soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2018/01/23 Mac Demarco、トリプルファイヤー @ 梅田クアトロ

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外国人多くて良い雰囲気。ぶっ飛んだ夜になりますように~。

トリプルファイヤー

なんやら普通に良いコト鋭いコトを言うようになったな;
最初はドラムがモタついてたけど後半になるにつれエエ感じに。
楽器3人でうお!ってなリズムの組み方したり……脱力系なのに演奏がエグい!

昔の曲はほぼやらず。最近の曲中心。
歌詞を知らない方が楽しめるなぁ。”君はジミヘンを経験したことがあるかー”で”まさか……”と思ったら”◯◯◯・◯◯◯”をやっぱ言っちゃって吹いた(笑)


ギターはすごい。めっちゃ少ない音でソロを成り立たせたり、鳴ってるのかわからないぐらいの音でリズム刻んだり。ミニマムなギターの極地。


外国人がめっちゃ良い発音で”トゥリポーファイヤー!!”て叫び続けてんのが面白かった。


あと
吉田”ウチのギターは最近海外ドラマをみてます”
客”whooooooo!!!”
でギターがニヤっと笑いました。
はじめてギターの人が笑ったの見た。てか吉田さん以外のメンバーの感情をはじめて見た;


Mac Demarco

マック・デマルコ、今宵も最高でした!!


サポートはギター、ベース、ドラム、キーボードの4人。キーボードは前回いなかったっけ?
マックを含む5人が超フランク。くだらない事をよく喋るし、なぜかハードオフの曲で2回目もガチセッションするし、サンプラーに屁、北斗の拳、MJ、その他ネタを仕込んでるし……(曲中使わず);
でも演奏は魔法のようなキラキラした音色が出てくる。すごい人達


新譜中心で超ムーディーなサーフ気味のアンニュイ・ロックが主。
ステージ進行はめっちゃラフ。ってか自由。


「For the First Time」とか「Watching him fade away」とかで聴けるニューロマンティック的なキーボードがめっちゃ気持ちよかった~。ウットリする音色。
他の楽器もとにかく音が良い。特徴的なグルーヴやフレーズがあるわけじゃないけど……本能的に良さが伝わってくる~。


どの曲も同じようなテンションで始まる。悪ふざけの会話と演奏がまるでおなじ行動のようにとても自然。
めっちゃ綺麗な声で歌ったと思ったら、カートゥーンの悪役みたいな低い声でおちゃらけて歌ったりする。すべてが自然体。


客は前のSUNHALLのときに比べたらクレイジーではありませんでした。前は天井にぶら下がったり、めっさ艶っぽく踊ったりしてる外国人いたもんなぁ。
でも今回も外国人のヤジはめっちゃ多い。ひとり他の外国人に引かれるぐらい騒いでる人がいたけど”アレこそ”って気もしました;


マックはアンプの上に同じ種類のビール缶を5つ置いてライブ。なにかを選んで飲んでたけど意味はあるのか……。
ドラムは"This is just a water"と言いながらウィスキーを瓶からガブ飲みしてた。どんどん表情が酔ってくメンバーでも演奏がグダらないのがすごいよなぁ。


悪ふざけと心地よさがグワングワンやってくるライブのラストはザ・名曲の「Together」。サビの高音ボーカルはホント鳥肌モン。どんだけバカやっててもこの曲の美声一発で恋に落ちちゃう……。


で、名曲が終わったらマックがドラムへ、ドラムがマイクへ移動する。
決してうまくない(ってか歌詞もまともに覚えてない;)のにレッチリやらヒップホップやら色んな曲を歌い出すドラム。その後ろでしっかり演奏するバンド陣がすげーな。


さらに日本滞在中のお世話係に歌わせたり;”東京では15分歌わされた”とかで途中で脱走してました(笑)
そのあとマックに指示によりクラウド・サーフィングするお世話係。なんじゃこりゃ(笑)
このお世話係は幼い見た目の男の人。マックがずっと性的な目で見てました(笑)


