたエビ!

ショルキー、マリンバ、ギター、ベース、エレクトロニクス、トロンボーン、ドラム、ヲサの8匹体制だったかな?
ワチャワチャ楽しい曲ばかりで初見にも子供にもウケてたり……たまに怖がってたり;


ヲサはベース無しでカオシレーターが2台着いたヤシの木型のオブジェを触ってました。
駆け足気味だったけどそのぶん楽しさのピークがずっと続いて、気づいたら終わってた感覚。トライバルなビートからがっつりダンスビートに切り替わる瞬間がたまらんな~。


DE DE MOUSE

DE DEさん、なぜか異常にテンションが高かったです(笑)
なんかヤケ気味なMC。なぜかちょいオネェ入ってた;
少し声枯れてるし、よく叫ぶし、言ってること微妙にわけわからんし……あのテンションはなんだったんだろう;


ダンス版「fairwell holiday」の流れを組んで新譜からもいくつか。「get you back」のスクラッチのイントロはアガるなー。盛り上がってた!



とにかくスペースが広いから人混み感ゼロ。
フード&ドリンクも変わった出店が多い。
出演アーティストも良いツボついてる。
途中抜けだして万博公園の花を楽しむもよし。


600円でこれだけ楽しめるのは最高ですわ~。シアワセだった!


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2017/04/21 RHYMESTER、SOIL&"PIMP"SESSIONS @ 梅田クアトロ

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梅田クアトロ5周年イベントのひとつ。

RHYMESTER

さすがキングオブステージ。ライブの持ってき方がホンマ上手い!
しかも自分たちのライブだけじゃなくて今日のイベントをトータルでコントロールしてる。桁違いのプロフェッショナル現場アクターっぷり!
”あとが控えてるから俺らは盛り上がらないセトリ”、”セッション……するのかなぁ?”、”世界レベルのジャズバンド”……おもしろおかしく発言してるけどイベント全体の期待値をどんどん上げてるMCは鳥肌モンです。




自分たちがやりたい曲重視で自称・盛り上がらないセトリでした(笑)
初っ端に新曲2曲と攻めてる。「Back and force」はココにきて新しいコトに挑戦しててすごいおじさん達だよなぁ、と。キックの「マルシェ」をカバーして”難しいー!”って嘆いてた人たちがコレをやるからカッコいい。


大好きな「ほとんどビョーキ」やってくれた!この曲のリリックは芸術レベル。”元気ですかー?”ってDJ JINが言うんだ(笑)


ラストは「人間交差点」。いままでそこまで気にしてた曲じゃなかったけどラップのビートのノリ方がものスゴイな。
至るトコでトラックのビートから抜け出してる。ラップとトラックのリズムのスクランブル?


エゴサマストドン戸川純 with Vampillia、そしてDさんの”カルテットじゃなくトリオ”……どんどん時事ネタをぶっこんでくるMCが素晴らしい。ラップ&演奏はもちろんMCもすごいからキングオブステージなんだなぁ。


SOIL &"PIMP"SESSIONS

サックスの脱退から半年、5人体制で復活して2本目のライブだそうで。
3人がキーボードに向かったり、ダブステップを取り入れたり……どうなってくのかワクワクする新要素が!
まだ色々と試行錯誤してる感あったけど新しい何か生まれそうな感覚もありました。


復活直後だというのにキーボードの丈青さんが片手怪我してたり、なにがあったのかタブソンビさんは体力的に満身創痍な状態だったそうで;
でも演奏はめちゃくちゃ良かった。タブゾンビさんのトランペットの生命力!丈青さんも左手だけで弾きまくっててスゴい!


途中でサポートにサックスを入れて「SUMMER GODDESS」とか「SATSURIKU ニューウェイブ」とか旧来の盛り上げ曲を。
「Fantastic Planet」の大合唱はやっぱ熱くなるな~。盛り上がった!


RHYMESTER × SOIL&"PIMP"SESSIONS

RHYMESTER ✕ ソイルのセッションが最高だった!


「B-BOYイズム」の生サックスイントロはヤバすぎました!
歌が得意じゃない人たちで歌う「It's a new day」はムーディなのに面白かった~;
いとうせいこうの「噂だけの世紀末」のカバーもあり。今聴いても古くないラップ。すごいな。


SOILの社長がライムスの2人に押されてて縮こまってた;
けどそれゆえフィナーレの「ジャズィ・カンヴァセイション」のアジテーション下剋上のようでエゲつなくカッコよく聴こえました!
DJ JINが演奏にがっつり絡んでくるのもいいよなぁ。卓に乗ってスクラッチしてた!


