soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2018/07/01 夏びらき 2018(Lucky Tapes、BASI & The Basic Band、bird、FireBall、Rhymester、Rickie-G、Scoobie Do) @ 服部緑地公園野音

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大阪の夏にも恒例になってきた夏びらき~。
レゲェ/ヒップホップ色とインスト中心のバンド系が合わさって独特の空気です。

LUCKY TAPES

BGMに合わせてサウンドチェックするの最高やな!
いきなり良い気分〜。


久しぶりに見ました。サポートのメンバーはだいぶ変わってた。
Null Barich、Suchmosの文脈のバンドだと思ってたけど意外と違うのかも。
ポップ感が強い。ボーカルが?
Awesome City ClubBradioとかあそこらへんの空気ありました。
意外とハードな部分が多い。
オサレさだけのバンドではないなー。
バックボーンにヘビィロックとかありそう。


天才バンドに加入したドラムに意識がいっちゃう。アッチとは違って繊細なドラム。でも最高はがっつり叩きまくってた〜。


「レイディ・ブルース」の必殺っぷりはたまらんな!


BASI & The Basic Band

めっさチルだけど、ヒップホップで生きるぜ/楽しくなるぜ!的な熱さがにじみ出てる。ライブの進め方うまいわー。
バンドの演奏もリキみがなくてスムーズ。気持ちいい~。


シアワセな気分で音楽を楽しめるライブをしてくれる鉄板ライブアクト!


bird

アコギと歌のデュオ。関西なMCがなんか和む(笑)
歌はさすがにうまい!伸びる声の気持ちよさよー。


Mondo Grossoにfeat.された「LIFE」と「TIME」も披露。アコースティックでも聴かせるメロディの良さー。
「TIME」は改めて聴くとリズム変わりまくりでめっちゃトリッキー。すごいダンスミュージックだ。


Fire Ball

初見。意外とラップより歌ってる時が多いのね。


ライブは場馴れしまくってる!
PCが暑さでダウンしたらAFRAを呼び込んでボイパで一曲やってしまうという臨機応変っぷり。
トラブルにまったく動じてない。プロフェッショナルだ!






RHYMESTER

暑さに苦言するおもしろMCはさすが。
”暑い暑い!”言いながらめっちゃ動くしガンガンに盛り上げてくる。プロフェッショナル現場アクターだ!

セトリはかなりマニアックに。
「Still Changing」や「The Choice is yours」はもとより「B-BOYイズム」も無しなセトリはびっくり。一曲ぐらいブチ上がり曲ほしかったかな?
ヒップホップ、レゲェのホームだからか「RHYMESTER in da House」でのヒップホップ二枚使いレクチャーは無し。現場に合わせてくるのがさすがやなー。


RHYMESTER In the House」のときだったかな?
”ライムスターがライブしにやってきた~”
”どこにきたー?”
”おおさかー!”
のコールをやってくれたのに感動!


Dさんがどんどんカッコよくなってく気がする。髪をちょい染めてて……惚れるわ~。


今回のメンツで超楽しみにしてたのはfeat. Fire Ballの「Heat Island」!
しっかりやってくれました。
めっさカッコええ~。
宇多丸さんDさんのグイグイくるラップがたまらんかったです。切れ味すごい!



Ricky-G

名前はよく聞くけどバンドなのか個人なのかも知らず。(個人でした)
Wikiではレゲェシンガーとなってるけど良い意味でレゲェらしくない、すんなり入ってくる歌。Caravanに近いかも。
バンド形態の超ピースフルな歌モノで最高だった。この日ベストかも!


とにかくメロディがポジティブ。夏に似合うカラっとしたポジティブ!
バンドの演奏がまたよくて、とくにサックスのソロは心地よかったなー。パワフルではなく、とにかく音が気持ちいい。


陽がすこし落ちてきて気温が下がった時間帯。
バンドメンバーは座って演奏。
爽やかなで大人びた歌声。
ホント”良い時間”でありました。
ブルースハープのソロは盛り上がった!