カラオケタイムではなぜかヴァネッサ・カールトンのA Thousand Milesが始まる(笑)
最初はフザケて歌ってたけど、後半はそこそこ真面目に。名曲だ(なんだこのライブ


さんざんアホなカバーやっといて(40分くらいやってました;)……突如「Together」が再開。美声に鳥肌。そんなの反則やん。ってかカバー大会は曲中のギミックだったのか;


アンコールはキーボードとマックだけで「Watching him Fade Away」。
マックの指示により1階も2階もみんな座って聴いてました。中腰でなくべったり座って音に浸ってる人が多かった。音楽のファンタジーランドにいるみたいだった。はあ……大満足。PureなMusicを感じてきました。


ライブの定石なんて関係なし。
グダグダにライブやろうが、客の半分が置いてかれようが、めっちゃいい空間は作れるんだなと。


2018/01/14 フルカワユタカ @ 梅田シャングリラ

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フルカワユタカのワンマン。よかった〜!
輝き続けるだけでなく落ち目も受け入れながら前に進む。スターゆえの苦悩を無かったことに決してしない。それらも込みで今の”フルカワユタカ”を表現してるのは紛れもなくスターでありました。
なんたってギターも曲もカッコええんよなぁ!


ここ数年はドーパンの曲も解禁してるけど、それが無くても100%大満足だったであろう内容でした。
けどドーパン曲(「transparent」→「miracle」)やって120%の満足度になった! 




レコ初なので新譜を中心に1stと2ndからもノリの良い曲を中心。
2ndはホント完璧っすよな。どの曲もガツンとくる。
1stも「too young to die」と「beast」はめっちゃ良い曲だと今になって気づきました。イントロの時点で胸が高まる!


いまやダンスタイムにもソロ曲だけで十分すぎるくらいに持ち玉が揃ってます。
新譜は正直2ndに比べると…って印象だったけど、意外にも(?)ライブ映えする曲がいっぱいでした。
「僕はこう語った」でけっこうマジ泣き。
”あの日僕は強がってた~ 自分を信じてた~ 好きであって欲しいそう願ってた~♪”
ミドルテンポにハッピーな「DAMN DAMN」。髭の須藤さん作詞の曲。やっぱ面白いリズムの歌詞を書くよなー。




サポートはギターにSerialTVdrama新井さん、ベースにCUBISMOシゲさん。ドラムは知らない人だったな。だいぶ若い?
同時期にNiw Recordsを盛り上げたシゲさんとフルカワさんの仲の良さが微笑ましくて。ボケてツッコんでのMCはほぼ漫才。めっちゃ笑った(笑)


リズム隊は派手なプレイはせずにしっかり土台を作ってました。そしてギター二人がソロにバッキングに暴れまわる!
ニゾンでライトハンド奏法をキメてるとことかホント痺れた。メタル/激テク系を見にいく自分でも”うおお!”ってなるプレイがいくつもありました。


MCは爆笑するし、熱くもある。
思いついたコトを適当に言っちゃうザキヤマみたいなノリで暴走してました。基本的にネタが古くてやや滑り気味なのが一周して面白い。モノマネも多し。個人的に一番のツボは須藤さん(髭)のモノマネ。似てました(笑)
須藤さんはシャムキャッツもモノマネしてたけど似てたなぁ。須藤さんはプライベートでもあの感じなんだろうなぁ(笑)


自虐ネタも多し。一番のパワーワード
”俺がロックスターと思い知らせてやるよ!”
そのあとにシゲさんから
”ロックスター側から”思い知らせてやるよ”ってはじめて聞いた”ってツッコミがツボでした。


ビッグマウスなのは変わってない。でも自虐多し。
バンドとかセールスとか、自分の思う通りにならなかったことを受け止めて、それでも””俺はスターだ””って言うのがカッコよかったです。


