2017/06/09 American Football @ 梅田TRAD
15年ぶりに再結成した伝説のエモバンド。
会場に入るといっぱいの人!get up kidsもfinchもスカスカだった大阪でTRADいっぱいに人が集まるとは完全に予想外!
エモの文脈で語られることが多いバンドですが、ライブの印象はほぼポストロック。轟音系ではなく、トータス的な知的なポストロック。
ライブは音源以上に”静”の感覚がありました。静かに。ずっと落ち着いてる。荒ぶらない。けど沸々と底にあるエモさは確かにありました。
ドラムが上手い。ロックやジャズよりクラシックのパーカッション的なうまさ。
超正確なテンポ。グルーブより正確さ。そしてセットの配置がめっちゃ低くて最初スタンディングドラムかと思いました;
CDではトランペットが印象的な曲がいくつかあるけど、ライブで吹くのはなんとドラム!
お前が吹くんかい!ツッコミそうになりました;
叩きながら吹くのはさすがに無理なんでビートレスの部分だけ吹いてた。とても良い音色でバンドの音をより温かいモノにしてました。
ギターの音はとにかく綺麗。エモにクリアな音が中心で、きたま”あれ?ピアノ鳴った?トランペット鳴った?”って錯覚するぐらいに温かい音を鳴らすときも。ステキな音作り。
鉄琴、カウベル、マラカスが多用されるのもバンドの特色。3人でマラカス振ったりとリズムが大切にされてる。
歌モノというよりエレクトロニカ/テクノな音の並べ方でした。じんわりと沸々と熱くなる。演奏アクションもエモ的というよりポストロック的に黙々と、でした。
曲はシリアスだけど、メンバーはイントロをミスって笑いあったりラフな佇まい。基本的に楽しそうに演奏してる。
あとローディの人がたまに舞台袖から登場して無表情でマラカスを振ってた;
とくに説明もなくヒョイと出てきて振って、パートが終わったら無言で帰っていくのがシュール(笑)
1st(=活動休止前)の曲だけ盛り上がるとかそういうのでもなく。1stも2ndも同じセカイにあいました。「Never meant」だけはみんなで拳を上げての大合唱でエモっぽいノリに。