soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/10/19 山本精一、津山篤 <ともだちはじめ後編 アコースティック>  @ 難波ベアーズ

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山本精一×津山篤のシン・ともだちはじめ後編。宣言どおりにアコースティックなライブ。ギターのみならず笛や打楽器も登場。
津山さんはおとぼけ(笑い?)な路線は封印。


全体的にクラシカル/ヒーリング系よりウェスタン/エスニックな音の色でした。
シリアスで洗練された…そして新しい視界を切り開いてくれる音世界。ヤバかった~!



二部構成+アンコール。
第一部は「普通にすごいなー」くらいだったけど、第二部が脳がグルグルする異世界に連れてってくれて「ヤバい!!!」ってな具合。アコースティックであんなことになるのか~。

第一部

第一部はアコギを中心としたセッションをいくつか。


ふたりとも即時にフレーズを合わしてくるのは神の領域。お互いの演奏はまったく見てないのに息がぴったり。複雑なフレーズをワンテンポ遅れてなぞってるのは”ウソやん!”って心の中で叫びました。


次々とフレーズが生まれて綺麗な旋律を2人で紡いでいる。でも想定の範囲内というか…いや凄すぎるんですけど”ああ、さすがこのデュオは完成度高いな”ってな印象でした。


すごかったのが休憩を挟んでの第二部。すごい世界につれてかれた……


第二部#1

山本さんはマンドリン(かな?)。津山さんは歌と笛を最初に少々、からのギター。


山本さんの細かいループフレーズに1ループ(約2小節)で合わせてくる津山さん。凄すぎ。
2人のループが絶妙に融合したり離脱したりして脳がグルグル。ブラックホールに吸い込まれたみたい感覚。

第二部#2

山本さんはタンバリン、津山さんはフルートっぽい縦笛をエコーの効いたマイクで拾う。
山本さんは怪獣教室から打楽器に目覚めてるよなぁ;しかしめちゃくちゃ上手い!
津山さんはエフェクタをかましてるような変わった音色を笛で出していました。空間的な音で洞窟に入っていく感覚。

第二部#3

津山さんは笛&ギター。山本さんはフロアタムとシンバルを手で叩いてました。


タムの前に行く前に床をキョロキョロ。叩いてるときもずっとなにかを探していたので……スティックを忘れたのか、突発的にやろうとしてスティックが落ちてないか探してたのか;(ステージにスティックが落ちてても驚かないのがベアーズ)
キョロキョロしながらもトライバルで良いリズムでした。

第二部#4

本編ラストの第二部#4は両者ともギター一本勝負。
フラメンコっぽい大きめストロークの山本さん。津山さんはアラビックなスライド・ギター。
すごい集中力、熱のこもった演奏にただただ圧倒!


アンコール#1

ワンフレーズをパズルのように組み替えて変化させていくPARAスタイル by 山本さん津山さん。
2人がずっと同じテンポで弾きながらも延々と聴いていられる気持ちよさがありました。

アンコール#2

トリッキーなリズムで混沌とスタート。
途中で山本さんがメタルなダウンピッキングを投入。津山さんも合わせて攻撃的な感じに。と思いきや最後は光を感じる綺麗な終わり方で終了。