Scoobie Do

ヒットチューン・タイムが無くてもすべてがグッドチューン。「アウェイ」「真夜中のダンスホール」。ファンクなキラーフレーズの嵐。
「Cold Dancer」のクールなグルーヴはたまらんなぁ。踊りながらつい振り向きたくなります(笑)


ダチーチーチーの盛り上がりがすごかったw
ってかみんなの共通認識なのね;


RHYMESTER feat.は「音楽はすばらしい」の一曲。DJ JINもマイクロフォン3としてしっかりラップ。
「What's Goin' On」が無かったのはちょい残念。けど楽しかった~


アンコールに「夕焼けのメロディー」。名曲です。気持ちよくフェスを終われた!
暑くて死にそうになってたのなんて全部忘れちゃってたわー。楽しいって感情しかなくなってた!


ヒップホップ/レゲェの空気もあり、バンドサウンドもしっかり取り入れ……独自の特色のあるフェスです。
Rainbow Hillとかとは違ったユルさがある。ユルいというかチル。

2018/06/26 PNS(山本精一、角矢胡桃、tbt S) @ 難波ベアーズ

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ベアーズでPNS。
ノイズのイベントでシリーズモノだそうです。出たい人はスタッフまでとのこと by 山本さん
イベントのコンセプトとかは特に語られなかったけど……とにかく大音量でノイズって感じだったかな?終わったあとの耳鳴りすごかったー。


角矢胡桃さん

個人的にはいま一番面白いノイジシャンです。


卓上のエフェクタ、モジュラーシンセ(?)をグイグイいじくりまわして激烈ノイズを。
オシャレなカッコをしてるイマドキの女の子な人がヤバいノイズをブチかます
最高ですな!この感覚はTADZIOに近い!




最初は小さい音……から急にデカい音が鳴る。ビクッとなる音量で緊張感がすごい。
しばらくは静から一瞬の動へのアプローチ。


途中でケーブルを強引に抜き挿しして配線を変える。挿す時にデカい音がしないかまたもやビクビク。
配線変えてどんな音がでるか……偶然性も取り入れてる?


しだいにデッカイ音が継続するようになる。
ひとつの機材をいじり倒してノイズをかまし倒してました。
アクションは大きくはない。音で勝負。


終わったあとの”ありがとうございましたー”って挨拶が普通の女の子。すげぇな。
最初のデカイ音が効いてたな。
あれでずっとドキドキしながら聴けました。


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tbt S

地べたに座り込んでのギターと大量のエフェクターを使ったノイズ。
細かい音の集まりからズゴゴゴとうなり続けるノイズへ。
緊迫感よりヌメつとしたノイズでした。


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山本精一

妙に明るい照明の中でノイズを演奏。
それがまた異常な研究室っぽい雰囲気でよかったです。


メロディあるギターソロがだんだんと壊れてノイズになっていく感じ。
キレてるかの如く力技な動きでギターを弾き、エフェクターを踏み潰しておりました。動きの一つ一つがジャブのような鋭さあった。


PCとキーボードもあったけどギターの音ががデカくて何に使っているかはあまりわからず;
シールド抜き差しのノイズは強烈だったなー。


うーん、鋭い動きにドキドキはしたけど全体で見るとコレ!って展開はなかったかも。


今回は角矢胡桃さんのがノイズが一番ぶっとばされたー。


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2018/06/25 Polaris、Port of Notes @ Billboard LiVe Osaka - 1st Stage

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Port of Notes × Polaris、マッタリと音楽を楽しめました。そのまま寝れそうだった;

Port of Notes

先攻はPort of Notes
空気のように刺激要素がない静のミュージック。
Billboard Liveって空間がリラックスな空気で充満しておりました。
ソファで寝ながら聴きたいくらいだったー。


畠山さんの自由かつ豪快なMCは控えめ。
ただめっちゃ楽しそうでした。笑顔が張り付いてた。
この人達のライブで眠気が誘われなかったことはないなぁ。α波~。


Polaris

ほぼ新作の曲のみ。
楽器で演奏することに無理にこだわらずトラックを流してる箇所も多かった。なるほどライブだとこうなるのね。


ダブなズブズブ感よりポップス、サンバの軽快なビートが目立った気がします。
「グラデーション」はスタンディングのライブだと盛り上がりそうだなー。ドラムがGJ!


