soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2011/06/16 渡邊琢磨 aka COMBOPIANO (TADZIO release tour in OSAKA) @ Nuooh

木曜はNuoohへ遊びに行ってましたー。
千住宗臣、内橋和久とやってるCOMBOPIANOのキーボードで有名な渡邊琢磨のソロが目当て!


エントランスで受付をしてたNECO眠るの森さんに金払って中に入ると、昭和か明治かわからん怪しい曲が流れてる。ええ感じに関西アングラなノリだ〜。

ORHYTHMO

ベースと女性キーボードのノイズ/ダーク・アンビエント
音のタッチはドローンなアンビエント。この手のユニットにしてはベースがテクニカル。運指が音(ノイズ)として伝わってくるキモチイイ。リバーブがうわんうわんとやってきて意識が持ってかれる。そこにわりと音階がはっきりしてるキーボードが差し込まれる。ときたまグワーッと強烈なホワイトノイズも流れてきて快感。
初っ端から気持よかった〜。


DODDODO+稲田誠DODDODO+稲田誠

ステージ横にいるDODDODOが白いセーターの普通の女の子らしいファッションで胸キュン。
どギツイリズムは少なめで歌う中心のDODDODO。和やか〜。
ステージは稲田誠(ベース)と。シンプルなベースが彼女の独特なビートにうまく噛みついてて良かった。特にコード進行の素晴らしさがより際立った「猫がニャ〜て、犬がワンッ!」は多幸感溢れててグッときた。

竜巻太郎(NICEVIEW/TURTLEISLAND)+吉田ヤスシ(BONANZAS)+西滝太(PARA)

ドラム、キーボード、ボイスのトリオ。
のっけから勢いのあるトライバルなリズムでスタート。そこに乗る吉田ヤスシさんの知的になった山塚EYEといった感じの変態ボイスがめちゃくちゃかっこ良かった。人間の声なのにテープをぐちゃぐちゃに再生したみたいなカオス。ヘヴィロックのような重心の重いリズムで騒ぎ立ててめっさかっこ良かった。PARAの西さんもアグレッシブな演奏。
終盤のバスドラがドコドコ鳴りはじめたころにはもう抑えきかなくなる。

渡邊琢磨

そして渡邊琢磨ソロ。
指の動きがしっかりとわかる最前列にて。一つの鍵盤を連打するスピードがスゲェ……。


いや〜、素晴らしかったです。感情をズキズキ刺激される音。


複数のリズム/フレーズがごちゃごちゃに絡みあったり差し引きされたりしてて、頭のなかどうなってるんだって絶技を見せつけてくれる。時にエフェクターで歪な音を炸裂し、感極まって絶叫する熱いパフォーマンス。
ジャズ、現代音楽、ハードコアをクロスオーバーしたアヴァンギャルドな演奏ではありますが、そこで奏でられる「メロディ」は激ストレート。素直に心のドアを叩いてくる旋律が次から次へと出てくる音楽に聴き惚れてました。
ひたすらメロディが突き刺さる3曲目は半端なかった。


途中で吉田ヤスシとコラボをする場面も。うーん、キーボードの旋律が目立たなくなってちょい微妙だったかな?ただステージング上で良いアクセントにはなった。


熱い!ピアノソロでここまで胸が熱くなったのは初めてかも。

ただ全員が演奏に集中しているとは限らないクラブハウスの性質上、ピアノ単体で大人しくなった時に、どこかで大声で喋ってるのが耳に入ってしまうのは残念だった。もっと一音一音を噛み締めるように聴けたらもっと良かっただろうなぁ。
DIY HEARTの映像みたいにめっちゃ静かなところで聴いてみたいです。



もう一組残ってたけど、終電があったのでここで帰りました。
ゆるゆる〜な空気のイベントだったー。
良バンドとの出会いと期待を裏切らない渡邊琢磨にピース。