soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2011/10/07 サカキマンゴー&リンバ・トレイン・サウンド・システム (OA:タダオと横沢) @ 鰻谷sunsui

6月のカレー屋で見たソロライブ(レポ)以降すっかりファンになった親指ピアノ奏者・サカキマンゴーさんのバンド形態ライブに行ってきましたー。
ちなみに親指ピアノとはカリンバ等の総称です。


ライブハウスの中はカレー屋2件、パン屋、工芸品屋などが出店が並んでてちょっとしたお祭り気分。sunsuiが元々持つアンティーク - アングラが融合した要素と出店&BGMがうまく混ざり合って素敵な空間になってました。
タイカレーがココナッツの甘さの中にピリッとした辛味があって美味。そして肉がうまかった!

タダオと横沢

ジャンベ(アフリカの太鼓)とシタール(インドの弦楽器)のデュオ。
抑えめの演奏から時間をかけて徐々に盛り上げていく展開は爽快。
もろに伝統音楽の音色なのにメロディがどことなくポップス調なのが面白かった!


気に入ったので帰りにCD買っちゃいました。


サカキマンゴー&リンバ・トレイン・サウンド・システム

ソロの神秘性/トランス感(本人はこれを白目圏と呼んでるとか)は希薄になってる。代わりにバンド全体から溢れんばかりの楽しさが放出されてる。
サカキマンゴー+支える2人でなく、3人で一組のがっつりした「バンド」でした。


気に入ったのがひたすら楽しそうに演奏するベース。
持ち技が多くてアップテンポでもスローテンポでもうまく絡んでくるし、演奏中の細かいステップも見物。
そしてなによりとびっきりの笑顔。見てるこっちが楽しくなってくる満面の笑みになんども心を動かされました。


サカキマンゴーさんのMCはおもしろおかしく同時に音楽的に興味深くもある。例えば、鹿児島弁は喋ってるだけでメロディがあるから音楽にしてみたとか。(そしてなぜかラップになったというオチ付き)。


リリースツアーなのでもちろんセットリストは最新作の『oi!limba』からがメイン。
盛り上がる曲は先に出演したジャンベの横沢さんを呼んでのセッションが相当熱かった!ジャンベがどんどん盛り上がるにつれフロアもステージ上も笑顔が増えていくポジティブな空気が心地良い。
「HAME ROKKU」のような白目ミュージックもちょこちょこ挟んでくる。
1stからやった『GURUGURU』の安定感も良かったし、CDだと親指ピアノ弾き語りの『small』もしっかりとバンドに生まれ変わっててこれがまた素晴らしかった。サカキマンゴーさんパート以外は入る隙間がないような曲調へ、見事に繊細なベースとドラムを入れてくるのは鳥肌モンでした。


うまく会場の雰囲気作りがなされたsunsui、前座、そしてメインアクト、と色々なものをひとつのパッケージショウとして楽しめた素晴らしい金曜日でした。あ、あと会場内のDJはすごく良い選曲してた。


どの曲もCDで聴く以上に魅力的に聴こえました。うーん、ライブバンドだなぁ。
ただ歓声やレスポンス的な意味で大人しいファンベースなのかな?


ソロ、バンドとライブに参加したので、次は野外とか聴いてみたいな。
客層も変わるだろうし盛り上がる場所で歓声があがったりしたら楽しそう。