soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2011/10/10 渚音楽祭 2011秋

三連休の最終日は渚音楽祭に行ってましたー。


晴々とした絶好のフェス日和!
場所は「ロックロックこんにちわ」が開催された海際の広場。
桜島からのバスが誘導わかりにくいし、ローカルバスと同じ搭乗場所ってどうなんよと不満が溜まるも、会場に到着すると絶好の景色に気分がすぐ晴れた!


入場して真っ先に目に飛び込んできたのが盆踊りの催し。サイケトランスが流れる横で盆踊り。カオス。河内音頭だそうで。


まずは、ぶら〜っと会場を散歩。

  • 太陽 - 今回のメインにあたる赤いデザインのステージ。メインだけど客の量はアクトによってまちまち。
  • 光 - 寝転んでる人多数のアンビエント・ステージ。野外アンビエント最高です。
  • 空 - サイケ・ステージ。。イケイケな客層が他とは違う。位置的に若干隔離されてる。集客は段違いでここだけサマソニ/メタモ状態でした。
  • 雲 - テクノー!木造のスピーカー・最強音響の強烈な低音がエグイ!

各ステージは隣接してて音が被ってるけど、繊細の音楽を聴くようなイベントじゃないしそこまで気にならない。

  • 飲べもの - がっつり食べるよりつまみが多い?酒が進むイベントだし嬉しい。
  • ドリンク - アルコールが充実してる!スミノフレッドブル・カクテル600円が嬉しい。だいぶ飲みました〜。ヒャッハー!
BAGDAD RIDDIM SECTION

インスト・レゲェバンド。
グルーヴはゆったりしながらも演奏は熱気があって青空の下で聴くとめちゃくちゃ気持ちいい!
まだ人も少ないし、音楽にあわせてだら〜っと揺れてると早くも気分は最高に。 良い一発目だった。

チームマザーテレサ

ドローンなアンビエント
寝転んで空を見ながら繊細な音に身を委ねてると本当にどっかトンでいきそうになる。
他ステージの音が漏れてるけど意外にも全然気にならなかった。美しい音だけがすーっと体の中に入ってくる感覚。
野外×アンビエントの組み合わせが最高すぎて見ようと思ってたLUCASをブッチしてとろけてました。

SHPONGLE DJ SET -RAJA RAM fest. NOGERA-

RAJA RAM!
動画で何度も見たあのキレの良い動きがそのまま。手をパタパタさせたり、エアバイオリンやエアフルートを弾いたり、音の塊を投げる仕草をしたり。今年で70歳らしいけど、いままで見たどんなDJより活発に動いてました。バケモンか!


NOGERAのパーカッションも良いアクセント。
ただ曲自体はイマイチ盛り上がりに欠けた感もなきにしにあらず。やっぱりSHPONGLEはバンド形態で観てみたい。
ここぞとばかりに空ステージから大量移住してきたサイケ集団と太陽ステージの普通の人らが混ざり合ってぎこちない空気になってた?
持ち時間の半分ほどで光へ移動しました。


GROUND a.k.a. 大地

アンビエントから外れてえらく大自然なサウンドをかましてた。
Enigmaの代表曲「Return To Innocence」とかもかけちゃってた。野外で大音量で聴く名曲の気持ちよさはマジパネェっす。


渚音楽祭は野外なのが最高ですね。爆音も、癒し音も全てが気持よすぎる!

ZAZEN BOYS

だいぶアルコールとレッドブルが入っていたためテンションMAXで弾けた!。いやー、良いライブだった。


向井は超ご機嫌。本能寺の「ずっとずっと…」がいつもの倍は長かったり、asobiのラストで熱唱したり。
セトリはまえの心斎橋クアトロから「you make me〜」が無くなって「東京節」が真ん中になってた以外は一緒。でも今回はクアトロに比べて演奏に熱がこもりまくってた本日のアクトの中でロックバンド、アウェーな立ち位置に燃えたのか?
(「DARUMA」はクアトロの時の方がギターソロエグかったとまた違った良さはあったけどね。)



音あわせから軽くセッション。この時点で松下さんのドラムスティックがすでにボロボロ。どんだけ力込めて叩いてんだ。
そして一発目が「SI・GE・KI」で俺発狂。そこからは言わずもがなの超絶テクと良質楽曲のオンパレード。


演奏もキレキレ!クールさより熱いロックな部分が前に出てた。
前のライブから2週間しか経ってないから楽しめるかなぁと不安だったけど、気合入りまくりのバンドに当てられて自分ももうヤバい人になってました。ZAZEN最高〜!


