soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2012/03/12 Marilyn Manson @ なんばHATCH

ぶっちゃけ最近のマリリン・マンソンは落ち目としか言いようがないわけですが、今年は名盤「ANTICHRIST SUPERSTAR」の15周年でそこから多く曲をやるとの情報を聞きつけて8500円と高めのチケを握りしめてました。


会場に近づくとV系とはまた違ったゴスメイクの人たちがいっぱいいて「マンソンのライブに来たんだな〜」としみじみ……。
しかし入場後にロッカーが埋まってて泣き。スタッフさんに丁寧に対応してもらって一度出て近場のロッカーに荷物入れてダッシュで再入場!会場入ると丁度始まったところ。間に合ったー。


入場SEが流れると興奮しきったオーディエンスから「ダンッ!ダンッ!オイッ!」の聴きなれたコールが自然発生。一発目は『ANTICHRIST SUPERSTAR』!!!
そして、シックな軍服といった装いのマンソンが登場。もうオーラがすごい!!姿が見えた瞬間に発狂しそうなくらい興奮しました。


今回は珍しくセトリなんぞ載せてみます。

『ANTICHRIST SUPERSTAR』(ACSS)
『DISPOSABLE TEENS』(HW)
『LOVE SONG』(HW)
『LITTLE HORN』(ACSS)
『DOPE SHOW』(MA)
『ROCK IS DEAD』(MA)
『TOURNIQUIT』(ACSS)
『PERSONAL JESUS』(BEST)
『mOBSCENE』(GAOG)
『SWEET DREAM』(SLC)
『Irresponsible Hate Anthem』(ACSS)


『COMA WHITE』(MA)
『BEAUTIFUL PEOPLE』(ACSS)

どうよ、全盛期アルバムだらけのこの神セトリ!潔いまでに6th、7thからは無し。『LITTLE HORN』とかイントロ鳴り始めた瞬間からアガりまくった。
『1996』『Fight Song』とかいくらでも他にやってほしい曲はあるとはいえ、そもそも良曲多すぎるしかなり上質なセトリです。


その良曲達に命を与えるマンソンは、シャウトも混みで想像以上にしっかりと声が出てる。キ○ガイなダンスは少なく、しゃがみ込むように歌うことが多かった。ステージの前方に花道があってかなり近くでマンソンを拝むことができました。ベースに絡んだりとゲイっぽいところもしっかりと見せつけたりしながら圧倒的なスター性を発散しまくり。
あと、マイクスタンド倒しまくりでした。スタッフが直しても3秒もしたらまた倒してるwスタッフ大変だな〜
演出はスモークぐらい、照明も大人しい、キーボードも不在と悪条件とも言えるライブ。でも問答無用で釘付けにされてしまうマンソンのスター性がぜんぶ持ってっちゃう。


一曲目に続いた『DISPOSABLE TEENS』⇒『LOVE SONG』の「Holy Wood」コンボはやるとは思ってなかったから発狂モンでした。Do you love your Guns? Gods? Goverment? FUCK YEAH!!!
『DOPE SHOW』で一度まったりしたグルーヴを展開したあとに『ROCK IS DEAD』で再度テンションアップ。自分はここらで圧縮ばかりのフロア前方より飛び跳ねるモッシュなノリが欲しくなったので会場を歩きまわって良さ気なスペースを探す。うーん、意外とみんな大人しいなぁ。強烈なヘドバンかましてるおネエさんやらがいる場所があったので突入〜。するとステージでは銀紙ふぶきが大放出されてて素敵なことに。
数曲のどんよりした重い曲をかましたあとに鳴り始めたのは『mOBSCENE』!まさかやるとは思ってなかったから嬉しい。「Be obscene, be be obscene 」のシャウトで踊りまわって面白かった〜。マンソンも派手にノッてる。


一曲挟んで「We Hate Love, We Love Hate」のコールから『Irresponsible Hate Anthem』。破壊衝動は昔のライブDVDに比べて落ちてたけど名曲には違いなし。なんといったってシンプルなサビが強烈。
強力な一曲をぶちかますとメンバーがなんとなしに舞台袖へ。フロアの照明ついてるし……あれ?もう終わった?
若干戸惑い気味にアンコールを求める拍手。各所で叫び声が聴こえてまだまだ熱狂的。ってかマンソンは伝説の名古屋があるからこっちも必死ですw


かなり長いこと待たせてバラード『COMA WHITE』を披露。途中で大量の風船を持ってくる謎演出。おまえは風船配りのピエロかw
そして『BEAUTIFUL PEOPLE』。「よっしゃあああ」と喜ぶとともに「あ、これで終わりか」という気持ちも少々。しかし、この曲のノリの良さは半端無いです。自分の周りでもここにきてついにリミッターが崩壊するかのようにモッシュ発生。みんなすげー笑顔で飛び跳ねてる!もっと早くこうなればよかったのに〜。最後はマンソンがマイクスタンドを倒す ⇒ 爆発音の茶番(?)を繰り返して終了。


アンコールの入り方や待ち時間、曲の入り方といい最後の方は体調不良かと思うくらいグダグダだった。セトリも8500円にして短くて……と気になる点もある。けど後悔してるかというとまったくそんなことはなく、前半の興奮はここ数カ月のライブの中でも段違いでした。
マンソンが持つ別次元のスターとしての魅力をヒシヒシと感じた熱狂的な一夜でした。