2012/01/10 鏡割り恵比寿シャワー2012(クリトリック・リス、BLONDnewHALF、ヒューマンシャワー)@ 梅田ムジカジャポニカ
毎年やってるらしい関西アングラな人たちの鏡割りライブ。今年が初参加です。目当ては一度見ておきたかったヒューマンシャワー。
なにげに初・ムジカジャポニカ。昼はダイニングバー、夜はライブハウス&バーな緩い空気でした。
天井一面にカラフルな旗がぶら下がってるし、怪しい龍の置物や中国の正月で見る人形がいたるところに置いてあってかんなりサイケデリックな空間。
正月仕様かな?でも常時こんな状態でも納得しちゃいそうな普通じゃない雰囲気のお店だった。
小さなステージ(というよりライブスペース)前にはドンと酒樽が。すんごい存在感。
カウンターではあらふりんぼのメンバーっぽい人が書き初めに「妊娠」と達筆で書いてた。サイケだ。
クリトリック・リス
youtubeのクリトリック・リス動画を聴き漁ってる自分だけど、聴いたことの無い曲が6つぐらいあったので新曲中心のライブだったのかな?
新曲は下ネタが酷いw 「お金返しなさいよ!お金出しなさいよ!」「俺はその夜、母親の口に出した〜♪」とか呆れるレベルの歌詞を新年早々から連発。面白かったです。
クリトリック・リスのライブは「笑っていいのか泣いていいのかわからない」とよく言われるけど『香川のおばあちゃんの歌』はその真骨頂。元気だったおばあちゃんが弱ってる姿を見事に”語る”前半から、後半でダークなループトラックに合わせて『ランタッタッタ♪』と口ずさみながら激しく踊る。表情は真剣そのもの。
見ていてなんともいえない感情に包まれました。怖くもあるし、宇宙の神秘をチラッと感じた気もする。わけがわからないけど目の前ですごいことが繰り広げられているという認識だけが残った。
ラストは『アベちゃん』。熱い!
今回も愛されている空間でのクリトリック・リスでした。スギムさんを見るのはいつもホームばかりだから、そろそろアウェーな場でも見てみたいな〜。
BLONDnewHALF
ポストパンク。 いわゆるDFA系と比較してハードコア色が強い。
撃鉄にかなり近いけど、大きく違うのがギターがサウンドの中心にいること。フランジャーかましまくりの奇天烈なフレーズが満載で面白かった。
また周りのメンバーがどう展開しようとひたすら病気のようにワンフレーズを弾き続けるベースは執念すら感じました。
弦楽器隊はかなり良い。
逆にthe telephones系のボーカルのフックネスと女性ドラムが弱いかな、と感じました。
ギターは面白いけど、全体的に見ればオリジナリティが足りないかもしれない。ただ盛り上がってるライブの真ん中とか、場面によっちゃ良いバンドになりそう。
ヒューマンシャワー (砂十島NANI[Bogulta] + 河端一[Acid Mothers Temple])
古い宇宙人追跡TV番組のナレーションが流れて変な空気になったところに、全身銀色タイツ(スギムさん)と河端一に扮したナカヤさん(from Nasca Car)が登場。二人が客を巻き込んで宇宙人を呼ぶ茶番をしてるうちに、下を這いながらヒューマンシャワーの二人が配置に付く無駄な凝り方。這ってたせいでNANIくんの赤タイツが破れてるw
アホ極まりないスタートですが、ひとたび演奏に入ると全力のマジモード。意味不明な一言を連呼しながら超絶テクで叩きまくりの弾きまくり。
いや〜、NANIくんのドラムがすごい!手を超高速で動かしながら爆発していくドラム音。シンプルなフレーズも多いのに高速で力強く叩くからむちゃくちゃかっこいい。
一曲やったらギターとスティックで鏡割り〜。ライブ中は無料で振舞い酒!樽の木の味がしっかりと染みこんでおりました。
酒に酔いだした客。ステージでは爆音!爆音!!爆音!!!
なんだこのハッピー空間。楽しいィィいいいいい!!
酔いと音とで意識が飛びそうなくらい気持いい時間を過ごせました。
テンションの高い関西ノリのMCは、NANIくんの危なくなってきた額ネタが多かった。
NANI「(額を擦りながら)第三の眼が覚醒する!」河端「そんな擦ったらアカンことになってまう」NANI「出てへん?俺第三の眼出てへん?」と額をこすりながら騒いでそのまま擦る→ハイハット→擦る→ハイハット……とわけわからん振り付けで曲が始まった時は爆笑した。
常時フルパワーで叩いてるようなドラミングなのにライブ後半になっても疲れ知らず、むしろ後半になるにつれ熱くなっていく演奏は凄かったです。
アンコールは河端一さんがNANIくんのチャックを下ろすという意味不明なネタで終わり。ちなみにダブルアンコールも同じネタをやって帰っていきました。
いやー、楽しかった!酒と爆音。たまんねぇな!