soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

犬神 & 怪談/ワードワード

犬神/ワードワード

dydyさんの選択肢無しノベルゲーム。日本の呪術「犬神」を扱った話を5話収録。総プレイ時間は3時間ほど。                                 

どれも犬神が題材ながら、時代もキャラも内容も違う話で面白かった。特に面白かったが三話目のギャグ入りの話。普段はシリアスだったらノンギャグ、コメディだったら徹底的にコメディにするけど今回はシリアスとギャグが同居してる。母は良いキャラしてるなぁ。他の話も面白いのが多かった。


(dydyさんの作品にしては)徹底した悪役もいないし、セリフによる感情表現も抑え目。鬱度も少なくだれでも楽しめる話ばかりだと思います。良作。一番人に薦めやすい作品だけど個人的なキレイにまとまってるこのゲームより色々暴走してる「大地」「ヒトガタ奇談」のほうが好き。あくまでもその2作と比べたらであって、これも普通に良い話でした。


ちなみに一つの話が終わるとプログラムの窓が閉じる→起動しなおして「始める」を選ぶと新しい話がはじまるので一話終わっても終わりじゃないですよ〜。

怪談/ワードワード *12禁

またまたdydyさんの選択肢無しノベルゲーム。和風官能怪奇小説短編集という事でなかなかエロイです。官能と怪奇をテーマにした話が3話収録。総プレイ時間は2時間ほど。


1話目はあまり面白いとは思わなかった。dydyさんにしては珍しく不作。
2話目はタイトルから大体先が読めるんですがそれでも面白かった。終わり方が好き。
3話目はとにかくエロイ。文章でここまでエロくなるもんなんですな。dydyさんの想像させるエロい文章が爆発。性欲を持て余した。


話としておもしろいのは2話目だけでした。この2話目がかなり面白かったのと3話目のエロさで満足。氏のゲームの中では小粒な印象。でも3話のインパクトがあるんで妙に印象に残りますね。


今回紹介した2作は他のdydyさんの作品比べて主人公がまとも、どん底のエンドがないから
鬱度が抑え目。ここのところ鬱な話ばっかだったので良い気晴らしになりましたよ。