Billboard Liveで客が緊張してるのもあってかPolarisPort of Notesばりに静かに聴く空間になっておりました。
イレギュラーな場所でどう展開すればいいか戸惑ってる風もあったけど、コレはコレでまったり聴けてよかったです。


Billboard Liveでどう響くか楽しみだった譲さんのベース。
ライブハウスでの笑っちゃうレベルの音量ではありませんでした。ゆえに音がめっちゃ綺麗だった~。
とはいえボーカル、ギター、ドラム……のどれよりも音デカかったけど;




アンコールでPort of NotesPolarisでセッション。1st StageはPort of Notesの曲。バンドスタイルになるとめっちゃいいな!
こんときの譲さんのベースはかなり凶悪な音になってました。地面が揺れてた;


まだツアーは続くので詳細は書けないけども、しっとり空間で新曲お披露め会って感じでした。試聴会のようにも思えた。良い意味で。
新曲達はライブハウスやフェスでは全然違って聴こえそう……と思いました。
シャングリラで大盛り上がりしてる風景が頭に想像できた~。



2018/06/24 SAKANAMON、ナードマグネット @ 梅田シャングリラ

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エモすぎるツーマン!感情爆発する予感を感じながらシャングリラへー。

SAKANAMON

意外にも最新作以外からの曲が多かった。
バラード無しでロックとダンスチューンで攻めてった〜。
このバンドは”曲は良いけどライブだと音が軽い”ってのが気になってました。
でもこの日はがっしりしててよかったな。
こうなると最強だ!


「player player」「ミュージックプランクトン」「Catchy」やら。
「Catchy」は名曲ですな。曲間ではナードマグネットの曲をカバーする空気読めっぷり。『cue』の曲はホント良曲だらけー。


最新作からは「sticky fingers」とかめっちゃ仕上がってた。しっかり横のグルーヴある。
ラストは「TSUMANNE」。この曲は歌詞が大好き。拳を挙げずにはいられない!
”分かってるよ分かってるよ 合わせれば解決すくことだった わかってるけどつまんねぇよ 誰もが妥協し合うこの世界なんか”


藤森さんは妄想癖な歌詞やバラエティ豊かな作曲/作詞面がクローズアップされがちだけどギターの上手さも要注目な部分。
歌いながら複雑なフレーズを弾いてるのはバンアパ・レベルのテクニックあります。
曲のポップネスが強すぎるあまり気づかれにくい稀なケース;


ベースか金髪にイメチェンしてて驚いた。
登場→ドヤ顔で煽る→忘れ物して楽屋に戻る、と残念ぐあいは相変わらずだったけど;
テクニカルなギターに無理に合わせず、確実に下地を作ってくプレイがええですな。


ナードマグネット

よかった!


めっちゃスペシャルな一夜ってわけではない本日のライブ。
でも解散ライブばりにガチで熱いライブをしてくるのがナード。すげぇ!
“大阪ならナードはいつでも見れると思われてる”てなMCがあったけど
特別なライブじゃなくても毎回がガチなライブが見れるってぐらいいつも最高。こんなんナードどメシアと人人くらいだー。




よくWEEZERが引き合いに出されてパワーポップで語られるけど、自分的にはエモなバンドです。
Jimmy Eat WorldThe get up kids、motioncity soundtrack……拳を挙げてシンガロングせずにはいられない音/ライブ。
またMCが感情を揺さぶってくるのです!今日も良いMCだった


なぜか海外エモファンに届いてない感じするのが残念なんだよなぁ。サウンド的にはクオリティは確実に達してるはずなんだけど。
藤井さんの突き刺さるようなギター。須田さんの草食エモなアクションはホントヤバい。


それこそ「C.S.L.」「Bottle Rocket」あたりはエモアンセムってな感じで盛り上がる。この興奮こそエモだ!
ピーク時に演奏される「ぼくたちの失敗」の勢いはたまりませんな。エモい!!!!



