soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2018/05/05 こんがりおんがく祭 2018(二階堂和美 with Gentle Forest Band、汝我が民に非ズ、オシリペンペンズ、スチャダラパー、neco眠る、シャムキャッツ、DODDODO BAND、YOUR SONG IS GOOD) @ 大阪城野外音楽堂

f:id:soundwing:20180505144752j:plain


YOUR SONG IS GOOD


”フェススタートのブースター的にやろうと思います”と宣言してスタート。
盛り上げすぎることなく『Extended』の曲中心の心地よいグルーヴ。
肉体より精神をまず気持ちよくしてくれました。


「New Dub」「Mood Mood」「Double Slider」「On」など。
迷いなしにゆったりグルーヴを披露するのは余裕すら感じる。
スタート、ピーク、クライマックス……イベントのどの時間帯に出ても最高のライブをしてくれるなぁ。


何度見てもトロンボーンが管楽器ひとりで引っ張ってく力強さにグッとくる。一人一人のエネルギーの強さよ。




司会のナイトサパーズが2組目にして"宴もたけなわでごばいますが〜”と登場してきた
飲んでる間は気持ちよさしかないけど、酒が切れたら酔いでダルさしかない。


DODDODO BAND

いままで動物的だったDODDODOさんの動きが今回は人間的だなぁと思いました。それゆえに音楽も”奇”より”温かみ”が強く感じられました。


途中でまさかの和田しんじさんのタップダンスタイムがありました;
特別上手いわけでもないけどなぜか二回もやっていました;


最後に千紗子と純太(CASIO温泉のneco眠るに参加してる人とBIOMAN)がゲスト参加。BIOMANはギターを演奏。激しく動きながら弾いてました。BIOMANが機敏に動いてるのをはじめて見た(笑)

 

シャムキャッツ

全員が黒髪になってる!


力みすぎない、生意気すぎない、アンニュイグルーヴのロック。
コードを鳴らすアコギが気持ちいいんだよなぁ。


変わったアレンジの曲もいくつか持ってるけど、今回はオーソドックスに楽しめるロック曲がメインでした。 
しっかり自分たちの役目をした感。
こういうロックもしっかり用意してるのがこんがりの良いトコだなぁ。アバンギャルドだけじゃない。




DJの荒川さんが流した「らいおんハート」に号泣しました、31歳。世代ですねん。
その直後に電気グルーヴ&ハリウッドザコショウの「ゴキブリ男」へ繋げるってどういうこと;
さらにそのあと奇妙礼太郎verの「赤いスイートピー」でまた涙がとまらんくなりました。

neco眠る

最新作を中心にユアソンと同じく盛り上げすぎない最高の盛り上がり。
なお森さんは盲腸で不調のため座って演奏。


「Typical Step」「XLT」などに並んで「KANIMISO」がセトリに残ってるのが嬉しい。






栗原ペダルさんのギターは加入時に比べてわかりやすくリズムを刻む事が増えた気がする。踊れるリズムを弾いてる。


スチャダラパーのゲスト参加も良かったし、なんたってニカさん&DODDODOさんのWボーカルでの「猫がニャ~て、犬がワンッ! 」のスペシャル感が最高でした。
たぶんほぼぶっつけ本番。二人が譲り合いながら楽しそうに歌ってたのが印象


スチャダラパー

ストレートな3MC+DJスタイル!!



ちょっとこの日のスチャはヤバかったな。アンセムをあえて使わず、こんがりのゆるい空気を400‰味方つけてのライブ。
面白いMCにしっかり盛り上げるヒップホップ。さすが。


春の曲ってことで披露された「ハルマゲドン」。おどろおどろしいトラックに政治的メッセージ性の高いラップ……なのに最後に”親子丼”、”かき揚げ丼”と◯◯丼を連呼するだけとまさかの展開。カオスだ


「ミクロボーイとマクロガール」は完全にアンセムになりましたな。イントロ、バウンシーなラップパート、極上メロのサビ。最高だー。


スチャのMCはいつもANIの狂気の部分がサラッと出てくるのが面白い。東野幸治を思わせる。一番のベテランにして一番毒がある?



ナイトサパーズの挨拶でロビンさん”おかげ様で私の痔も治りました” → 観客が拍手。
なんだコレ。こんがりはカオスです。

オシリペンペンズ

むちゃしすぎないモタコさんと確かなロックのカタルシス
3人の演奏にピリついた空気はほぼ無く。純粋にロックしてた印象。


モタコさんはまず会場の後方へ大移動。物販のテントに登ってアジテーション
見知らぬ子供もテントに乗ってきて”すげーなお前。よし一緒に降りようか?”とすぐ下に降りる気遣い。すっかりお父さんだ(*´ー`*)


曲がストップして、モタコさんが客席を歩いて酒を飲んだり話したりしてるだけの場面がありました。なんだったんだアノ時間は……; 


汝、我が民に非ズ

前にCONPASSで見た時よりさらにロック成分が減っていた気がする。歌詞書いたメモを片手に歌う町田さんの色気がヤバいんよなぁ。


フェスの持ち時間なのでMCはほとんどなかったのがちょい残念。歌だけでなくしゃべるだけでも言葉が面白い人だからなぁ。

二階堂和美 with Gentle Forest Sextet

トリにふさわしいゴージャス感。歌のパワー。フリーダムな歌でありながら地力がすごいので安定感抜群。
ジャズでオサレな演奏ながらパワフルで楽しい演奏でありました。基本は楽しい曲が多かったかな?


Sextet編成だとジェントル久保田さんは指揮者でなく全編で演奏するのね。
ステージデザインが変わったわけでもないのに、このときだけ見える景色が違ったなぁ。歌謡ショーを見てる感覚でした。


MCは詳細は覚えてないけど”色々とあるよね。高畑監督とかね。”とサラッとだけ高畑監督に触れていました。
その発言のあとに一曲挟んでから「いのちの記憶」を歌っていました。温かみのあるメロディとニカさんの歌声にグッとくる。
しんみりするアレンジをするのでなくパワフルに。そこに歌の力で心を込めていた。


続いてスムーズにイントロがはじまった「お別れの歌」。”お別れの時 恐れはしない 必ずまた逢えると信じて”。
元気にお別れをする歌詞にまたグッときました。



アンコールに答えて戻ってくるとスタートしたのは「今夜はブギー・バック」。
全出演者がステージに登場。
ラップはもちろんスチャの二人。ボーカルは基本ニカさん。
最後はDODDODOやカシオ温泉の人達とマイクを共有して笑顔で歌ってました。素敵な絵。 


音楽を奏でているのは二階堂和美 with Gentle Forest Sextet feat スチャダラパーという感じでした。
でも全員がステージの上にいるってその光景が素晴らしかった。
あのお祭り感は最高ですな。アレンジもオシャレでカッコよかったー。