soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2011/12/10 ソウル・フラワー・ユニオン 『年末ソウルフラワー祭 2011』 @ BIGCAT

ニューエスト・モデル時代から24年も続いているらしい年末恒例のソウルフラワー祭。
と言っても自分は初参加です。今年はSFUのお世話になったんで行ってきました〜。


BIGCATはいまのSFUの集客力からすると大きすぎる会場ではある。実際にフロアにテーブルを置いても隣の人としっかり距離が取れるくらいの人口密度。


このゆったり感が祭りらしくてよかった。
良い意味で力が抜けててバンドも客も単純に音楽を楽しんでる様子。震災の話題は触れるけど多くは語らない。先日発売されたミニアルバムを聴けばメッセージはいっぱい込められてるしね。
満月の夕』さえぽっと演奏がスタートしました。


奥野さんの「ソウルフラワー祭は代表曲祭り、といっても全部代表曲なんだけどね」って言葉は冗談だけどあながち本当でもある。


今年は大変な年だった。でもSFUはここまでの9ヶ月でしっかりとやることをやってきてる。それと同じ事をあえて年末にする必要はない、とも受け取れました。


とはいえ『満月の夕』では自然と涙が出た。すごいなこの曲の持つ力は。
そのあとも、MCで『東北のおばちゃんがライブ後に話しかけてきて「にいちゃん、あの満月のなんとかって曲、いい曲やな。泣きそうになったわ。でも泣かんかったわ」。お前ら泣いてる場合ちゃうぞ。こんな時だからこそ大阪が楽しまなあかんぞ』。この言葉を聞いてまた泣きそうになりました。
口に出して震災について触れなくても、ライブを見てるとこの人達がこの一年をどう過ごしてきたか感じられる。そんな祭りでした。


9月クアトロの疲れた顔をした中川さんはおらず、最初からあの勇気づけられる笑顔が咲いてました。
鼻水がヤバいと辛そうな顔はしてたけど目は笑ってる。
MCは半分以上が鼻水ネタ。ステージのど真ん中で鼻をかむロックスターを初めてみたw


セトリは一曲目が『歌は自由を目指す』で新旧織りまぜたセトリ。
ダンスは機会均等』『ラヴィエベル』『平和に生きる権利』『極東戦線異状なし!?』『海行かば 山行かば 踊るかばね』『エエジャナイカ』からダブルアンコールの『荒地にて』まで約3時間に渡って宣言通りの代表曲ラッシュ。
個人的には曲数多すぎて少しダレるかなぁってのもあったので、2時間ちょっとぐらいのほうが自分にはあってたかも。


今年はシャングリラ、クアトロと見てきたけどステージが倍以上に大きいBIGCATのライブはまた印象が違う。一人一人の動きがダイナミックに感じました。
フロアは6歳ぐらいの子供から、10代20代の若者、30代40代の夫婦、60代の初老まで幅広い年齢層。”おじいさん”と言っても問題なさそうな人が音楽に合わせて身体を動かしてる光景はとても幸せな空間だと思いました。


震災直後や心斎橋クアトロの閉店と今年のキーポイントでお世話になったソウル・フラワー・ユニオン
年末にもお世話になりました!