soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

Brain / P.S.

オリジナルテクノ/ミニマルアルバム。PHOENIX Project vs SEPIA-SISシリーズの最新作にあたります。


曲名も作曲者も書いてないと底抜けにストイックなCD。
メロディはゼロ。ひたすらリズムを刻みます。
ローファイな音使いが特徴で、SEPIA-SISさんの「(the middle of) Nowhere」と同じ方向性。ただ「Nowhere」のようなお洒落なサンプリングは一切無く、ダークでコアなノリ。なんとなく石野卓球の「BERLIN TRAX 」っぽい。(あくまでも雰囲気が
過激に盛り上げる事は無く、ひたすらリズムを刻んでいく良い意味で味気の無いCDです。
ただ、同人でミニマル自体が珍しいですが、ミニマルとしてはあんまり個性的な音ではないかも。


方向性上、特にコレという曲があるわけではないですが、あえて挙げるとすると
③ノイズが良い具合に効いてる。後半の木琴の弄り具合が好き。
⑤ハードボイルドなベースが癖になる。
⑧延々と続くベースとスクラッチ(?)のループにノイズが絡む曲。曲展開がほとんど無いのにハマる。


体を軽く揺らしながら作業中のBGMとして聴くと良い感じ。曲に意識が向かないから作業に集中しやすい。
さすがに地味すぎるかなと感じるところもあります。ストイックな姿勢は好きなんですが、個人的にはもう少しガツンとくるフレーズが欲しかった。
まぁ、そのおかげでBGMとして有効活用できているわけなんですが。
メロディが無いと駄目な人にはまずオススメできないマニアックなCDです。