soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

映画けいおんをより楽しませてくれた文章たち

ハマりまくった映画けいおん!
関西では3/2を最後に上映してる映画館が無くなってしまいます。この土日が見に行ける最後の週末。


私が映画けいおんにハマった理由として評論系の文章が非常に面白かった点が挙げられます。
今日はそんな映画けいおんをより楽しませてくれた文章たちを紹介してみようと思います。


上映メディアが視聴中は携帯を使えない映画というのもあり、まどか☆マギカtwitterでの伝達とは違うものがあった気がする。

【ネット記事】

たまごまご

あの時きらめいていた光はどこまでもどこまでも眩しくて。「劇場版けいおん!」感想その1 - たまごまごごはん
さわ子から見た、もう一つの空「劇場版けいおん!」感想その2 - たまごまごごはん


アニメシリーズでも大変お世話になったたまごまごさんの記事。その着眼点、文章力は映画でも変わらずです。


特に面白いのがEDの解釈とさわ子先生の解釈。
前者は映画「エコール」になぞらえての考察。なるほど、見るとモロにそのままだ。そうなると唯があの格好ではしゃぐ意味も考えさせられる。


しかし、けいおん愛にあふれた文章は見ていて微笑ましくなってきます。

ザ・シネマハスラー

TBS RADIO 12/17 ザ・シネマハスラー「映画 けいおん!」 (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル)
語れるラッパー・宇多丸のラジオコーナーから。


”初期衝動”というんでしょうか?
多くの人間が映画を見てブワっときた感情/感動をうまく言葉にしてる。さすがのトーク能力です。


「映画全体に流れる気持ちよさ」の例にみかんを持ってくるのがなかなか。たしかにあそこって本当にどうでもいいシーンだけど印象に残るんだよなぁ。
悪い部分を含め色々な部分に言及していて、言いたいことをぜんぶ言ってくれる感じ。


オタアニメに対していわゆるアウェーの人がハマっちゃってる様子がなんだか嬉しくなってきます。
しかし宇多さんが映画館でけいおん見てるところ想像すると笑えてくるなw

コミトレ19で手に入れた同人誌】

けいおん!解説本+ / 思想脳労

アニメシリーズ+映画の解説本。映画よりアニメの解説が秀逸です。
パラパラ読んでるとアニメ各話を思い出させてくれるし、新たな視点も与えてくれる。文章にすると気付く点もある。
例えば、律ドラマー回で、軽音部メンバーが律にどう楽器を教えるかの違い…梓は丁寧、唯は抽象的といった具合です。


アニメを脳内プレイバックすることでより映画を楽しめることでしょう。
なお映画に関してはかなりネガティブな意見。


また、よもやま話の音楽知識披露が鼻につくのが難点……。


映画けいおん!分析 / ルート十二面体

ブログに掲載されている映画の分析をまとめた同人誌。


最初の制服のボタン考察で「なるほどっ!」と感心させられます。
曰く、映画冒頭の唯の部屋でハンガーにかかってる制服はボタンが外されているけど卒業式前日のシーンではきちんと留められている。つまり特別な”卒業式”という日、それに対する唯の想いが表現されているということです。なるほどっ!


一部過剰に持ち上げすぎかな、とも思うけれども「歩く方向で表現された過去未来」など面白い論が展開されている。
たまごまごさんの文章のようにけいおんへの”好き”という感情が溢れているのも素敵です。

けいおん映画 スレ

最後に2chのスレを。


私がけいおん映画スレを追い始めたのは1月。映画公開から一ヶ月ほど経ってたのでだいぶ落ち着いていた時期だと思います。荒れることもほとんどなかった。


「ロンドン決まったあとの数シーンは澪がずっと笑顔」「空港の荷物受取場でムギが熱心にメールを打ってる(キーボード頼んでる?)」「ホテルで誰がどのベッド考察」などなど次々と話題が出てはみんなで話し合って本当に面白かった。
新たなネタが出てくるたびに映画館に行って確認しにいきたくなりました。


今はもうネタが出尽くして上映情報とフィルム情報がほとんどになっちゃいましたが、ここのおかげで映画けいおんをしゃぶりつくすまで楽しめた気がします。


今回の記事タイトルで”文章たち”と入れたものの映画けいおん!をかけがえのないものにしてくれた一番の功績者はここなんじゃないかと思います。"活発に動いてる2chスレ"ってのを久しぶり感じました。なんだかんだで良い時代だったよなぁ。