そしてソレを直後の演奏で証明するのが更にかっこいい。
MCも演奏も今は必死な感じがする。良い意味で。その姿がめっちゃロックで、そしてスターでした。



他人の意見も聞き入れるようにして、ダンスチューンではない「僕はこう語った」や「day goes by」をシングルカット/MV作成したりしたらしいです。
ほんとは”フルカワユタカらしさ”のあるアッパーな「シューティングゲーム」をMVにと思ってたらしい。想像のMVとか再現して; 
でその「シューティングゲーム」はライブのピーク時に演奏されたんだけどたしかにカッコいい!サラッと聴くだけじゃわからない細部に良いフレーズが散りばめられてた。
大人しい曲でMVを作ったこと。そしてMV想定してたアッパーな曲もカッコいいこと。
なんかドラマを感じるライブでした。


アーティストによっては昔のバンドの話はノータッチ、昔の曲はやらなかったり…って人はいるけどフルカワさんはめっちゃ話すし演奏もする。
”自分の歩んできた道”を手放さず、それも含め”フルカワユタカ”って生きてる気がしました。
そんな部分にグッと胸を打たれました。


踊る楽しさに溢れ。MCで笑顔に溢れ。スターな人生に触れ。
めっちゃ良かった!……んだけども1点だけ!新譜の名バラード「バスストップ」をやらなかった~。
あの歌詞に衝撃を受けて、この日に聴けるの楽しみにしてたのに~。レコ発のこのタイミングでやらないとは;もう聴ける機会はないだろうなぁ。


2018/01/13 Bossston Cruizing Mania、初期のアンドヤング、THE BLACK DOLPHINS、trespass、NOISECONCRETE×3CHI5 @ ムジカジャポニカ

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black dolphins

前からちょい気になってた大阪のロックバンド。
”なんとなくかっこよさそうだなー”ぐらいだったけど……ライブを見たら期待値よりさらにカッコええ!


音もパフォも見た目も想像してたよりロック。
ジャケット着用のギターは服装通りにロックに弾きまくり。サイケばりに勢いあります。座り込んだりするアクションも◯。
キーボードがボーカル。しゃがれた声がカッコイイ。
ドラムがサングラス着用で陽水/奥野健太系統の顔。あの顔で必死にドラム叩いてる姿がちょい面白かったです(笑)


ベースはサポート。(from コロコロボンボンズ
女性ながらかなり良いフレーズを力強く弾いてた。スラッシュメタルのようなベースプレイ。勢いでバンド全体を引っ張っていく感覚ありました。Ace of Spade聴いてるみたいな。ベースを追ってるのがめっちゃ楽しかったです。


曲はガレージにほんのりとモダンなロックテイストも。a flood of circleのアングラ寄りって印象がありました。


最初から最後までエネルギッシュなステージを繰り広げてトリコになりました。
ギター弾きまくりなのでジャムな展開もありなのも良い~。


NOISECONCRETE×3chi5

愛知からNOISECONCRETE×3chi5。
NOISECONCRETEさんはエレクトロニクス/ノイズで竜巻太郎さんとセッションしたりしてるみたい。
3chi5さんは女性ボーカル。
今回はエレクトロニクスとボーカルのデュオスタイル。ダークエレクトロな音像にトリップホップのビートの合掛け。そしてノイズのスパイスってな感じ。


不穏なビートにサビでノイズって展開が主。ちょいワンパターンではあるけど必勝法でもある。
音の作り込み方が素晴らしくて、足される1音の鋭さ/怖さはかなりのモノ。刃物をスッと曲に差し込むような感覚がありました。


NOISECONCRETEさんの手を震わせてのノイズ発生はマゾンナ的ピリピリ感があってカッコよかったー。
3chi5さんは歌ってよりちょいポエトリーリーディング的なとこも。ヒップホップなビートの乗せ方あった。サウンドに合っててよかったです。


お二人のルックスもよし。
3chi5さんは微ゴシックな服装。NOISECONCRETEさんはどこから見てもパンク。このルックスでこのサウンドは良いわ。見た目のわりにちょい知的な匂いがサウンドにあるのもいいな。


