soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/11/04 KOYABU SONIC 2017 (空きっ腹に酒、tricot、フジファブリック、チャットモンチー、ホフディラン、レキシ、ゲスの極み乙女。、ハナレグミ、サニーデイ・サービス、吉本新喜劇ィズ [麒麟、コロコロチキチキペッパーズ、ザ☆健康ボイーズ、霜降り明星、スーパーマラドーナ、天竺鼠、テンダラー土肥ポン太、藤崎マーケット]) @ インテックス大阪

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コヤソニ2日目。勝手もわかってきたのでスルスル~っと準備。

  • クロークは混まない。
  • 飲み物はステージ持ち込めない
  • 朝はそんな混んでない
空きっ腹に酒

一番手は空きっ腹に酒。
元々アウェーなうえ朝でまだ盛り上がっていない客の悪環境。


関西人にとって夢のまた夢のような大舞台インテックスに緊張しているバンド。が徐々に固まりが溶けて、混ぜ合わさって、高まっていくのは見てて泣きそうなほど胸が熱くなりました。


「御乱心」→「BOOOOM」→「愛されたいピーポー」と必殺曲を連発。カッコいい…のだけどどうも硬い。特に西田さんが動きが少なくて寂しい。
音楽好きな客は反応してる……けど全体を巻き込むって風でもないままにステージは進みました。


Pa」から空気が変わった。ユキテロのはちゃめちゃ具合、そしてステージを大きく使って動きまわる西田さん。この西田さんがインテックスで見たかった!!!
客も空きっ腹に酒の音/セカイに取り込まれていくのがわかる。反応がさっきまでと違う。スイッチ入った! 


「生きるについて」で音はクールダウンしながらも会場の空気は暖まったまま。
「夜のベイビー」のピースフルな音が鳴り出したときには完全に掴んでた!大阪出身の青年達が緊張しながらも嬉しそうにライブをする。その光景にまるで親心の気持ちで泣きそうになりました。


ちなみに空きっ腹に酒が呼ばれたのは吉本新喜劇ィズがはじめて対バンした相手が彼らだったそうで。ロケッツのブッキングだとか。良い縁を巡りあわせてくれたなぁ。一組目にしてベストアクト!


tricot

前半は飯へ。まだこの時間帯は空いてる。
神戸牛丼。その場で焼いてくれてる。めっちゃ柔らかい!こういうイベント/フェスのステーキ系でおいしいと思ったのは久しぶりかも~!
ご飯が水分多めだったのが残念。


フードエリアのビジョンでtricotを見る。イッキュウさん綺麗になったなー。
変拍子するたびに隣のおばさんが「間違えたん?」って言ってるのが面白かった;

ネタブロックその1

霜降り明星 : 間違いなく”芸”なモノマネを漫才にうまく組み込んでて笑わないはずがない。根本のポテンシャルが高いコンビよなー


コロコロチキチキペッパーズ : ナダルの不人気ネタが多い。アメトーークって単語出しちゃってたし。卓球ネタが好きじゃないので正直このほうが面白い(笑)ナダルリバースエボリューションも面白かった。コヤソニ→サマソニではないんだ(笑)


藤崎マーケット : おるおるモノマネ。あら?普通に面白い!ララライじゃない方が面白いな


天竺鼠 : 段違いの面白さ。掟破りな河原さんが最高。センスも抜群。茄子も見れた!


健康ボーイズ : 本当にあのネタしかないのね。でも八木さんめっちゃ好きやからテンションあがった!

フジファブリック

色々とあって最近は心に染みる音楽。一番思い入れのある曲はやらなかった。
最初に音トラブルがあったのかギターを投げ捨てたりアグレッシブでした。


演奏力がむちゃくちゃあるバンドよなぁ。ギター前にきて弾きまくり。
歌はこんなに微妙やっけ?と最初は思ったけど次第に気にならなくなってきた。
「銀河」「若者のすべて」はあり。大好きな「虹」と「茜色の夕日」はなかった~。次見たときに聴けると信じてー。


