soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

MYTH最終体験版/CircleTempo ※18禁

同人ノベルゲーム体験版。プレイ時間が長く、5〜6時間ぐらい。


怖い。
これに尽きます。真夜中の2時にプレイしていてトイレに行けなくなりそうだった。なんでもひぐらしと比べるのも何ですが、ひぐらし鬼隠しのあの有名なシーン並みにゾクッとくるシーンがあります。詳細は後述にて。


システムはオーソドックスなADVのシステム。

  • バックログがマウスホイールからのみ、戻れる量が少なく不便。
  • SE音量調整が効かない。
  • 一定の確率でなぜか勝手にオートクリックが働いてしまう。しかも一度始まるとオフに出来ない。仕様のオートとはまた違った自動クリック?
  • おまけ画面の画像表示がおかしい

など細々した不満点があります。
絵はあまり引き付ける絵ではありません。CGも立ち絵も標準かちょっと下レベル。絶望的にヘタなわけではないけど特に言うことが思いつかない無難な絵といった所。
BGMは感動系、日常系とも良い曲がそろってる。特に「靴紐を結んだら」は聴いた瞬間ビビッときた。他にもKANONの「朝影」を思い起こさせる「シナリオの外」やオシャレな「MYTH」なども良い。テーマソングは普通かな。


ストーリーは後半からが面白い。前verに当たるシナリオ部分はイマイチなギャグや何をやりたいのか分からないままダラダラと過ぎていく日常など正直面白くないんですよ。唯一、一日のラストに入るグロテスクな描写の意味深な「異世界」と表された部分の狂気だけが目に留まり、前回の体験版ではこのゲームは今後スルーの方向でした。


でも今回のverの追加分で大きく評価が変わりました。10日目にワンシーンで今までの日常をぶち壊すイベントが出てきます。このシーンの恐怖感はかなりのもの。続く12日、13日の怖さもすごい。息が止まるかと思うぐらいにヒヤッとした。
今まで意味不明だった「異世界」が主人公のいる世界に絡んできたり、驚きの設定が語られたりと一気に話が面白くなります。


問題は話の設定がややこしい上に、もともと文章の書き方が読みにくい書き方をするので設定を把握するのが難しい。実際、設定をちゃんと理解できているかわかりません。そのせいでイマイチ話に乗り切れない気がします。
登場キャラの名前があからさま過ぎて自分には合わないってのもあるかも。和風な雰囲気に合っていないような。とりあえずカッコイイ名前をつけてみたといった印象を抱きました。


とにかく10日から14日あたりが面白い。逆にそれ以外はあと一歩といった具合です。この怖さは一見の価値あり。この体験版は長いけどあくまでも設定を語るための序章的位置づけだし物語として面白くなるかはこれから次第かな。期待できそうです。


↓ネタバレ↓


・梓門が歌うシーンが怖かった。ひぐらしのあのシーンをプレイした時と感覚が似てますな。
・奏の首がふっとんだ時は一瞬なにが起こったかわからなかった。血の気が引きましたよ。次の日にぐちゃぐちゃになった梓門でまたビックリ。BGMといい、演出うますぎ。
・登場キャラの意図がイマイチつかめなくて話に乗り切れない感じ。設定も面白いけどなぜその設定が必要なのかがイマイチわからない。自分の読解能力が低いだけかもしれません。
circletempo