NOISECONCRETEさんは曲が終わるたびにオーサカ!って絶叫してたw
ちょいネタ的;
イベントの真ん中ながらアンコールあり。
あんだけパンクに叫んでたのにアンコールやっていいかPAをに確認するときに素で敬語になってた(笑)


初期のアンドヤング

and youngの最初期のメンバーでやるときにこの名義になるようです。
ベースレスの歌モノ。
ギターをベースみたいに指で弾く独特なスタイル。なかなかの轟音。
グワングワンと唸ってくギターが気持ちよかったです。


Bossston Cruizing Mania

今回の目当て。youtubeで見かけて良さげだなと思ってました。
ライブは初見だったのですが……めっちゃ良かった!


ものすごく乱暴に言うと元祖トリプルファイヤーです。
喋るようなボーカル、シュールな歌詞、タイトすぎて異常者に見える演奏。ただあちらほど露骨ではない
ちなみにBossston Cruizing Maniaは1993年から活動してるのでトリプルファイヤーよりだいぶ先輩です。
前に両バンドのVo.で対談してたし仲もいいはず。


パレ・シャンブルグやDAFとかカチっとしながらオトボケなドイツっぽいノリ。ギターはジャギジャギにカッティング!BPMがかなり速い!
一曲が異常に短いのがよいですな。大体2分くらい。ササっと終わる。その気持ちよさ。


ボーカルは一般人男性のようでたまに白目向いてるしキテレツなオーラ。普通の人がおかしいのが一番怖い。
ドラムはタイトすぎて笑っちゃうほど。16ビートでスネアをダブルハンドで叩く様なんてもはや異常とも言えるタイトへの追求。


ギターはカッティングを神経質なまでに刻みながら、たまに動きまわってソロ弾いたり、リズムとズレてソロ弾いたり……と耳で追ってて面白いプレイを魅せてくれました。


矢継ぎ早に繰り出されるタイトでシュールな演奏が気持ちよくてたまらんかったです。ロックンロールとは違う。パンクとも違う。でもロックであります。
これはクセになる。よいバンドに出会いました!


trespass

見るのは2回目かな?男性ギターボーカルと女性ドラムのデュオ。ちょいチープなデジタル/トランスのトラックに合わせて演奏。
他のライブ中、ずっと前ので盛り上がってる人おるなぁと思ったらお二人でした。
こういう出演者ええよなぁ


ギターの人は、楽屋で水と間違えて焼酎を飲んでしまったらしくて酔いまくり。いっぱいいっぱいな様子(笑)
でもギターはええぞ。ドラムもドコドコと気持ちいい。
ベアーズにしては照明がピカピカ。今日のPAは二人体制。ゆえにライトもいじれる。今後そういう機会が増えてくのかな?


2018/01/12 Foster the People @ なんばhatch

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Foster the peopleのワンマン!早くも今年ベスト級のライブだった!
フロアの盛り上がりが半端なかった!Rustieもweezerもダブステも全部フォスターに飲み込まれてる!


旧作の代表曲+新譜なセトリ。最新ジャンルに振り回されるでなく、九州して自分たちに落とし込むキング・オブ・ポップなロックでした。
メンバーにMPC/パーカスおるのが強いよなぁ。色々と小技が効く。
イケメンなボーカルがジャケット → シャツ → タンクトップと脱いでいくのも興奮した;


新作一曲目の「Pay the man」でスタート。音源だと浮いてる感じがしたけどライブだとしっかりロックしてて違和感無し。この曲以外も新譜は幅広いジャンルの要素を含むけど、ぜんぶFosterの音だったなぁ。
2曲目に「Helenabeat」、3曲目に大好きな「Life on the Nickle」ときて早くもテンションMAX!


