soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

やっぴぃ/アウトサイダー / アリスとテレス工房

ノベルゲーム体験版。全六話のうち最初の一話をプレイ可能。プレイ時間は30分ほど。


文字表示にてウェイトが多用されています。個人的にウェイトは好きじゃないんだよなぁ。立ち絵が変わった後の微妙な間も気になりました。
音楽はスタイリッシュな曲がいくつか。選曲自体はなかなか良い。
しかし無音が多かったり、物語が展開しているのに同じ曲が流れ続けるなど使い方でちょっと損している気がしました。


街の自殺者をカウントすると言われている自殺カウンターに興味を持った不良少女二人組みの話。
主人公視点の気だるそうな地の文が個性的。このおかげでゲーム全体が(良くも悪くも)突き放したような雰囲気になっています。
自殺カウンターという変わった要素を中心に話が進むわりには、特に大きな出来事も無く淡々と進んで行きます。主人公達も自殺現場を遊び半分で見に行ったりと冷めている。終わりも結構あっけない。
この「奇妙」と「冷めている」というズレが気に入るかで評価が分かれるでしょう。


主人公達の考えにあまり同感できるところが無かったので、いまひとつ物語に入り込めなかったかな。タバコ吸って当然みたいな不良は嫌いですし(しょーもない理由
話の本筋は結構好きなんですが、それを固めていく文章やキャラが自分好みではなかったようです。あともう少しなにか起こって欲しかったってのもあるかな。
でも次の殺意ダイアリーという設定はそそるものがある。