2018/05/29 BALLOND'OR、ナードマグネット、FINLANDS @ Pangea
BALLOND'OR
パンキッシュなニューウェイブでよかった!
”ハシエンダ!”って叫んでたのに納得な音。
カオスティックなエレクトロに、青春パンクな熱さがミックスされる感じ。不器用だけど必死なMC&演奏にちょっと涙腺がきましたよ。
全体的に汚い音。かまってちゃんを思わせるラフさ。
かまってちゃんが”カオスからポップス”を浮かび上がらせてるのに対して、こちらは”エレクトロ・パンクから青春パンク”の魅力を覗かせてる。
カオスの勢いをそのまま有効利用してる感覚。
エレクトロクラッシを思わせるSE的なシンセがカッコよかったです。
そしてメロが良い。ぐちゃぐちゃな音での良メロほど響くものはない!
ナードマグネット
久しぶりに見たけど貫禄でてきたなぁ。それでいてロックの初期衝動は増してる!
エモい曲はとことんエモく。ミドルテンポでもがっつり聴かせてくれる。
素晴らしいバンドです。
ラストに勢いのある「ぼくたちの失敗」での暴走具合はユースでありました。
文系なメンバーが大暴れするのは、ロックのスイッチが完全に入ったときの岸田さんに近いモンあるよなあ。
FINLANDS
めっちゃ良かった!
ハートにズドンと来る音楽を打ち込まれた。このタイミングで見れて良かった~!
歌と演奏と曲のエモさよー。
"思い出の歌、思い出に歌が紐付くっていいですね"って言葉は素敵だったなぁ
エモと勢いで突っ走る曲もあるし、じっくりエモく聴かせる曲もある。どの曲でも感情を揺さぶられまくりでした。
MCでサンボマスターやハスキンって言葉が出るのも納得。
クールな表情/目つき/佇まいだけど歌に/ロックにすると隠せない感情が爆発してる。
泣いてるようにも聴こえる歌声がまた琴線を刺激しますな。
ボーカルの不敵な表情とカリスマ性。
ベースの落ち着きながらもボーカルの熱量についていく信頼感。
長身イケメンでジャンプがカッコいいギター。
シャープにリズムを刻む休日課長似のドラム。
全員のキャラが立ってて、そしてカッコいい。これぞバンドの理想やなぁ。
ボーカルはフロアに飛び込んだり、柵の上に立ったりロックな一面も。BALLOND'ORへのリスペクトもあるのだろうか?
クールな表情を貫き通しながら、やってることは向こう見ずに熱い!
BALLOND'ORのカバーも素敵だったな。ちょい泣いた。
アンコールの曲でまたちょい泣いた。エモい!!!
最近の女性中心バンドのなかでは女性ファンが多いのもよかったなぁ。やっぱ女性の作る/表現する音楽を女性が受け止めて/求めてる現場が美しいです。
2018/05/28 Wallflower、The Bilinda Butchers @ CONPASS
2018/05/28 KNOWER @ Billboard Live Osaka - 1st stage
Thundercatも惚れ込んだというフューチャー・ジャズ系ユニット。
くー、仕事で遅れて3曲しか聴けなかった!けどカッコよかったぞ!!
2キーボード、ベース、ドラム、ボーカルの編成。
弾きまくりの叩きまくり。爆裂ジャズとドラムンベースが合わさった感じで勢いがすごかったです。
Shobaleader One / Thundercat
meets
The Qemists / Pendullumってな
つまり最高でした〜。
グルーブはドラムンばりにタイト。かつジャムな即興性もありました。
ドラムの鋭さはすごかったなー。常に手数が多いのでなく、フィルインの一瞬に大量の音を詰めてくる感じ。うおおおお!ってなるカッコよかでありました。
ベースも弾きまくりでグイグイ勢いをブーストさせていく。
ボーカルはえらくフィット感のあるタンクトップで小刻みに揺れながら歌ってました。
おっぱいユッサユサやった。アレはどんなマラカスよりも揺れてました。
クリアな声でサウンドにぴったり。なかなかの実力者っぽい。
サポートメンバーのナードな風貌もよかったな。メガネ丸坊主のベースが弾きまくってる絵がエグい。
バンドの指揮官はドラム。
メンバーを指してソロを促したりと生でライブ空間を作っていく。
各メンバーが1小節ずつフレーズを弾いてリレーさせる展開には震えた!