RHYMESTERは自分たちのワンマンを3人だけでやったりするのに、コラボ上手。
色んなことに挑戦しながらめっちゃ楽しんでるのが伝わってきて根っからのミュージシャンだなぁ、と。良いツーマンだった!


2017/04/20 OGRE YOU ASSHOLE、Yogee New Waves @ 梅田シャングリラ

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Yogee New Waves

めっちゃええやんけー!若さあるけどしっかりドープ!
フジロックに出るのも納得。フジでどんなライブするか楽しみになる。そんな素晴らしいライブ。


音源ではセクシーな声の酔える歌モノってイメージで踊ってばかりの国に近いのかなーと思ってたけどライブでは音響派なズブズブ&ドッパーとくる演奏も多くてオウガとの対バンに納得。
ボーカルが細かいステップを踏んだりと元気が良い。


音響派なトリップサウンドあり、スカ/レゲェな裏打ちあり、グッドメロディあり……と気持ちよくなるギミックを色々とつぎ込んでました。あとサックスみたいな音がするギターとか音色の選択も面白い。”ホンモノ”なバンドでありました。


ベースが新メンバー、ギターがサポートが正式メンバー化だそうで。どちらも若いのに髭生やしたりと若オジサンなハマ・オカモト感あった;
曲は1stからが多かったかな?「summer」はピークタイムにやられると幸せ液分泌しまくりでくるな~。


OGRE YOU ASSHOLE

圧巻。


「すべて大丈夫」「タニシ」とちょいポップ寄りの前半。でも音はいまのオウガにアップデートされてました
「頭の体操」→「フラッグ」でドープな方にスイッチが入って「見えないルール」→「ワイパー」と極まって終了。アンコールに「夜の船」。


例によってMCは無しだったけど、後輩のYogee New Wavesが直前にやった良いライブを受けてガチでやってるのが音から伝わってきました。


出戸さんが印象的なギターフレーズ弾いてることが多くて馬渕さんは裏方的な役割が多かった……からその分の「見えないルール」での馬渕さんの荒ぶり方がカッコよすぎてー!!


「ロープ」は無くとも満足。なんたって「ワイパー」が極まってた。「ロープ」っぽい火山的な音もあり。いままではなかったよな?新アレンジ?
MDTがどんなセトリでくるか……楽しみだなー。



ヨギーが若手でありながら素晴らしいライブを披露。
その直後に圧倒的なブッ飛ばしかたを見せつけるオウガの先輩っぷり。
まだまだやなと言わんばかりの超えてく感。良いツーマンだった!

2017/04/17 bird、NakamuraEmi @ 梅田クアトロ

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梅田クアトロ5周年イベントのひとつ。

NakamuraEmi

前回はギターとのデュオ形式。今回はバンド形式。
バンドになると音の情報量が多くなって、直な歌詞の力が弱まるんじゃ?とも思ったけどいらぬ心配でした。
詞、歌、身振り手振りでNakamuraEmiの表現に意識が集中する圧倒的なオーラ。ホンマモンです。


歌詞に空想の登場人物や出来事は一切ない。1mmたりとも自分の人生/人間のことから外れない。そのピュアな自己表現に胸打たれます。いま1番歌詞が面白い人だと思う。


ラップに近い歌い方が特徴的だけど、しっとり歌い上げる曲もめっちゃ良い。「めしあがれ」と「ボブ・ディラン」はグッときた。”恋をしたら守るものが増えて もっと強くもなれるんだろう”ってフレーズはええなぁ。


人生語る系楽曲の極みである「メジャーデビュー」は何度聴いても熱くなる!”一緒にやっていくんだ”をバンド全員で歌うのがたまらんなぁ。


歌ってる時は凛としてるけどMCは低姿勢で気遣いできる人ってのがよく伝わってくる。
アーティストの良いトコロが芯にあって、アーティストの悪いトコロが感じさせない。とにかくライブを見てて気分がいいのです!


バンドはギターとドラムがめっちゃシャープ!他もうまい。
ただ歌と詩に集中しちゃうから身体が完全に音に持ってかれる、って感覚はないタイプかも。
NakamuraEmiの歌を中心にしてる演奏。


bird

birdさんはアコギ(樋口直彦さん)とパーカション(GENTAさん)とのアコースティックスタイル。
ベテラン2名の演奏はさすが上手い&渋い。ゆったりと聴ける心地よい時間だった~。
あと関西バリバリのMCが面白かった(笑)


「マインドトラベル」の時だったかな?ギターソロの後ろでちょいズレた裏でグルーヴ取ってたGENTAさんのカホンがめちゃくちゃカッコ良かった。
クリス・デイヴとかに通じる変わり種グルーブ……をさらっとやってしまうのがたまらんなぁ。