チャットモンチー

大阪支部版ということで小籔さんがドラム。
小藪さんが好き&叩けるということで初期の曲中心。


小籔さん、めっちゃ頑張って練習したんだろな。スマートではない。でも頑張ってる感が”おぉ!”に繋がる。簡単な曲だけじゃなく難しい曲もチャレンジしてました。チャットのドラムってトリッキーなんよなぁ。


えっちゃんかわいすぎ!かわいいだけでなくたまに鋭い流し目するのもたまらんわぁ。基本は陰の人達やもんなぁ。
あっこさん、小藪が不安定になるとさりげなく後ろに下がってヘルプにいったりと姉御っぷりがすごい。
小籔さん、ボケる余裕はもちろんない。「Last Love Letter」を叩いてるのすごい!


「染まるよ」は良い曲やなぁ。できれば「吠えろ」も聴きたかった;
最後の「風吹けば恋」→「シャングリラ」の流れは圧巻。ただ観客はあんま盛り上がってなかったなぁ;



本人達がいてもカバーバンド的なハラハラと”あぁ、やっぱ曲イイな”ってな気持ちがありました。ホンモノ見てると当たり前過ぎて意外と気づかないんですよね。オルゴール版で曲良さ気づくみたいなw
こういう特殊なのを見れるのがコヤソニの面白いとこ。逆に正攻法を期待だとアレ?となるフェスかも?


チャットモンチーで小籔さんがサウンドチェックしてので、その間に健康ボーイズが急遽場を繋ぐことになったんだけども……本当にこのふたり何もできないな(笑)


ホフディラン

ホフディランを聴きながらフード~。小籔さんオススメの太巻き&カレーつけそば。めっちゃうまい!!
宮田麺児…うーむ、たしかにうまいけど期待しすぎたか?


ホフディラン、さわやかであります。スマイルがよかったー。移動しながら音楽聴くの好きや。


レキシ

大人気。ほぼレキシファンだったんじゃなかろうか?
時間が短いということでMC少なめ。遊びも全体では少なめ。ただ「狩りから稲作」はがっつりやってたw
「KMTR」、投げ入れたイルカが前方上手に集まる珍事態(笑)”そこに餌があるの?”って弄りはさすが。


「SHIKIBU」はもちろんチャットモンチーの2人登場。振り袖姿のえっちゃんかわええわ~。ただ時間の都合でワンコーラスのみでした。
「狩りから稲作」。ウルトラソウル、レキシ以外レキシじゃないのー。なぜかひなげしの花といったネタ。
最後は「キラキラ武士」。

安定したライブ。いまや野外が似合うアクトになりましたな。



ネタコーナーその2

マラドーナ : 面白いんだけど田中のキャラが最近あまり受け付けず。この人は舞台上だけじゃなく本当に歪んでる気がする。


テンダラー : 超安定で絶対ウケる。どの年代でもウケるってのはよくわかる。


麒麟 : ええ声(笑)でもネタは…そこまで面白くはないんよなぁ。


土肥ポン太 : 小籔の同期枠。あるあるネタ。うーん、全然おもしろくなくて会場の空気がえらいことに。終わったあとの小藪とのやりとりもなんだか。リアクションが癖強くて入ってこない。うーん、テンダラー以外はその1に比べると弱かったかなぁ。

ゲスの極み乙女

フードエリアのビジョンで見てた。
他のアクトの時はみんな喋ったりでビジョンは全然見てないのに、このときだけみんなが注目してました。みんながビジョンを見てるのが異常とも言える光景だった。やっぱ注目の人なんだなぁ。
MCでは自虐……というかボヤキも。7台(だっけ?)の車に追われたとか。マジッスか。



「シアワセ林檎でい」こかさんがドラムから離れてハンドマイクで向き合って歌う。ショーとして完成されてきてる。
ただ個人の技術とかはパッと入ってこなくなってる感はあるかな?
「キラーボール」とか初期の勢いのある曲はやっぱアガりますな。「ドレスを脱げ」もやってほしー。


ハナレグミ

キーボード、パーカスのいるがっつりバンド編成で。やっぱ歌うまいなー。


ちょいポリティカル(な曲の成り立ち)なMCがコヤソニで異質だった。「家族の風景」はなく「深呼吸」終わり。
後ろのほうは座って聴いてたみたいだけどそれもアリだったかも。


サニーデイ・サービス

ノーMC、笑顔もほとんど見せずの鬼神のごときステージング。圧巻のトリでありました!