今回は座席ありのBillboard liveだったけど、踊れるライブハウスならどんなことになるのだろう?モッシュ起こってもおかしくない勢いでした。
ぜひまた見たい!
2018/05/26 Noise Mayday 2018(Controlled Death、GRIM) @ 難波ベアーズ
2018年のNoise Mayday〜。
今年はマゾンナ無し、2組のみと変わった構成で開催されました。
Controlled Death
マゾンナの新・ソロユニットControlled Death。
キャンドル・オブジェ + ロゴ投写でゴス・ダークな雰囲気の中でのライブでした。徹底されたコンセプト。
爆音ループ+マゾさんのヴォイスってなスタイル。
”死”という概念を"体感する表現物"として操っているかのような音楽。そう思うとユニット名は見事だなぁ。
ループは”意味皆無”なノイズでなくFuneral/Hellな”ムード”が漂っていました。
ハーシュノイズではなく、ドローン/神々しいシンセの音がデカくなりすぎてノイズになっているイメージ。”みょーーん”ってな奇妙な音も鳴ってた。ビートは無し。
気持ち悪いけど快感な音。俺の好きなヤツだ!
ループにマゾさんが黙々とダークなヴォイスを被せる。
ロック的なカタルシスでなくジワジワ迫りくる怖さ。ウィスパーな発声も多かった。
客にかなり接近して叫んだりと緊張感はマゾンナやサディストと変わらない。
絶叫が突然ストップしてループも切り替わる、って瞬間がめっさカッコええ!
スピーカーの近くにいたのもあるかもですが音量は相当なモンでした。
”あ、これは人間の耳が聴いちゃいけない音だ”ってな音量/音域が何度か。
MASONNAのアグレッシブさはない。けど確実に殺しにかかってきてました。よかったなー。また見たい!
ただキャンドルを飾ったり、プロジェクターを使ったりとヴィジュアルも重要なライブなのにずっとライト点けて動画取ってた人がいて残念。今度はもっと暗い空間で聴いてみたいな。
GRIM
ほぼ前知識無しで見る。
神々しいシンセでスタート。
数分してからメタルパーカッション(ってかドラム缶)+ノイズギターが打ち鳴らされる。
”カンっ!カンっ!”って音がインダストリアル好きとしちゃたまらんです。めっっっっっっちゃ良い音。
不穏な空気が漂ってるなか、フロアの後ろでガシャガシャと音が聴こえてくる。
振り返るとボーカルが中に金物が入った缶を客に配り歩いてました。
彼の登場でフロアの雰囲気が一気に”陽”に。
缶に関しては特に指示もなく、客が自由に振ってシャカシャカ鳴らしておりました。
ひたすら打ち鳴らされるメタルパーカッション、ほぼギターとしての音が出ていないノイズギター、そしてギャンギャンと叫ぶボーカルでインダストリアルにトリップさせられる。
あの没入感はTBやSPKはもちろん、陽なボーカルによりCANに近いものもあるかもなぁ。
ときおりボーカルがフロアに突入して煽りまくることも。
ピョンピョンと跳ねながらまわりを巻き込んでいく様子は、ハードコアな突入というより民族音楽で煽動するヲサのようでありました。
でも終盤はモッシュも起こって良い具合にハードコアな現場になる場面もあり。
とにかくメタルパーカッションとノイズギターの音が気持ちいい。快感の塊のような音とリズム。
そこに楽しくさせてくれる陽のアジテーション。どんどんとノセられていきました。いやー、こりゃいいや!
客の熱い熱望によりアンコールもあり。
メタルパーカッションをドラムに切り替えてタムをドコドコとトライバルに鳴らす。
ボーカルがフロアにマゾンナを見つけて無理やり上がらせる。
マゾさん、最初は”えぇ?”って顔しながらも、ステージに上がるとスイッチ入ったように笑顔で配布された缶を振っておりました。
やはり缶を振らせたらマゾさんはピカイチ。様になるなー。
ニヤっとしたクールな笑みではなく、口を開いての満面の笑顔。あんな顔しはるんやー。レアなモン見れました(笑)
短いながらもブチアゲなインダストリアル・トライバルで大盛り上がりで終了!
