soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/11/25 Hearts & Minds(原田仁)、DANTEFONE(吉田ヤスシ&pulseman&ORHYTHMO)、B.B.V(BLESSED BLOOD VULVA & GUILTY C.) @ 難波ベアーズ


9日連続ライブの4日目。


原田さんのソロヴォイスユニット・Hearts&Mindsがライブするとのことで行ってきました。一年前に見て衝撃を受けて以来、ずっと再見したかったので嬉しい!


お客さんはDaftone関連の身内が多かった?幼稚園ぐらいのお子さん連れた人がいて、吉田ヤスシさんら出演者も含めたみんなであやしてた。和やかな雰囲気。
でも基本アンダーグラウンドな人ら空気はタバコで超煙たくて、DJはドロドロな暗黒音楽かけてて。そんなヤバい空間のど真ん中で子供を囲んで和気あいあいとしてる……なんだこのカオス空間。キューブリック映画のワンシーンみたいなシュールさがあってニヤニヤしました。




B.B.V (BLESSED BLOOD VULVA & GUILTY C.)

エレクトロニクス・ノイズとボイスのデュオ。
かなり暴力的なパフォーマンスでした。


後ろ向いて一切のスマートさを感じさせないノイズを鳴らし続けるGuilty Cさん。ガスマスク被ったボイス担当はフロアを転げまわり長椅子を蹴り倒して叫び狂う。恐怖からガチで泣き叫ぶ子供。わけわかんねぇw


子供が泣いててもまったくひるむことなく暴れまわってる。
セオリーゼロで好き放題にさけんでる(だけ)のパフォーマンスはハナタラシを彷彿させました。


”カオスすぎるwww”と笑ってるうちに終わりました。嵐みたいなライブだった。
終わったあと、子供にお母さん(?)が「あのオッチャン(ガスマスクの人)あとで殴っとくかんな」ってあやしてたのに笑ったw



↑たぶんボイス担当はこのボーカルさんだと思います

DANTEFONE(吉田ヤスシ&pulseman&ORHYTHMO)

吉田ヤスシさん(bonanzas)率いる2エレクトロニクス*1+1ヴォイスのユニット。


ミニマルなフレーズを延々と繰り返すテクノ寄りジャム風のライブ。ほぼワンフレーズでやり通してた気がします。過度に盛り上がることもなく相当にストイックな内容。ハマるとがっつり脳にきそう。

Hearts & Minds(原田仁)

ROVOのベーシスト原田仁さんが楽器をおろしてヴォイスで勝負するソロユニット。
一年前と変わらずめっちゃカッコよかった!
人間の喉から出てるとは思えないヴォイスパフォーマンス。初期の黄色いKAOSSILATORひとつで展開されるブレイクコアよりぐちゃぐちゃなビートも大好きです。ドコドコドコドコ!と原始的にうねるビートはJUKEっぽくもある。溜めて溜めてボイスとビートで爆発する瞬間がたまらんです


Hearts&Mindsでの原田さんのパフォーマンスはピュアな”ロック/メタルキッズ”の衝動が出ている気がします。
デス声の存在を知ったばかりの少年が激しい曲に似あわせて叫んでみ、とかリズムマシーン初めて触った時に思いつきで組み立てたリズムとか……そんな少年的な初期衝動をハイレベル&ハイエナジーで繰り出している。そのためエグい音に反して見てて楽しい気分になってきます。


前回も今回も大阪ライブは決して動員数はよくないけど、もっと色んな人…特にROVOの原田さんしか知らない人にはぜひ見てほしいです。面白い!カッコいい!


原田仁 & 吉田ヤスシ

最後は原田さんとヤスシさんのデュオ。椅子に座った状態で進行。
「次はマイアミベース風で」とか飄々としたヤスシさんのMCのあとに両者の独特なボイスパフォーマンスが絡む感じ。だいぶゆる〜いムードでした。



歌もなく、インスト……ともちょっと違う。
個性的なヴォイス(≠ボーカル)ばかりが出演する変わった一夜でした。

*1:あれ?ギターもやってたかな?記憶が……