soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2015/06/02 SAKEROCK @ 両国国技館

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SAKEROCKのラストライブ!
ワンマンのために東京行くとか初です。でも今回は行っとかないといけない気がした。


物販も欲しいのがあったので人生で初・先行販売列に並ぶってのもやろうかと早めに東京に到着。平日ならそんなに並ばないだろうか……と思ってたのが甘かった。13:30時点で500人越えだそうで……(スタートは19:00)


東京駅に着。ホーム降りてすぐにスレ違ったのが休日課長といこか様だったような……ベース持ってたし。
”東京すげーな!”と思わずマジの二度見が発動しました。


17:00に国技館に到着!泣けるくらいの長い列に並ぶ。19:00、2時間並んで開演時間に間に合わなかった!あと15分あればいけただろうに……。物販でライブを見逃したら元も子もないので泣きそうになりながら席にダッシュ。



そして始まったラストライブ。
バンドも客もしんみりしすぎることもなく、過度に熱くなることもなく、sakerockらしい気の抜けた空気がずつとありました。新譜の「one tone」とか“今後のライブのハイライトになるだろうなぁ”とか自然に思っちゃった。


中央に円形のステージがあるスタイル。曲の間にたまに回転する。そのスピードが遅くて、しかもなぜか回ってるときは誰もしゃべらないってのがシュールでした;


セトリはがっつり30曲。初期曲から最新曲までsakerockの素晴らしい曲達がずっと続きました。
Emerald Musicの高速マリンバが発動したり、今の私でグッときたり、ホニャララで楽しくはっちゃけたり、カバーでは「千のナイフ妖怪道中記」でまったりしたり。
唯一の新曲披露の場となった今回、前述の「One Tone」に「Memories」「Couple」「Alchol Waltz」
「Snerker Train」「Nishi-Ogikubo」と”コレは聴いておきたい!”って曲をしっかり押さえてくれました。
「One Tone」はホント良い曲。「Couple」のとぼけた雰囲気がこの場では滑稽で逆にぐっときたり。田中さんのベースが遊びまくりでカッコよかったです。


後半に入り、「会社員」「慰安旅行」「MUDA」代表曲が続くとライブのクライマックスに向かっているのが感じられ、アガりながらも泣きそうになってくる。


ハマケンは最後までsakerockの残念なハマケンでした。
最後のMCコーナーで星野源から”(バンドやってきた)感想は?”と振られたのに、真面目に今日(ラストライブだけ)の感想を言っちゃって締りのないラストMCになっちゃった(笑)
後に続くメンバーはいままでの思い出とか語ってるのに;


一番ウルッときたのは星野源とハマケンがスト2のしょーもない話してたとき。あぁ、このやりとりはもう見れないんだな、と。


アンコールでは
”やり残したことはある?”
”さっき失敗したEmerald Musicと会社員やりたい”
”よし、これが最後のチャンスだから絶対にうまくやろう”
なんてやり取りもあって2曲を再演奏。
友達がスタジオで音楽やってるみたいに楽しんでる。あぁ(涙


オーラスは「SAYONARA」。Aメロでの大地さんの32分刻みが渾身のドラミングで涙が出ました。あんな気持ちの入ったドラムは長いライブ人生でも見たことがない。一生忘れません。
曲の中盤で大量の風船が落ちてくる空間で、客もバンドも笑顔だったのがこのうえなくステキな光景だった。あれは音楽マンにとって理想の空間/瞬間だと思う。奇跡を見てるみたいでした


あぁ、終わっちゃったんだなぁ。
ドラマチックより日常のまま終わった。そんな感じがします。SAKEROCKって音楽もキャラクターもそういうバンドだったもんなぁ。