soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

いんぷろう"ぃぜーしょん demo / indolences

M3秋2009で無料配布されたfrisさんのソロ。demoということでこんなこともやってますよ〜という紹介の意味も兼ねてのCDだと思います。


シンセループとギターによる即興×2。
空気のように漂うアンビエント系のシンセに、ディレイをかました音響系ギターを組み合わせた「静」の音楽。
ノンリズム、明確なメロディは無しのマニアックな方向性。思いっきりコア方面に振り切ったJIM O'ROURKEみたいな感じです。


思いついたように鳴らされるギターは心地良いものの、ここまで輪郭がボヤけて引っ込んだ音が続くとちと自分の好みからは外れました。
ノイズ、音響は好きだけどボヤけるのは苦手だったり。リラックスするようで逆に焦らされる気がします。



①前半は穏やかなギターが漂う。6分あたりからのノイズが気持ちいい。ノイズから戻ってくる時のギターフレーズにただならぬセンスを感じます。


②ゴーというシンセに申し訳程度に味付けされたギター。前曲よりさらにコアに。




ガチな音響系。
ディレイによる危うさが歯がゆくもあるんですが、たまーに落ち着いた時に聴くと音に泥酔してる時もある。なんとも感想を述べるのが難しい一枚。率直に言うと苦手だけど嫌いじゃない。
無料配布で即興ってのを考えると面白い作品です。


音響系、ノイズ、環境音楽、現代音楽あたりにまったく手を出したことが無い人にはキツイと思われます。
海外アーティストがまれにやってるHP通販オンリーでCD-Rとかに焼いて送られてくる音響系CDに似た空気がある。