soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

C69・その14 Zeph Compilation Vol.02 interregnum /「Zephlabel」

「巨大建築物の廃墟」がコンセプトのコンピレーションCD。前作もかなりレベルの高いCDでしたが今回も同じかそれ以上の出来。
コンセプトがコンセプトなんで暗い曲、エレクトロニカ風の曲が多いです。


①はashaさんの高速アートコア。電子音使いまくりなのに相変わらず大自然を感じさせるサウンド。過去に栄えたメトロポリスってなイメージかな。②はfenさんのシンプルなノイズ気味のシンセにブレイクビーツが絡む曲。映像ついたらトリップできそう。③はyuki uenoさんの不協和音にノイズが入り乱れたエレクトロニカ。カオスな中、キュートなフレーズが入ったかと思うとまたカオスに戻る怖い曲。④はシロマルさんによる高速テクノ。ここのところ不調だったシロマルさんですがこの曲はヒット。持ち味の低音と独特のリズム音で疾走感あるテクノが体験できます。中盤の左右に揺れるドラムが面白い。
⑤はnixxさんの硬派なハードテクノ音の作りこみがすごい。低音を強めて聴くとバスドラが脳にくる。⑥はequalさんによる8分のエレクトロニカ。最初はヒップホップ調ですが2分当たりからは音合わせをしているようなストリングのバックに足音、不安定なピアノ、SE、がなり約6分間続けます。この曲はまだ6トラック目なんでアルバムの勢いが止まってしまう。こういった曲はもう少しラストに配置した方が流れがいいんじゃないかな?曲の出してるムードは好きなんだけど。⑦⑨⑫はfuqugiさんのポストロック。今作はこの人の曲が一番好き。轟音が鳴らないmogwaiiと言えばいいか。落ち着くのにハイになっていく(なんだそりゃ
⑧はantihoneyさんのウィスパーボーカル入りのドリーミーなアンビエント/チルアウト。言い声してるなぁ。夢の世界に誘い込まれそう。⑩はyukiuenoさんのジャズ少し入ったアンビエントウッドベースが渋い。⑪はyamajetさんによる木琴が印象的なアンビエント。途中からノイズがかった高速ブレイクビーツが入ってくるのが氏のa.k.a.curtain〜を発展させたような感じです。お気に入りの曲。⑬はharu ayanaさんのボーカル入りエレクトロニカ/アンビエント。久しぶりにまともなメロディがある曲です。音選びがうまく、トランスできる曲。⑭のxarveさんのキレイなシンセが響き渡るアンビエントで終わり。


コンセプトをうまく表現した曲が集まっており質も高いです。BGMにするより集中しながらイメージを膨らませて聴くと面白いです。
かなり良いCDなのでエレクトロニカ/アンビエント系が嫌いでないかぎり気に入ると思います。

frogtone / xacla

上記CDと一緒についてきたxacla(fen)さんのミニアルバム。
同人にあるようなトランスよりクラブ寄りの音。全曲クオリティが高いです。
一番気に入ったのは鍵っ子大好きなflammingjuneのリミックス。ラストのシンセがカッコイイ。


でもアルバム全体で見るとコレといった個性もないので少し物足りないかな。
まぁ、タダでこれだけのモノを配るのもすごい。