soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

「月の光と君のヒトミ」体験版/ぱんけーき

オレの中で期待できる同人ノベルゲームラッシュが続いております。
今回もかなり良いゲーム。期待ラッシュの中でも一番オレに合ってるかも。


■あらすじ■
人形と話すことのできる主人公、「真那人(まなと)」。
住宅地から離れた丘に建つ洋館に一人で住む彼の仕事は人形の修繕ともうひとつ、
いわくつきの人形と、対話での呪いの開放……


ある夏の日、等身大の人形、「愛莉(あいり)」を引き取ってから彼の周りでは今まで以上に不思議なことが起こりはじめるのだった。
(↑HPより転載)


同人に多い学園物や伝記物ではなく、どちらかというとフリーソフトに多いタイプのストーリーです。
急展開であっさり目の進行もフリーソフトっぽく感じました。期待ラッシュは装飾されまくった文章のゲームが多いけどこのゲームは遠まわしな表現が少ないので読みやすい。オレはこういう文体の方が好きなようです。
HPに書いているように体験版でストーリーは一応完結しています。しかしどれもバッドエンドという扱いでいくつかの謎が残ります。
バッドエンドなんですが十分楽しめます。派手なシーンは無いんだけどなんか胸に来る話。
それを成り立たせているのが脇役も含めてキャラがきちんと立っている事、日常会話の何気にギリギリなギャグ、感動シーンで流すBGMに良い曲がある(ノベルゲームの30%は感動シーンの曲で決まるというのがオレの持論)などがあげられます。
まずキャラですが脇役の人形達が良い味を出しています。特にフレルが正確、グラフィック共に面白い。メインのキャラも明るい、おとなし、ツンと揃っています。主人公も嫌気が無くて好感が持てる。
ギャグは結構絵柄に反してブラックなネタで笑える所がある。
良いBGMは「月の光」という曲で涙腺を緩ませる卑怯(?)な良曲。


絵柄は拒否反応を起こす人は少ないんではないでしょうか?ストーリーに合っています。ギャグ顔の目が良い。


気になったのはこのゲームが18禁な事。全然18禁っぽくないんですよ。18禁としらないで落としていたのでそのシーンが出るまで18禁だとは思わなかった。
で、そのシーンが来た時は無理矢理入れた感があって冷めてしまったというのが本音。正直言うとそれのシーンはほとんどスキップしました。無理矢理入れるゲームは他にもいっぱいあるけど、このゲームの場合は特に違和感を感じたなぁ。
あとこれは好みや読む早さが関係してきますが短い間だけ流れるBGMはあんまり好きじゃない。


あっさりした展開が肌にあわない人もいるかも知れませんがオレは面白くて最後まで一気に終わらせてしまいました。どれも良い話。あんまりバッドと思わなかったな。
おまけが凝っていて次回予告と意味ありげな小話があります。次回予告はどことなくひぐらし風味。どうやら思った以上に深い話になりそう。謎を多く残して伏線を張る体験版ってのは本編で地雷になる確立が高い気がしますが、このゲームはどうなるか。期待です。
あと一番気に入ったのはサークルロゴ


*ちなみにフリーソフトっぽいというのは同人(値段を付ける)としての価値が無いというわけではありません。雰囲気がフリーソフトに多くあるゲームに似ているという意味です。


↓ネタバレ箇条書き(やや批判的&ひぐらし鬼隠し編のネタバレ含む)↓
-律の探しモノシーンは笑った。あんなキャラだったのか。

  • 設定では人形は部品が欠けていても痛みを感じなかったんではなかっただろうか。それなら愛莉が目の痛みをうったえるシーンで、まぶたが欠けているで済ませるのは矛盾している?
  • 愛莉がやりたかった事ってのはキスとかにしといた方が良かったんじゃないだろうか。セッ○スだと色欲の強い女に感じる。とまだまだ子供のオレが申しております。
  • 他2人はヤル場所がすごいな。特に律の洞窟って崩れそうなんじゃなかったっけ?まぁ、公園のベンチも十分すごいが。
  • シナリオ人形達が壊れる(?)シーン。フレルの目がひぐらしのレナと被ってゾクッと来た。