アンコールに客リクエストで「アフタースクール」。
オーストラリアのバンド・The Wellingtonsが大阪地震のあとにすぐ連絡をくれたらしい。そしてその後にナードのこの曲をカバーした映像をアップしてくれたと……。音楽でパワーを送ってて素敵なエピソード




とにかく音楽が好きで好きで、音楽で人生狂わされた人たちのバンドって空気が最高なのです。


なんていうか、この人達にはずっと音楽を届けてほしいし、ずっと音楽を聴いていてほしい。
その音楽愛が音に/ライブに絶対に出てくるバンドだから。


2018/06/23 大友良英 & bikke + 恵良真理 @ ムジカジャポニカ

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2ギターボーカル & パーカッション(恵良真理さん)による歌モノナイトでありました。
bikkeさん司会で超のんびりなライブ進行。
bikkeさんと大友さんの小学校〜高校時代の話が多くて面白かった。
関西アングラの大モノ・YさんやUさんの大阪万博の過ごし方とか数々のおもしろエピソードに爆笑しました。




ボーカルは大友さんとbikkeさんが半々で担当。お互いの作曲した曲やら80's歌謡(?)のカバーやら。
歌もさることながら2人ともギターが上手い。魔法みたいに音が紡がれていく。




大友さんがここまで普通なギターを弾くのははじめて見た/聴いたかも。ショローCLUBよりさらにポップス/ロック寄り。
やっぱこの人は土台にベーシックなギターの上手さがあるんやなぁ。
山本精一さんに近い出音だけどさらにポップスに寄れる。エモいソロには心震えました。



bikkeさんの声は独特。パワフルに歌うけどかわいらしさも共存してる。
大友さんは歌がめっちゃ上手いわけではないけど声がめっちゃ良い。
のん(能年玲奈)に提供した曲も歌ってました。bikkeさんじゃなくて大友さんが歌うのがいいなぁ。



恵良真理さんはスティック類を一切使わないパーカッションで歌モノに寄り添ってました。
優しいだけでなく、カホンをものすごいスピードで叩いてほぼドラムン状態にしたりと面白いパーカッションだった!



どちらが歌う場合も基本はラブジョイ的な曲調。
大友さん(&bikkeさん)はノイズやアバンギャルドな仕掛けはほとんどせず。綺麗なギターを紡いでいました。
ただ一曲だけ変わった音やディレイを重ねながらエクスペリメンタル・ポップスみたいになってた演奏もあったな。



第一部では昭和の歌謡曲やフォークのカバーもあり。また選曲が素晴らしいんだ。
知らない曲だけどグッときました。やっぱ昔の曲ってすごいなぁ。メロディも歌詞も今でもハッとなる。


大友さんボーカルで加川良さんのカバー。
”青くなって 尻込みなさい にげなさい かくれなさい”
強烈な歌詞だなぁ。
bikkeさんとコーラスを重ねながらグンと胸に入ってくる演奏でした。




休憩中に客のなかにPHEWさんを発見。関西で客として見るのは珍しいなー。
穏やかな笑顔で優しい雰囲気でした。




第2部の二曲目でbikkeさんが”立ちます。そしてマイクスタンドを高くします”と起立。
”ロックのスイッチがONになったか?”と思ってると自分の背より高いマイクスタンドを下げる気配がない。
”ゲスト!PHEW!!”で客できてたPHEWさんを呼び込む!
すごいサプライズ!ってか無茶振り笑


”カレー食べてたのに;”と渋々ステージに上がるPHEWさん。
ムジカの移転を祝う言葉だけで帰ろうとするのでbikkeさんが引き止めて一曲演奏。声量がすごい。一声で背筋がピンとなる!
bikkeさんとPhewさんが並んで演奏してるのは涙モン。大友さん×PHEWさんも10年以上ぶりらしい!


PHEWさんの登場あとのすんごい空気のなか
bikke)”次は大友くんの歌で……”
大友)”あのあと俺が歌うの!?”
と自由に司会するbikkeさん;


のんちゃんへ提供した曲でスペシャル感あったのでしっかり空気を持ち直してました。いい曲。


アンコールの一曲目はリハで練習してない曲をbikkeさんが無茶ぶり。
大友さんは”知らない;”と焦りながらも、コード教えてもらったら今までで一番勢いのあるカッティングをかましてました。かっこええ~。
ラストのソロもめっちゃ極まってた!