配っていた缶がこちら。ナンバリングあり。
終演後に何人かで持ち寄ったら1番、10番、100番とキリが良い数字が揃ったのには驚いた(笑)
今年のNOISE MAYDAYはインダストリアルだったり爆音ドローンだったり、ノイズの文脈ではなあるもののノイズ!ってな風ではなく、少々イレギュラーな内容でした。ハーシュノイズがメインにない感じ。
そういう意味ではNoise Maydayに行った感は少し薄い。
けども楽しかったです~。
早くも2019年のNoise maydayが楽しみ!
2018/05/22 Nils Frahm @ 梅田クアトロ
ニルス・フラーム〜。初見。
ポストクラシカル系でもこの人はテクノ寄りなイメージあるけど……どんなライブになるんだろう?と楽しみにしてました。
いや、めっっっっっっっっっちゃ良かった!
テクノ的はループとクレッシェンド。
ピアノの美しい旋律&超技巧。
面白い曲構成のオンパレード。
素晴らしい!!!
キーボード/ピアノ8台ほど+エレクトロニクス数台の大量機材に囲まれてのライブ。
ステージに設置されている機材を見るだけで大興奮しました。
リズムトラックを流したりはするけど、フレーズは基本的にその場で演奏。ルーパーも使ってなかったかな?
エフェクト/ツマミ弄りもリアルタイム。
曲は新譜+代表曲(=『Spaces』の収録曲)。
ポスト・クラシカルってジャンルは曲が覚えにくいので、音に浸る感じのライブになるかな?と思いきや、”あ!あのフレーズだ!”って場面が幾度も。
”ライブ”でした。
ピアノ/キーボードはとても繊細に弾く。
しかしシンセ/エレクトロニクスを弄ってるときはgroup_inouのimaiさんかってレベルでアクションが激しい;これは意外でした。
たまに笑顔を見せながら、機材の山を移動しながら演奏してるのは非常に楽しそうでした。静のライブでなく動きがある。
ニルスの動きはアグレッシブだけど、ダンスビートがガンガンに!って音はない。特にスネアにあたる音はまず鳴らない。
でも結構ビートが効いてる。新譜曲のシンセベースはディープハウスみたいだし、ドラムンベースみたいなリズムも鳴ってて驚いた。でもガチリズムじゃない。踊らせるのが第一の目的ではないリズム。新鮮。
リズムが~、メロディが~、空気が~、じゃなくてサウンドがトータルで魅力ある。
絶妙なバランスで展開されるサウンドは素晴らしいとしか言いようがありませんでした。
照明は独自のを持ち込んでたようで24個ぐらいのライトが天井から吊るされてアクティブに点灯していました。
フラッシュも多用。クレッシェンドパートでは視覚情報も込みで盛り上げていく。
基本は静かに聴いていたけど、終盤はけっこうキックが効いてて踊りはじめる人も何人か。ニルスも煽ったりしてました。どちらかというと踊ってほしいのかな?
TaicoClubあたりでライブをしても違和感なく入っていけそうな音。
テクノ色の強いポスト・クラシカルのイメージはライブでもそのまま。
「Hammers」などで披露するミニマルなピアノがスゴかった。めっちゃ上手い!
高速で階段フレーズを弾きまくる。そこに絶妙な人間的なアレンジを加えていく。鳥肌モンでした。
技巧的な盛り上げもできる。天才か!
「says」をやってくれたのは嬉しかったなぁ。天井知らずに盛り上がっていくシンセは一般的なポスト・クラシカルの域を越えている。Clarkもびっくりな昇天っぷり。
披露する前のMCで、曲展開を全部言っちゃうのは笑いました;
シリアスな音楽なのに人柄はめっちゃお茶目でした。
「For- Peter - Toilet Brushes - More」をフルで演奏したのが一番震えた!
トイレブラシでピアノの中を叩く驚きの奏法もしっかりとやってくれた。パーカッシブな音にアガる!さらにミニマルピアノの絶技へと続いて……完全に持ってかれました。意識ブッ飛ぶかと思った。
ポスト・クラシカルのライブ=心地よい音で(良い意味での)眠気を誘うライブ空間、ってイメージを完全に覆すライブでした。
めっちゃ面白かった!
