soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2011/05/28 RADWIMPS @ ワールド記念ホール

土曜はRADWIMPSの絶対延命ツアーに行ってきました。普段ライブハウスばっか行ってるので超久しぶりにアリーナクラスのライブ。大量のオーディエンスがブロック分けされてる空間はやっぱり興奮するね。


撮影禁止、モッシュ・ダイブ禁止のアナウンスが終わると、ステージをすっぽり隠す垂れ幕に映しだされたライティング演出をエレクトロニカっぽい曲に合わせてスタート。そのまま幕の後ろで演奏される『億万笑者』。そして続く『DOGOUT』で垂れ幕が降りてRADWIMPSが目の前に。派手だなー。


バンドの演奏は上手い。早口な曲を見事に歌いあげる洋次郎はCDを完全に再現してた。
セットリストは新作中心で3曲おきぐらいに旧作の曲を挟む構成。


6曲目ぐらいに奇妙なタイミングで撮影禁止のアナウンスを再度。と思ったら業務的な声が急に明るくなって「学芸会の始まりです!」の一声から『学芸会』。こりゃやられた。間奏にアレンジが加わっててZAZENBOYSのカシオマンを思わせる動きで洋次郎がノイズギターを披露。かっこ良かった!ただのナヨナヨしたポップバンドではないと再確認。
続く『π』でもジャズなセッションが挟まれる。ギター→ベースときて洋次郎はピアノソロ。意外にもうまい!ライブ中はピアノやキーボードを弾いてた機会が結構多かったです。ボーカルは当然のこと、ギター、ピアノでも魅せられました。
なお皮肉な歌詞に比べてMCはクリーン。ひたすら客に来てくれたことを感謝。ここらへんはちょい面白みが無かったかな?

『DADA』はレーザー光線飛ばしまくりの攻撃的な演出にヘヴィな演奏が重なって、自分の中では一番アガりました。中盤のデジタルに声を弄ったようなパートも自分の声で再現。すげぇ……。
同じく攻撃的な『おしゃかさま』ではZAZENBOYSのCOLDBEATよろしくな洋次郎指揮による人力音量調整。もしかしてZAZENにハマってる?


ピアノ弾き語りな新曲も披露。歌詞が相変わらずうまいとこ突いてきてやっぱ天才だなと。


終盤では『いいんですか?』のアリーナ全員での手拍子で感動的な空気を作り出し、ラスト2曲はバラードで更にしんみりと……のはずが、ろうそくを付ける演出でなかなか火がつかず3度目でやっと成功したのは笑ったwそのロウソクの日は本編最後の『救世主』が終わるまで灯っていました。神戸で見るロウソクは特別な意味を感じる。


アンコールは有神論→絶体絶命のボートラ。やっぱ有神論は最高の曲だ。


最後まで『狭心症』をやらなかったのは震災を受けてだろうか……。


他にも『携帯電話』前の後ろのスクリーンで紙ヒコーキが飛んでる演出や『G行為』の生音での再現など凝った演出が多くて楽しかった!



ただ客は手拍子多め、体動かさずに手だけ動かすJ-POPなノリです。
RADWIMPSのサウンドなら、ぶっちゃけ自分はもっと盛り上がってはっちゃけたかったけど、まわりの空気に合わせてってのもあってフルに楽しめたわけではない。


それでも、ライブ自体は高い演奏力や音楽センス。そしてなにより圧倒的な楽曲の良さをヒシヒシと感じるモノでした。
もっとアリーナクラスのライブも見たくなってきたな。