「baby blue」ではじまり前半はストイックなサニーデイ・サービス。大人の魅力がじわりじわりとくる曲を淡々と熱っぽく。
曽我部さんの歌が、田中さんのベースが脳にググっと入ってくる。


ラスト2曲がとにかく凄かった。フジロックでも見せた「セツナ」後半の大爆発。
コヤソニの豪華な照明を最大限に使ってました。中心に集まって轟音を鳴らす4人とそこに集中する白い照明。曽我部さんが爆発するんちゃうかと思った。恐ろしい、そしてカッコいい!!


ラストに「白い恋人」。「セツナ」の大興奮が冷めないうちに素晴らしいメロディが流れてきて……ホントたまらんかった。
前半のストイックさがセツナで大爆発するのがホント気持ちよかった。


終わったあとの小藪さんとのトークではニコニコしてる曽我部さんがまた素敵~。機嫌悪かったんじゃなくてライブモードだったのね。


最近はスネオヘアーで田中さんをよく見るけどホントすごいベースを弾く人だよなぁ。一音一音の重みがすごい。歌に寄り添うベースとしては須原さんと二強。スタイルは真反対。
フジロックの屋外もよかったけどコヤソニの室内もよかった。ってか照明がめっちゃ良い仕事してた。



吉本新喜劇ィズ

新喜劇メンバーでのバンド。めっちゃ良かった!想像の150%はよかったぞー。


亡くなった座員のことを歌う曲があって不覚にもウルッときました。カジヒデキが作曲した島木譲二さん曲はカジさん色全開のスウェディッシュ・ポップ。明るいのが逆に泣ける。


中山美保さんについて歌った「マドンナ」は尾崎世界観の作曲。モロに尾崎さんの世界観で良い曲。これも泣けるわなー。
小籔がイントロをミスる珍事態も;


全体の演奏力とエンターテイメント力がなかなかに高い。爆乳三姉妹も良い味だしてたなぁ。特に森田まりこは声もダンスもスター性があった。ちょこちょこ”む?”な吉本の身内ノリもあるけども(笑)


まきちゃんは変にキャラ作らずに普通にMCしたほうがいいんじゃなかろうか?前は普通やったよね?


松浦真也のギターがめっちゃ上手い!新喜劇では情けないギターギャグキャラとして活躍してるけど本気出したらこんな上手かったんか!!
おじさんにありがちな棒立ち速弾きHRギターだけじゃなく、腰を落としてのヘヴィなリフやら見た目的にガチなバンドのギターでした。普通に興奮しまくった!


オリジナル曲は持ち曲あまりないので後半はカバー曲。洋楽ハードロックでまきちゃんシャウトするなー。
本人たちいるのにゲスの極み乙女の「私以外私じゃないの」をしっかりやっておりました。オクレ以外オクレじゃないのverになってたけど;


最後は全出演者がメイクリレーで歌う「アイ・ラブ・ジョージ」。
一番手の空きっ腹に酒からサニーデイ・サービスまで本当に全員が出てくるのがすごいなぁ。ドラムはほないこかさんでした。


曽我部さんが美声で歌ってる!
tricot三人がかわいい!
チャット2人激かわいい!
空きっ腹に酒緊張しまくり!
そして歌詞うろ覚えのハナレグミの肩を組んで一緒に歌いだすレキシ=池ちゃん!これは泣けるやろー。
ジョージ♪ジョージ♪ジョージ♪”のキメはナダルというオチ;




吉本新喜劇ィズまで見てホントに良いフェスだなぁと感じました。
最初は一般フェスとは違う客層/ノリに面食らった。
でもこういうフェスなんだなってわかった。サプライズがあって、お笑いがあって、音楽があって、トークがあって……オンリーワンなフェスです。


ライブも見たいし、なにより一番楽しみだったのがライブ後のトーク!これも見てるとステージから離れるタイミングがないのが贅沢な悩み;