上半期最高レベルかと思ってたRHYEに並ぶ素晴らしさ。いやー、見れてよかった~
2018/05/20 Rockin Radio 2018(CHAI、フレンズ、Ivy to Fraudulent Game、ポルカドットスティングレイ、GRAPEVINE、ストレイテナー、yonige、BIGMAMA) @ 大阪城野外音楽堂
毎年恒例になったFM802のイベントー。
今年はメンツ弱いかな?と思ったけど……行ったら結局楽しかったです!
やっぱ良いバンド集めてくる。
CHAI
ひと組目にCHAI。当時ならギリ納得。いまなら絶対ありえない。
そういや2年前はWANIMAが一番手だったっけ?
存在はポップになりながら音はどんどんサイケになってる〜。
Booo!のコール&レスポンスを早くも切ってるのは頼もしいな。
個人的にずっと引っ張るギミックでもないと思ってたので大賛成。
アレだけNEOかわいいをプッシュして最後に"かわいいだけの私じゃつまらない"と歌うスゴさ。
このバンドは触れれば触れるほど深いな。
フレンズ
The Telephonesのベースがやってるバンド。
R&Bとロックとポップスをうまく融合してるオサレポップスな音楽。
出番を昼間に持ってくるとは意外。良い横ノリで楽しいなー。
このバンドもいまじゃかなり人気になりましたね。
ポルカドットスティングレイ
テクニカルな部分がは後ろに引っ込んで”良い曲”ってなポイントに焦点を当てたライブでありました。
うーん、良いバンドなんだけど、あともひと要素無いと埋もれてしまいそうな印象はある。
BIGMAMA
ベースのサウンドチェックでiambic 9 poetry/squarepusher弾いててセンス最高やな、と。
でも個人的にそれほどのめり込むバンドではなく……。
うーん、例年Rockin Radioの見事なトリ!ってのに比べるとちょい弱かったかな?
イベント自体はめっちゃ良かった!
FM802、やっぱ良いメンツ揃えてくる!
2018/05/19 OUTDOOR PARK 2018 (keishi tanaka、蔡忠浩、LITE)@ 万博記念公園
万博公園で開催されるOutdoor Park。アウトドア系のマーケットにフードやライブもやってるフェスです。
去年より規模大きくなってた気がする。お店がいっぱい。
ステージも屋根付きのガチなステージになっておりました。音も良かった!
予報で心配してた雨も無し。地面も乾いててシートでダラ~っと寝転んで自然を感じながら楽しめました。
毎年メンツいいし、万博公園の入場料も込みで1000円で入れる隠れ良フェス!
keishi tanaka
弾き語りスタイル。
客席突入とかせずにしっかりと歌とギターで魅せた。
この人はしっとりしたBPMの曲でも心躍る楽しさがあるんよなぁ。
大きい広場、子連れが多い環境にぴったりの音楽でありました。
蔡忠浩
bonobosの蔡忠浩さん。ザ・なつやすみバンド、ハンバートハンバートの「虎」、ルイ・アームストロングの「What a wonderful world」のカバーを自作曲に織り交ぜて、シリアスかつ暖かい弾き語り。
bonobosの「GOLD」セルフカバーが素晴らしかったな。
"ありがとう さようなら 更に言うと愛してる♪"
LITE
他出演者がアコースティック弾き語りだろうが、子供いっぱいいようが関係無しにガチポストロック。カッコよかった〜!
「Image Game」「Bond」「D」と代表曲を網羅。
フェスってことで一応お客さんに寄ってきたのかな?
しかし代表曲こそ複雑な鬼演奏を繰り広げることになる罠。和やかなフェスとのギャップが;
テクニカルな演奏を笑顔で笑い合いながらやってるのがすごい。
短い時間ながらアホみたいに盛り上がりました。ポストロック最高~。
ライブ中はずっと曇ってたのに最後にちょいダークな「Contemporary Disease」の演奏が始まったら日が出てきた皮肉。
LITEは良い意味でエモすぎない/重すぎないんよなぁ。
いつまでも若々しさがある。toeとはそこらへんが違う。どちらかというとregaとかに近い空気。
あと「Bond」で真顔で踊り狂ってた5歳くらいの子供がいて将来有望でありました。