「Doing it for the money」とかダブステなノリの曲のビートが面白い。大きなグルーヴはゆったりだけどハイハットがめっちゃ細かく入ってる。ドラム・セットとパーカスのほぼダブルドラム状態でビート作ってました。打ち込みっぽいビートも全部MPCで叩いててガチな人力バンドだ!
最初に手を上げて全力でアガったのが「Don't Stop (Color on the Walls)」。リズミカルなボーカルが面白い~。


MCは少なめ。曲と曲を繋げるクラブユースな展開も。
「Lotus Eater」の演奏に”Hey! Ho! Let's Go!”と音をかぶせてラモーンズの電撃バップに繋げたのはサプライズ。しかもフルでカバーした!パンクだけどFosterがやるとスタイリッシュに感じました。


「Coming of Age」 → 「Pseudologia Fantastica」 → 「Harden the Paint」とゆったりタイム。酒を買いに行くついでに後ろのほうで見てみる。全体を把握できてココからも面白い。ボーカルが動きまわってステージを広く使ってるのが面白い。
フロアの後ろもしっかり盛り上がってたのが最高でしたな。最近の洋楽ライブじゃなかなか無い!


クライマックスに向けて「Houdini」→「Call it What you Want」と。ラストは「Miss you」でドコドコして終わりました。この曲で終わると思わずにドリンク買いに行ってしまった(笑)



アンコールはボーカルが一人で登場して「Fire Escape」を弾き語り。ツアーラストの大阪だけだったみたいですな。
”Save Yourself~♪”と繰り返すサビの美メロに胸打たれます。


残りのメンバーが登場してアンビエントな音を流す。
お礼のMCのあとに「Pumped up Kids」のリズムが聴こえてくる!最高にFUNな気持ちで自由に楽しく踊りました。
数年前にフジロックで見た時は想像より盛り上がらなくて”あれ?”と思ったけども、今日は夢を描いてた名曲で盛り上がる光景があった!


ラストに新譜で一番好きな「Loyal Like Sid & Nancy」!ガチでノリノリなチューン。”アンコールまできたしもうやらないかもー”って思ってたからこれは嬉しすぎた!
ブレイクからの → 消音 → ”Hey men get away from me!”のシャウト → 爆発の展開はホントにブチアガった!



4年前のフジロックが正直微妙で。スター感はあったけどあんまり盛り上がんなくてショボーンとしてました。
でも今日はホントめっちゃ盛り上がってた!
演奏も色々なトコロから引っ張ってきてる要素がすべて上手く働いてて……2018ベスト級の楽しさでした!
ホントにフロアが盛り上がってたな~。


2018/01/11 Leave them all behind(SLEEP、Mutoid Man) @ 梅田TRAD

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商業とは真反対の凶悪なアクトが出演するイベント・Leave them all behind。このイベント名がかっこいいよなー。
今年は伝説のバンドSLEEPとConvergeやCave-inのメンバーが在籍するMutoid Man!

Mutoid Man

Convergeドラムが在籍するMutoid Man、良かった!


ハッピー・キチガイ・マスロックみたいな陽気さで変態ハードコアメタル。基本は変拍子でトリッキー。音の重みってか太さがすごい。全て太めの管で作られた音楽って感じ。
変態なのに妙にハッピー。激重変態プレイヤーが全力でアホテンションやってる感じでした。


「21世紀の精神異常者」やったり「コミュニケーションブレイクダウン」やったり、アニマルの曲をやったり……変態なのにめっちゃパーティなノリに楽しくなってくる。
でいて、ガチでやったらホンモノ。ギターの音とかめっさ綺麗だし、スゴいソロをヒョイと入れてくる。


ドラムはやっぱうまい。
Convergeじゃ客が暴れまくりでマトモに見てられないからこんなじっくり見れるのは貴重です。
マスロック的なドラミング。叩きながら立ったり、ハイハットを蹴ったり……とザックヒルやNANIさん和田しんじさんの雰囲気もありました。

客に歌わせたりとパーティな空気。愛すべきバカなノリでした~。


SLEEP

めっちゃよかった〜!
延々と続く低速リフ。メタルってかサイケですな。超遅いAMT。


ベースが結構メロディアス。ジャズの空気もある。
ギターソロは意外と正統派。ノイズやシューゲに行くことはほぼ無い。
そしてドラムはクソパワフル。そして意外と手数が多い。バンバンとオカズ入れてくる。あれは強烈っすわ。
ドラムが振るスティックに合わせて首振ると気持ちええ~。