2017/04/16 GIGI MASIN、ダダリズム、威力、SAITO @ ニューオーサカホテル心斎橋

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この洞窟空間たまらない。BGMはデジタル民族的なエクスペリメンタル。おいしいフードをいただきながら開演を待ちます。


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ダダリズム

手以外がまったく動かない2人が向かいあって打楽器を叩く。木琴のセットとシンバルのみセットの2セット制。
各25分くらいのライヒ系のミニマリズムに脳か研ぎ澄まされていきます。このユニットを座って見るのは初。音に集中できてよかったなー。


基本は2人が鏡のように同期する。シンクロする動きはなんだかCG見てるような気になります。
左右の手がポリリズムしたフレーズをシンクロしたり、2人が別フレーズでポリリズムしたり、突然シンクロしたり……シンクロとズレの妙に脳汁がー。


テクノ要素はあまり入れずにクラシカルなミニマルを演奏するのが面白い。
昔はドラムセットでがっつりテクノなことやってたっけな?


GIGI MASIN

アンビエントなトラックをバックにポストクラシカルなピアノが大きくフューチャーされたライブ
で音源とはまた違う感じでした。気持ちえがった〜


風貌は山小屋で薪を割って生活してそうなモジャモジャぽっこりなんだけど、ピアノのタッチは超繊細&美しい。
音と精神がシンクロしすぎて最後の方は自分がどこにいるかわからんくなってたました。気持ちええ〜。


アンビエントなトラックに150%溶け込むピアノは魔法みたいでした。
シンセの水面にピアノのアナログ音がポチャンと溶け込んでいく感じ。タンっ!と大雑把に(見える)タッチをした時の音がシンセパッドみたいで不思議。


トラックはノンストップ。ちょこちょこビートの入ったトラックもあるのが意外。
PC/エレクトロニクスはあまり触らず、基本はピアノ演奏。ライブだとこんな感じなのね。


ぼや〜っとトラック流して、ぼや〜っと合わせて弾いてるのかなと思ってたけど、フィナーレを迎えるピアノフレーズと一緒にピタリとトラックが止まったのは感動した。すべて計算されてたのか。そりゃ拍手の音もデカくなります。



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2017/04/15 渚にて、柴田聡子、SaToA @ Urbanbuild

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Otakebiさんの企画・TONES vol4。


スタートは15:30時から。昼間から聴くグッドミュージックは夜のライブとは違ったよさがありますな。

SaToA

一番手は東京のSaToA。初見。
爽やかロック/ギターポップな女性3人組。演奏はすこしフニャっとしてる感じなので、元気なロックの一曲目では”ん?”と思ったものの、次のミドルテンポ曲からめっちゃよかった!なるほどコレは気分よくなる!


ベースがズンズンと効いてくるのが気持ちいいです。
爽やかだけど酒でテンションパーッとなってる時に聴いたらアホほど楽しい酒飲み音楽かも。
昼間からのグッドミュージックを京都の温かいハコで聴いてて…なんだか幸せすぎて泣きそうになった;


ホワーンとした演奏、爽やかな音楽……系統としては京都のホムカミに近いんだけど、もっとシンプルでストレートというか東京と関西の違いを感じたり。アクが少ない感じ。いつか野外で聴いてみたいなー。良い出会いでした。


柴田聡子

柴田聡子さんの弾き語り。
3日ほど前に骨折したらしく松葉杖をついてました。ライブには問題無く。
歌詞が深いような何を歌ってるのかわからないような……ほんと不思議な人。
”ダイエットしながら太ってんじゃねーよ”の歌詞にグサッときたり;


ギター演奏もなにげに面白くて、最後から2番目の曲(ワンワンコロコロ言ってたっけ?)のギターのグルーヴはじゃがたらのOTOさんのカッティングに近いモノがあったり……不思議な人だなぁ。 


渚にて

なにげに初見。歌モノだけど楽器が結構な音量で演奏しててアバンギャルドな人たちなのがわかる。


なんといったって吉田さんのキーボード!ふと聴こえてくるフレーズが儚くて夢見心地で……あ、これは羅針盤の感覚だ!と思うことが何度か。あのバンドはワンマンバンドじゃなくて”バンド”だったんだなぁ。



ということでTONES Vol.4、楽しいイベントでありました。
ライブはもちろん、18:30に終わる優しい時間、事前のタイムテーブル発表、会場入り口の写真がツイートされたり……と”客目線”での”助かる””ってのが詰まってるイベントなのが嬉しかったです。当たり前のようでなかなか無いコト。