soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2015/06/03 MAGMA @ 梅田クアトロ

長い活動休止期間はあれど結成45年のプログレ・バンドMAGMAを初見。


座席ありスタイルのクアトロ。自分の席が普段は関係者席に使われてる2.5階の椅子。めっちゃ座り具心地良い~、さすが元映画館!




で、MAGMAは……想像はるか越えてスゴかった〜!プログレの一大スペクタルを見ました。


プログレではあるんだけど熱量とヘヴィネスが異常なほどでそこらへんのモダン・ヘヴィバンドも逃げ出すほど。複雑とパワーが合わさったMAGMAとしか言いようのない音楽でした。
聴いてる感触が最新のバンドと同じ……むしろさらに先行ってるような古臭さをまったく感じさせないのは驚いたー


ベースがとにかくスゴくて。デッカイ音で曲の真ん中を走り回ってた。”ギターが弾いてるかと思ったらベースだった”ってのが何度もありました。そんぐらい主張してた。唯一オリジナルメンバーのドラムもキメまくりで……末恐ろしいリズム隊でした。


あとあんなパワフルなマレットは見たことない。”叩きつける”パワフルさではなく叩いたあとの”上に戻す動作”がド派手。一日前に見た星野源のプレイスタイルとは全然違う;
ベースが動き回るのをカバーするように芯を支えてたキーボードも職人的で渋かった~。




生HAMATAI!が聴けた一曲目「Köhntarkösz」に感動して、最新作から2曲目「Slag Tanz」、有名な3曲目「Mekanïk Destruktïw Kommandöh(フルで!)」+アンコール「Zombies」。ライブ2時間でわずか4曲;


なんたって「Mekanik Destruktiw Kommandoh」!
緊迫した空気のなか、名フレーズが次々と飛び出してくる様には北極で冷凍されてた超獣が復活するみたいなカタルシスがあった!


一曲目の後半からバンドにスイッチ入ってからはフロア側も完全に入り込んでました。曲が終わると心からの拍手が。本気の拍手ってのはやっぱ違う。


2曲目の最新曲でボーカル3人がマラカスを高めの位置で振り続けるのが、何かを受信しようとしてる儀式みたいで見た目にもトランス感ありました。




複雑怪奇なプログレ曲調のなかに時折、めっちゃわかりやすいフレーズが差し込まれたりするのが良かった~。仮にポップソング作ってもめっちゃイイモノを生み出しちゃいそうな気がする


基本的にはシリアスなムードで集中力を要する楽曲ばかりなんだけど、ときたますごく楽しそうに演奏するのが素敵だなぁ、と。
圧倒的なパワーが届けられるのと同時に音楽を楽しんでる感じがヒシヒシと伝わってきました。
伝説のプログレ・バンド。スゴすぎました……!