客受けもかなり良し。音楽エンターテイメントなステージで客を惹きつけたという面ではベストアクト。

Satoreru

マニピュレータ with ギターの音を絞りまくったアンビエント
ZAZENでかいた汗を乾かしながら聴いてると幸せすぎた。


前ライブの興奮と気持よすぎるシチュエーションで記憶はだいぶぶっ飛んでるけど、とにかくイキそうになるほど気持ちよかったのは覚えてる。

Joker

ダブステップの異端児(このジャンルみんな異端児と紹介されてる気もするけど…)でどんなDJをするか読めないとの前評判だったJOKER。結果からいうとこのうえなく極上のドープネスをキックしてくれました!


最初はゆったりオサレサウンドに軽くダブステップが加わる程度でイマイチかな〜と思ってたら、しだいにダブステップのエグ味が強まってきてJokerの音世界に取り込まれていく。MCが卓上に寝そべるように座ってクールに煽るのがまたかっこ良すぎる。


そして気分が乗ってきたところにやってきた耳なじみのあるフレーズ。ハドソン・モホークの「fuse」だ!若干ダブステップ色が強められてたけどほぼ原曲そのまま。クソアガった!大音量の野外でこの曲が聴けるとは感無量。いやー、もう最高ですわ。

盛り上がったフロアをグルーブの強いダブステップでさらに揺らして、『We are now in Phase 3』のMCから、ドラムン、四つ打ち、四つ打ちを強引にダブステというアゲアゲモードを決めていった。


徐々に盛り上げる展開が見事でした。DJとしては彼がベストアクト!



drumno

面白いことをやってそうな集団があったので近づいたらこれが大正解。


ドラム三台を円形状に配置した風変わりな演奏スタイル。間に人が立てるようになってる真ん中で聴いたり、周りを歩きながら聴いたりと多様な楽しみ方ができるのが面白い。


サウンドは生演奏ドラムによる人力テクノ。ひたすらストイックな叩かれるリズムが純粋に極上。
ノーサインでストップ&ゴーをカマしたり、一拍づつ順番に叩いてフレーズを作ったりとその凄さは思わず笑ってしまうくらい。こりゃカッコイイや!
2曲の練りあげられた曲も良かったし、アンコールで「曲ないんで適当にやります」とやった演奏もタムをミュートしてディレイの聴いたシンセみたいにしたりと面白かった。

終わる頃には日も沈んできて各ステージでレーザーが飛び交いはじめたのが綺麗でした。
昼と夜で姿を変えるのがダンス系フェス/レイヴのいいところ♪

AKI-RA sunrise

パーカッショニスト。周りの音に邪魔されてた?
エキゾチックな服装に身を包んでファイヤーダンスを踊っていた女性ダンサーが純粋に美しかった。

Michael Mayer

drumnoという予定に無かった刺客によりラスト一曲ぐらいしか見てないけどかっちりしたビートと清潔感溢れるメロディのハウスで良い感じの音を出してたっぽい。
ライティングも綺麗だった。


drumno、AKI-RA sunrise、Michael Mayer……。この時間は良いの被りすぎで悩ましい時間帯でした〜。

DJ EMMA、SIDE B、KAMATAN

トリ・タイム。


太陽ステージのDJ EMMAはぐんにょりした曲で始まってノリにくかったので雲のSIDE-Bへ。
最高音響でラストダンス。ガチテクノで攻める。客もクレイジーになってる。楽しい〜。
疲れたので光のKAMATAN。アンビエントとまでいかないチルアウト。Satoreru、チームマザーテレサに比べると音は微妙だったけど一日踊りまくって疲れた身体を横にしていると気持ちいい。


で、もう一回太陽ステージに戻ってみる。
DJ EMMAはすっかりハウスモードに突入。strings of life (soul centralバージョン?)をかけて良い感じにプラウドなフィナーレへと向かってた。
トリには弱いなぁと思ってたけど、見事な締め方をしてました。



楽しかった〜。
zazen→joker→drumnoは本当に至福の時だった。


気を張りすぎる音楽と酒に身を任せられるフェス・渚音楽祭。そんな空気が好き!
今から2012春が待ち遠しい〜。