soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

悼詞 〜風水嵯峨氏を偲びて〜 / 風水嵯峨氏追悼CD制作委員会

久遠の絆風雨来記で有名なF・O・Gでサウンドを担当していた風水嵯峨さんが2007年に亡くなられたのを風水さんの曲をアレンジすることで追悼しようという企画のCD。アレンジ元は久遠の絆が多い。


曲調は4分打ちの微ダンスミュージック系をメインに、アコースティック調やらJ-フュージョン調のゆったりしたバンドサウンドが散りばめられてる。
派手に変えるというよりは原曲のメロディを大切にしている感じです。
良くも悪くもアクの無いアレンジが多いので、全体的に耳に残る曲は少なかったです。原曲を知らないとキツイか。


良かったのは
⑫「真秀ろば」をちょいAOR風のボーカル曲にアレンジ。原曲の壮大さは消えてポップな感触に。ラストのメロディは泣ける。
⑬「真秀ろば」をアコースティックにアレンジ。ラストに相応しい一曲。


次点として
①「風は丘をこえて(風雨来記)」のソフトアレンジ。爽快なメロディが始まりを感じさせる一曲目にぴったりの曲。
⑤「闇の扉、再び」のアレンジ。プログレってるけどソフトな耳触り。
⑩「久遠」の冬っぽいアレンジ。このメロディは耳にこびりついてるなぁ。


悪くはないんだけど、正直なところ⑫⑬以外は印象が薄い。
純粋に楽しむにはもう少しパンチの効いた曲が欲しかった。
とはいえ、原曲を大事にする方向性ならこれで良かったのかも。原作好きがノスタルジーに浸るには十分な出来です。懐かしのメロディを聴いてると、ついゲームを再プレイしたくなります。
曲、ブックレットから風水さんへの感謝の心が感じられるのも好き。