アンコールのラストはムジカ店長・せい子さんをボーカルにラブジョイの「野の人の野のうた」。
bikkeさんとせい子さんが向き合って笑い合ったりと素敵な空気で終了。


良い歌、良い音、良い空気をたっぷり堪能できたライブでした。


2018/06/22 Chara @ Billboard Live Osaka - 2nd stage

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Chara。よかったー!


スゴい声だなぁ。
ハスキーだけど存在感がしっかりあってロックですらある。ホイッスルボイス状態のシャウトとかスゴい迫力!
あとナマり方が布袋さんの比じゃなかった;
動きも若々しくて妖精みたいでした。ちょい酒焼けした妖精的なw




丈の長いカラフルなワンピースを振り回しながら踊ってるのが綺麗でした。
優雅なだけでなくジャングル的なプリミティブな力強さもあった。
動きがとても元気よくてめっちゃ若い!50歳とはとても思えなかった……。
自由奔放なMCは川瀬智子を思い出したり。あそこまでアンニュくはないけど;




サポートメンバーはギタリストの小川翔さんが良かった。バッキングからソロまで色んなプレイを器用にこなしてました。特に鋭いカッティングはカッコよかったなー。
繊細な音だけどしっかりロックしてるギターは、ウィスパーでロックなCharaの歌声みたいでした。
Charaが"良いギタリスト見つけちゃった♪"って嬉しそうに何度も言ってたけどまさに!



にわかな自分でもおぉ!っと反応する曲をいくつもやってくれて嬉しかった~。
と言いながらもう何やったか記憶が曖昧だけど;
「やさしい気持ち」「ミルク」はやったはず。「愛の自爆装置」もやってくれたんだっけ?
4人バンドでいい感じにコンパクトなアレンジにまとめあげてました。中盤にしっとり、終盤は結構な盛り上げでした。



Charaの発音は癖がかなり強くて歌詞があまり聞きとれなかったけど、歌声の感情で訴えかけてくるモノがありました。
カリスマ性のある空気もビビッときたけど、なによりボーカリストとしての個性と実力にシビレたライブでしたー。


2018/06/14 cero @ BIGCAT

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ceroのアルバム・レコ発。よかった〜!



ディープでズブズブとハマってくグルーヴがたまらんかったです。爆発せずにノセてくクールさ。かつ人間味ある音の感触。
アルバムタイトル曲はスゴいことになっておりましたな。「contemporary tokyo cruise」に続く、そして新しい形のライブ・ハイライト曲が誕生した!



8人編成。
必要な音を各人が出していて多すぎる感覚はない。”全員でひとつ”よりそれぞれがしっかり役割を持って個×個×個……がわかる形で"バンド"になってる。小田朋美さんの声と存在感はもう必要不可欠ですな。


新曲を中心に進行しながら旧曲を混ぜていくセトリ。新譜の雰囲気を壊すことないライブ構成でありました。
音も声もロック的な熱さは弱まったけど、どれもほんとにクール。
そしてリズムが全体的にだいぶトリッキーに。それでいてしっかりノレる!


MCでスティーブ・ライヒ特番に触れてました。
メンバー全員がライヒについてガヤガヤ喋ってるのが音楽フリークらしくてceroらしかったなぁ。
サンプラーに「Come out」のフレーズ入ってるのが面白い笑
BIGCATの音響で鳴り響く"Come out and show them"!


新曲では:
「薄闇の花」このテンポで踊る気持ちよさ。
Buzzle Bee Ride」イントロ/アウトロの全員でリズム攻めなインダストリアル展開のカッコよさ。
「Waters」中盤からのフューチャージャズ的なクールな盛り上がり。
「Poly Life Multi Soul」圧倒的なダンスタイム。
あたりが最高でした。



アンコールは”そんなアプローチがあったか!”と驚く展開でありました。あれはたまらんな~。
後半になるにつれどんどん良くなって最終的に最高の終わり方をしました!



とにかくロック的な爆発を廃して、ポップス的なキャッチー感も薄めてる。それでいて邦楽的な面白さ、人懐っこさもある。
この圧倒的なクールネスは、ディアンジェロ、ThunderCat、Knowerと似た方向に進みながら別次元に達してるかもしれないー。