音のデカさ、そしてひたすらのリピートがとにかく中毒。そしてサイケ。
朦朧とする音を叩きつけてくるのに、3人の音は聞き取りやすくクリアですらある。
全員が髭モジャで巨漢ってのがまたいいです。


客は基本は音に圧倒されながら見てる。
何人かはめっちゃヘドバン←自分はココ
たまーに、モッシュも起こってたけど基本長く続かず。終わりがないからなぁ;
頭を振るもよし。頭を回してセルフPAN振りにしても気持ちええ〜。


約90分の激重サイケ・リフ。MCはほぼ無く、ほんとに延々とリフ・リフ・リフ!でも全然飽きなかったなぁ。
一曲目でベースの音が出ないのでやり直す場面も。15分くらいの曲をやり直してました;
アンコールはなし。そりゃあの長さの曲はできないわー。


『holy mountain』とはよく言ったもので。山のごとくあるだけ/鳴ってるだけで威厳/存在感がスゴい。
ハードコアにトゲトゲしてるわけではない。”ただあること”のヤバさ。それはセカイでありサイケでありました。



しかし、この日はなんであんなに人が入ってたんだろう?(笑)
TRADが8~9割は埋まってた。
大御所とはいえ狭い範囲での大御所だと思うけど……あそこらへんのファンは普段どこに隠れているのか;

2018/01/08 David T Walker @ Billboard Live Osaka

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David T WalkerをBillboard Live Osakaで見てきました~。
ジャクソン。ジャクソン5マーヴィン・ゲイ、スティビー・ワンダーのアルバムで演奏してきたレジェンド中のレジェンドなギタリスト。
76歳の高齢でも衰えを感じさせないギタープレイで素晴らしかった!


レコーディングに参加してきた名曲を主に演奏。
「Never Can say good bye」「Superstition」「What' going on」など。
あと「Lovin you」や「Eleanor Rigby」などロックスタンダードのカバーもやってました。
ボーカルラインをギターで奏でるプレイが多かったのでCDのプレイとは全然違う;それでも嬉しいモンがあります。


演奏は独特。
短い音を刻むことが多いのにギターが歌ってる。まったりとした色気がある。どしっと腰を据えてギターで歌い上げるプレイはブルースにも近いけどなんか違うんよな。もっとスタイリッシュ。
たまにスラップ入れるんだけどコレがバカでかい音してて”すげぇじいさんや…”と衝撃。


基本は椅子に座りながらの演奏。でも時たま立ち上がってエネルギッシュに演奏することもありました。休止符で吠えたりとなかなかワイルドな部分あり!
特別キャッチーってわけじゃないんだけど、生理的に気持ちよくなるギタープレイ。一番ウットリしたのは「Lovin You」かな。心地ええ~。


一瞬のオカズに圧縮したリズムを詰め込んだり、メロディをシンプルに弾かずにアレンジを必ず入れたり……まったり名曲をやるって懐メロ大会ではなく、セッション演奏としてめっちゃ楽しめるモノでした。やっぱレジェンドは見とくべきですね~。


高齢なので歩くスピードもだいぶ遅くなってる。
でも終演後はステージの端から端まで数十人のファンひとりひとりと握手していかれました。素敵だ……。


なお、ライブスタート時にはゆったりとした歩みで登場。盛大な拍手。
落ち着いてギターを持ち上げる動作にはレジェンドの重みがある。
期待が高まりまくってる場内。
マイクの前に来て、第一声……


David T. Walker「へロー、トーキョー」
客「大阪や!」


レジェンドに秒でツッコむのさすが大阪やわー。


お別れの挨拶ではしっかりオオサカって言ってくれて安心;
最初はちょっと勘違いしちゃったんですよね?;


