soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/01/14 いかんせん花おこし、JOJO股茸美都子、山本精一 x 和田晋侍、稲田誠 x PIKA @ 難波ベアーズ


スペシャルな組み合わせばかりのベアーズ。濃いライブばかりで面白かった!


稲田誠 x PIKA

エフェクタかましたウッドベースを最初から最後までマイペースに力強く弾く稲田さん。
その上でPIKAさんが◯◯◯子を弄る語りでスタート → お互いのテンポ無視の即興セッション → ジャジーなドラム → PIKAさんソロに近いエモい歌と展開。
2人と一音一音がめっさ気持ちよかったです~。


後半のメロはウルッとくるメロディでよかったなぁ。
PIKAさんがジャジーなドラムを叩くのは意外。先日のムジカジャポニカでのPIKAさんのドラム・ソロに続いて今回も良い演奏でした。

山本精一 x 和田晋侍

注目のセッション、山本精一 x 和田晋侍。
東京でのMost2デイズのテンションが残っているのかパンク……いやジャンクな山本さんでした。
ブリッジ下にカオシレーターをガムテで貼り付けた即興カスタム黒ストラト。巨人ゆえにデカイのオマージュ?
ギターでズギャギャ!カオシレーターでギュイーン!と爆音をかき鳴らす!


若いとは言えない2人が癇癪おこして周りのモノをなぎ倒すような演奏。リズミカルじゃないポストパンク?合わせる気のないマスロック?
お互いの演奏が合ってきてグイグイ盛り上がる……と思ったら1秒後にはリズムをずらしてバラバラに暴れまわる。急転回しまくりセッションでした。


和田さんは250%の力でドラムぶっ叩き。
山本さんのギターはノイズよりヘヴィロック、ポスト・パンクのフレーズを断片的に鳴らしてる。そしてたまに意味不明の言葉を叫んでる。終盤は2人で吠えまくってはフルパワー爆音……を繰り返す場面も。


ストップによる緊張はあったけど静かになって落ち着く……ってのは一回も無かった凶暴のライブでした。
はじまる前からマゾンナのライブ前みたいな異常な緊張感があってたまらんかったです。
しかし今日のメインは復活のいかんせん花おこしなのに合わせる気ゼロだったな(笑)


ちなみに山本さんの第一声は”あけましておめでとうございます”でした。9日にもベアーズでライブしてたよな?

いかんせん花おこし

三番手に今回のメイン、一年ぶり活動再開のいかんせん花おこし。
ギターが抜けて新しいギター+ベースが増えた……はずが直前でベースが脱退したらしく急遽サポートを入れて2日間だけの練習で挑んだそうな。


そんなトラブルもあって正直100%完成ではない感じはしました。
オリジナルメンバーのドラム、ボーカルギターの2人も1年前の方がキレがあった気がする。でも曲はめちゃくちゃ良い曲ばかりと改めて。メロディと雰囲気が好きなんよなぁ。


この人達はなんとなくスロースターターな感じがします。後半になるとどんどん良くなってく。
譜面台でよく見えなかったけどギターボーカルの長濱さんがおそらくソロ弾いてる場面も。あのギターソロすごく良かった~。
ベースが2日前からヘルプだそうだけど良い仕事してた!ドラムさんは相変わらずシュッとしたスタイルでシュッとしたドラムを叩きますなー。


「ふるさと」らへんの童謡 meets TRAVISなんて言葉も思い浮かんだり。とても日本人的な心情の音楽だと思う。
新体制になってバンド全体が若くなった気がしました。年期入った濃い味のギターがグイグイ引っ張ってく以前の味は薄まったけども今後はどうなるやら期待させてくれる内容でした。


「喫茶店」の「サヨナラCOLORS」みたいな間奏が無くなったのはちょっとさびしいかも(曲はやったはず?あそこで認識してたから;)
「犬逃げてるよ」の”今日はもう寝よう♪”の部分が好きです。アルバム聴いてて何度この言葉に助けられたか(寝たい時に
アルバム未収録の新曲(?)も好きな感じでした。



JOJO股茸美都子

JOJO広重さん(ギター)と股茸美都子(ギター・ベースデュオ)の組み合わせ。
ドラム無しでベース&ギター3本が並ぶのは妙な迫力。


サイケなフォークにJOJOさんがノイズではなくSE寄りの音を足してく。ノイジーなギターはむしろ股茸美都子のギターがやってました。歌モノなんだけどギターフレーズ/音色が面白いのが多くて興味深いサウンドでした


最後はいつのまにか10~15分くらいのノイズギタードローン的な展開へ。浮遊系轟音のなかにチラッと歌心を感じるフレーズもあったりして……気持よくて立ったまま寝そう&夢の世界にトビそうになりました。終わった時は温泉入ったみたいなほっこり感が身体に残ってました~。