soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

C68・その11 「Compllege」/Gray Ocean

このサークルは夏コミの下調べしている時に初めて知りました。KIDのアレンジという事で試聴してみたらなかなかよかったので夏コミで購入。聴いてみたらかなり俺好みでした。クラブサウンドなアレンジで、トランスっぽい曲が多いかな。全体的に音が硬めで本格的なクラブサウンドとは少し違う感じなんだけど、俺は逆にそれが新鮮でした。原曲から大きく変わっていながらも、元がわかるアレンジも好印象。聴いててゲームの場面を思い出す事もたびたび。こういうアレンジっていいよね。

まず①はnever7のOP(たしか)のアレンジ。このアルバムの持つ幻想的な雰囲気に浸り始めるのにちょうど良い。ベースラインがカッコイイな。最後の原曲のメロディを奏でてるシンセも気持ち良い音を出してる。②はever17の緊迫感があるシーンに使われてたibfnotfallのアレンジ。雰囲気を残したまま派手に、疾走感あふれたアレンジがされてて、浸水してるシーンが思い浮かびます。この曲だと一瞬で飲み込まれる勢いだろうな。
③は懐かしいメモオフのアレンジ。この曲のメロディがこんなに良かったのを初めて知った。④はオリジナル曲。クラブな雰囲気のトランスです。中盤のピアノが印象的。
⑤は(一部の間で)人気曲karmaのアレンジ。実は今まで原曲の良さがわからなかったんですが、このアレンジを聴いて原曲が好きになりました。それぐらいメロディの使い方がうまい。ちょっとジブリ風味かな。このCDのお気に入り曲の一つ。⑥もメモオフから詩音(コレもうろ覚え;のテーマのアレンジ。原曲は物悲しい曲ですが、妙に希望満ち溢れたアレンジなってます。最後の開放感が良い。⑦はロックなギターがリフを刻むever17のアレンジ。左右に駆け巡る速いウネウネ音が面白い。
⑧はメモオフ2の曲をさわやかにトランスアレンジ。これも原曲のメロディーを巧く使ってる。三味線が良い味だしてます。⑨は暗くて、悲しい曲。⑩は④のアレンジ。この曲をアレンジするならあのピアノをどこかに入れて欲しかったな。アレンジもありがちだし悪い曲じゃないけど、面白みはあまりないかな。⑪はスペーシーなドラムン。オリジナルなんだけどメロディがKIDのaboさんっぽいからKIDゲーのアレンジといわれても納得しそう。
⑫もスペーシーなオリジナル曲。⑬もオリジナルなんだけど⑪と同じでメロディがすごいaboさんっぽい。4分打ちがすごく強調されてて載れます。後半にクラシック系のフレーズが入ってくるんだけどそこからむちゃくちゃカッコイイ。この曲もかなりお気に入り。⑭も同じくトランス+クラシック。俺は⑬の方が好きかな。⑮はあんまり印象に残らない。⑯の雪の中のを思わせる曲でラスト。民族っぽい随所に入るパーカッションが良い。壮大さを感じさせる最後にふさわしいアレンジです

このCDはジャケットも良い。幻想的な青緑の海がこのCDのイメージにピッタリ合ってると思う。ってタイトルからして灰色の海か。
このアルバム聴いて思った事は、意外にも(失礼)KIDのゲームの曲、それもメロディっていいんだなって事。KIDの曲っていうと同じようなのが多くてあまり印象的な曲が無く、あくまでもBGMな曲ばかりだと思ってたけど。こんなに良い曲があったんですね。aboさんのアレンジがBGM向けだからこう思うのかもしれない。

気づいたら結構べた褒めになってますね。それなりに人を選ぶCDかもしれないのでとりあえず試聴してみてはどうでしょうか?KIDって時点で人を選びますからねぇ。
今回買った中ではほとんど期待してなかったのに、予想のはるか上を行く良さでした。こういう作品にめぐりあえるからコミケはやめられん。