2018/01/07 ヒューマンシャワー、クリトリック・リス、ジョンソンtsu @ ムジカジャポニカ

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ゴンチチ @ いずみホールからハシゴでムジカへ~。毎年始恒例のヒューマンシャワーによる鏡割りイベント。
場所も出演者も客層もすごいギャップ(笑)


ココでこのイベントを見れるのもコレが最後でした……。


ジョンソンtsu

店に入ったらラストの曲を歌ってました。


やりすぎなくらいの日本人的な英語発音(たぶんわざと)で”カリフォルニアで会うためにfacebookでフレンド申請する曲”を歌ってました;
くだらない事をくだらない英語で歌って、しかもメロディ自体は高クオリティってのがじわじわツボにきました。


ジョンソンtsuはAcid Mother Templesに加入したと聞いてます。
とんでもない英語でAMT海外ツアーとか逆にウケるかもなぁ。


クリトリック・リス

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ホームなスギムさん。
アングラに慣れてる客層ゆえ簡単なハイテンションじゃ動じないのでとんでもない暴露話やらしておりました。


曲はほとんど初聴きだったかな?下ネタ多し(笑)
このイベントのスギムさんは余興感が強い。逆にそれがオモロくなってくる;


暴露&新年エピソードを中心に徐々に盛り上がっていきました。
同窓会に行った話からの「アベチャン」はグッときた!


後半は語りでなく歌メインのカラオケ状態に。
盛り下がってく客。そしてそのまま盛り下がって終わった(笑)
”たまにはこういう終わり方もあるんです”だそうで;



ヒューマンシャワー

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ヒューマンシャワーといえば前説のナスカ・カー中屋さん。サングラスでなくメガネで登場。あれ?メガネの方が若く見える!ってか変装してる方が普通の人っぽい;
マジックなどの一発芸 > スギムさん扮する宇宙人とのハグ > マントラ~。元ネタはわからないけどなんか面白い;


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今年は鏡割り用の大きな樽酒を用意できなかったそうです。
それでも小さい樽でしっかりやっておりました。バスドラペダルでペコンと。かわいい;
ちなみに樽が小さく見えたのは”ムジカジャポニカの時空が歪んで、樽以外が大きくなってる”と河端さんが言ってたのでそうなのでしょう。


そのあと演奏もせず、ステージ上のテンションでもなく普通にみんなで酒を注いだりしてて”なんやこの音楽ライブ感ゼロの空間は!”とツボに入って爆笑しておりました。


樽は無くとも演奏中は飲み放題。最初はパック酒2つを開封。それが空になったら瓶の良い酒が開封されるという酒飲ましシステム。死人が出る(笑)



まもなくしてライブが本格的にスタート。
ヒューマンシャワーは、二人の漫才ばりの掛け合いMCからの豪速球サイケが魅力。


今回はボイスチェンジャーで声が変わってるのを良いこと(?)にSNSじゃ絶対書けない発言を連発;
そこから発生したジーパン刑事(ケイジ)って単語がえらくハマってずっと連呼しながら演奏してました;
新ワードがハマりすぎて抹茶パフェ・F◯CKもなくひたすらジーパン刑事を連呼。
衝動的なワードから生み出される気合一発なサイケの勢いはものスゴかった。クソアガった~~~~!!!!


終演後の楽器の飾り付けとかは無し。登場もあっさりだったし、そこらへん飽きてきてる?(笑)


とはいえアウトで爆笑MCから激烈演奏のギャップは最高でありました。過去最高レベルでテンションあがったー。
やっぱこのバンドはムジカが似合うんじゃ! 


あと今回はVJあり。担当はliquidbiupilさん。
プロジェクター2台。プロペラをライト下で回してフラッシュさせたり、回転台で模様を回したり……面白い!
黒い点が動いてるのが、複数の黒い太陽が動いてる天変地異のようでした。ヤバ空間を演出してた。色もサイケですごかった!



毎新年にムジカジャポニカで見てたヒューマンシャワー。ここでコレが見れるのも最後。
そんな寂しさすら忘れるブチアゲた演奏でした。終わったあとになって寂しくなってくるなぁ……;