soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

YMBPR00 / YMBPR

オリジナルのクラブミュージック系CD。


xarvaさん、fenさん、nixxさんとBMSでもガチなクラブサウンドを作っているメンバーが集結。
YMBPRの自己紹介&今までの足跡を辿るサンプラーCDの位置づけで、過去のCDの再録やBMSのロング版がほとんど。


繊細なシンセが織り成す幻想空間へと誘うユーフォリックな曲が多い。
浮遊系とリズミックな曲が良いトータルバランスで入ってるので、サンプラーのわりにアルバムとしての完成度が高いです。


実力者達が自分を紹介する楽曲として選んだトラックのクオリティはもちろんトップレベル。浸りながらノレる!

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①Xarvaさんによる徐々に空間を広げていくイーノ系アンビエント。きもちいい。(Phonogenic/Phonotaxis収録)


②唯一の完全描きおろし曲 by Xarvaさん。四つ打ちにアンビエント系のウワモノが乗るプログ・ハウス。前半の溜めからブレイクにきて盛り上げるシンセ。そして入ってくる四つ打ち、という流れが光悦。最近の氏にしては直球でアゲてきてます。過去作をすべて持ってる人でもこの一曲のために買う価値はありかと思います。


③nixxさんのインテリジェンスなテクノ。オシャレなのにノリノリ。(WEBアルバム HARD LOUNGE COMPILATION収録)


④vfpqcompetition#1で見事優勝を勝ち取ったfenさんのBMSロング版。BMSでは五鍵ライクなBGAもあって、ちょいチープな中に深みがある……という感じでしたが、CDで聞いてみると普通に最新のサウンド。メディアが変わるだけでこうも印象が変わるのか。曲構成はBMSをそのまま長くした感じ。アブストラクトなブレイクビーツと鬼の交互連打シンセは文句無しにカッコイイ。


⑤⑦とnixxさんのテクノが体を揺らし、⑥⑧とfenさんのスケールの大きい曲が待ち受ける。zephlabelの「interregnum」に収録された⑧は何度聴いてもぶっ飛ばされます。


そして⑨にXarvaさんのバトルロンドアレンジ「Littlelovers」からアコギの特徴的なアンビエント

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お腹いっぱいになれるサンプラーCD。
浸らすこと、踊らせることのどちらにもハイレベル。この楽曲群で200円というコストパフォーマンスはスゴイ!
参加してるメンバーの曲をあまり聴いたことが無い人はもちろん、ほとんどの過去作を持っている人も数曲の新曲のために一枚買っておいても損は無いはず。