soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

Pearl Sugar / PopKorn

最近では珍しいONEのアレンジ。ONEというより学園モノノベルのアレンジすら見なくなりましたね。
無駄な所(?)に力が入ってるミニアルバムです。


曲はメロディの残ったライトアレンジが多い。どれも温かい音色、曲調で力を抜いて聴けます。こういうアレンジが出来るのは学園モノアレンジの強み。
パっと聴いてハマる曲は無いですが、ジワジワと染み渡る良さ。原曲を知っていればなおさらでしょう。


気に入ったのはドラムが印象的な和む②「追想」、暗から明への変化が気持ちいいHOUSE風の③「8匹のネコ」、楽しげに演奏してるのが目に浮ぶビッグバンド風の④「虹をみた小径」(虹〜はやっぱり名曲)。


冒頭に述べた無駄に凝ってるってのはジャケットなどのデザイン面。
読み応えのあるライナーノーツ、わざわざワッフル焼きの機材を買って自ら焼いたワッフルを載せたレーベル、曲にあった爽やかなジャケット。
音楽面だけだとライトアレンジのミニアルバムで何か足りないと思ってしまう内容ですが、ジャケットなどを含んだ、CDそのものが一つの作品となる事で満足のいく出来になっています。
ONEへの愛と楽しんで作ってるというのが感じらる。これぞ同人の醍醐味。ちなみに前作もデザインが凝ってましたね。こういうのは大好きです。


普通味気のモノになりがちなスリムケースに込められた同人魂。
ONE好きな人なら絶対楽しめるCDでしょう。