soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

I'm... 心の向こう側に/Tea-Room

有名所にはあまり取り上げられてない気がしますが、一部の人間の間で絶賛されているフリーノベルゲームです。
このゲームが出た時期はほとんどのフリーゲームサイトが動いてなかったからか。


もともとKEYっぽいのを作ろうと同人シェアとして製作されていたこのゲーム。途中で製作が困難になったので真相編を削った物をフリーとして公開しているようです。(←アバウト
削ったといってもストーリーは完結しているのでまったく問題はないです。


ストーリーは前半日常→後半シリアス。急に非現実的な設定が出てくることや、ちょいご都合主義な所もふくめKEYの作品の影響が見られます。話の質もKEYレベルではないでしょうか?ひとつのテーマにそって作られたシナリオ。
悪く(?)言えば泣き系の王道的展開ですが泣かせる所は泣かせにきます。
あまり前情報をいれずにプレイしていたんですが、前半の展開からして日常主体でちょっとした事件が起こるぐらいかなぁと予想していると一人目に攻略していた柚香シナリオが衝撃展開&良質でびっくり。続くさくらシナリオでじ〜んときました。さくらシナリオはフリーの中でかなり質の高い部類でしょう。ノベルゲームの数をこなす前だったら本気で泣いてたかもしれん。


一つのシーンが印象に残るモノが多いフリーにしてはめずらしく、後半のシリアスになってからは無駄が少ない上に長さもあります。やっている感覚はソフトハウスのゲームに近かった。
文章は特に飾らずに読みやすい文。キャラはかなり話に絡んでくる脇役も含めちゃんと立っています。
絵は数人で書いているらしく質はバラつきがあります。そこまでひどいのはなかったかな。一部のキャラはかなりレベル高い。暁先輩とか。朝季のイベント絵もクルのが数枚。
音楽はそれなり。名曲は無いけどBGMとしてきちんと物語を支えていました。


人によっては前半でダレるかもしれませんが、後半は良い出来なのでオススメのゲームです。せめてさくらシナリオだけでもやる価値はあるのではないかと。全シナリオやればより作者の伝えたかったメッセージが読み取れるでしょう。HPの掲示板に行ったらさくらの原画を書いた方が壁紙を公開してるけど、むちゃ絵うまくなってる。

ただね、このゲームの欠点は主人公とヒロインがイチャイチャしすぎていらt(僻みカッコワルイ


うーん、いままでの感想で一番中身がないような。
ブランクあけながら2ヶ月かけてプレイしたからなぁ。
そういや企画さんの名前をどこかで見たことあるな〜と思って検索かけてみると
imitation loverの主人公キターw
珍しい名前だよな?偶然…か?