soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

最後のサンタクロース / 羽っ鳥もさく共和国

FLASHによる物語+音楽の「聴く絵本シリーズ」の第2弾です。
大絶賛した前回に引き続き、今回も良いCDだった。


今回はクリスマスの話。
話を読ませるより「夏」「田舎」をイメージさせる感じだった前回に比べ、今回はしっかりとした物語とアニメが用意されている。
それゆえ必然的に曲もBGM的なモノになってます。音楽CDとして聴くと前作に劣りますが、今回は物語が良い。
ちなみに今回はキャライラストがしっかりと描かれています。アンナかわいいよアンナ。


ストーリーは:村の外れに一人住んでいる叔父を自分達の住む町へ迎え入れるためやって来た一家がいた。
両親と叔父が話し合っている間、街の探検に向かった幼い兄妹は足を踏み入れた城で一人の若い娘と出会う。
しかし両親が言うには城は無人のはずだという。
明かされるこの街で起こった悲劇とは…?その真実とは…?


中盤は街で起こった悲劇を語るシーンになるので、音楽的には地味で暗いモノとなります。初視聴時、この説明的な流れは「聴く絵本」に向いてないのではないだろうかと感じ、今回は前作より微妙かなと思ってしましました。
しかし、悲劇の真実が語られるあたりから一気に物語りに引き込まれる!
もちろん今まで裏方に徹していた音楽がここぞとばかりに盛り上げてくれます。⑩では鳥肌が。
そして、自分の役目を思い出したサンタが行動に出るクライマックスシーンは熱い!ベタな展開ではあるけど、思わず涙がポロリ。
最後にはEDテーマにあたるポップな曲⑬が流れます。この見せ方は反則でしょう。本編がどちらかというと堅い曲なのでポップさが際立つ。曲としてはこの曲が一番好きです。


期待を裏切らない素晴らしい出来でした。
前作が好きだった人なら絶対楽しめるはずです。


購入時に付いてきたおまけCDには本編以上に収録時間の長い制作秘話トークが収録されてます。
ここまで長いとは思わなかったので、夜に聴きはじめてたら終わった時には日が出始めてました…。内容は苦労がわかって面白かったです。

ちなみに一緒に購入した「子守唄」は原作(うたわれ)を積んだままなので聴いてません。プレイしたら聴く予定。
ということで「子守唄」のレビューは無しです。